果物の酸味を味方に五感に響く新しい和菓子を
フルーツのみずみずしさを取り入れた、斬新な和菓子が話題のお店。和菓子を味わってみると、フランボワーズ、クランベリーなど酸味が強いフルーツがたくさん使われていることに驚く。「実は酸味とあんこは相性抜群。フルーツの酸味のおかげで、甘みにキレが出てすっきりとした後口にしてくれる。五感に伝わるよう、オレンジにはコアントロー、クランベリーには白ワインなど洋酒を利かせて、香りや味に深みを持たせる工夫もしています」と店主。
ユニークな和菓子は、和と洋をミックスさせて、「こんな新しい味ならどう?」とあんこが苦手な人や外国人たちに、いろいろと提案するイメージで誕生するそう。ちなみに、和パフェや団子を瓶詰めにしたのは、ユニークな食べ方の提案や利便性のためではなくプラスチックの梱包資材を使わないSDGsを意識して。そんな取り組みも、一歩先に進んでいる。
果ルフェ(L)、果朋だんご(R)
右から、米粉で作ったお団子3本を、串付きのまま瓶詰めに! そっと取り出せば、タレもきな粉もたっぷり。561円。シャンパンゼリーやパッションフルーツようかん入りの温州蜜柑の和パフェ。626円
一游 – 莟 HANASHIBE –
色鮮やかなあん玉。クランベリー、マスカルポーネ、ピスタチオ、レモン、アールグレイを白あんと混ぜ合わせ、寒天で包む。果実の心地いい酸味でキレのある後味に。1箱 1,674円
[11〜5月頃限定] 果福 – いちご –
旬のフルーツを白あんと上生菓子で使う羽二重餅で包んで。イチゴは、甘さの中に酸味がくっきりと際立つ大粒のあまおうを使用。みずみずしさが弾ける味わい! 1個 432円
店内も京町家を現代風にアレンジしたスタイリッシュなデザインに。野菜のかりんとう、ドライフルーツ、トリュフをまぶした豆菓子など日持ちのする商品も多数。
写真/エレファント・タカ 取材・文/西村円香
※この記事は2022年3月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
店舗情報
果朋 -KAHOU-かほう
- 電話番号075-821-0155
- 住所京都市中京区西ノ京職司町67-99
- 営業時間10:00~18:00
- 定休日火
- アクセス地下鉄二条城前駅から徒歩5分