SAVVY1月号は1年ぶりのパン特集。
この1年の間にも、すてきなパン屋さんがたくさんできています。
ニュースな関西のパン事情を調査して、
個性あふれるパン屋さんをピックアップしました。
ぜひチェックしてみてくださいね！

天然酵母パンのイメージを変える
しっとりもちもち食感に感動

［京都・出町柳］タルティーヌとコーヒー はんな

　東山で週１営業していた［はんなり製パン所］が移転して店名も新たにカフェに転身。パンは玄麦から自家製粉した全粒粉を使い、卵や乳製品不使用の天然酵母らしい粉の味が際立つ味わいに。独自の製法で生地の水分をたっぷり保つことで、しっとりもちもち感も兼ね備える。｢ライ麦のコンプレ（全粒粉のパン）というと、酸っぱく、ぼそぼそしてる印象が先立ち、手に取ってもらえないのが悲しくて｣と、店主の瑞枝さん。長年、飲食店で料理を手掛けた経験を生かし、タルティーヌという形でイメージをくつがえすべくコンプレの普及活動を行っている。

ずっしり重く、キメが細かい
甘くてリッチな個性派

［滋賀・大津］BREADER

カフェダイニング［What’s The Life Style］が隣に開いた食パン専門店。他に類を見ないパンを目指し、試行錯誤を繰り返してたどり着いたのが、ふわふわ系とはベクトルの異なるずっしり重量感のある食パン。１斤焼き上げるのに通常の食パンの１.５倍量の生地を使うことでキメがみっちり整い、エッジもキリッと美しく仕上がる。滋賀・高島の針江地区に湧く「針江の生水」と呼ばれる超軟水で仕込んだ生地は、しっとりなめらかで口溶けも抜群。ハチミツや練乳を加えたほんのり甘い生地、まずはそのままでどうぞ。