interview_竹財岩本_HE-100

 乃木坂46・岩本蓮加と竹財輝之助がダブル主演するドラマ『そんな家族なら捨てちゃえば?』。原作は、ウェブで連載されている村山 渉による同名コミックスで、スキャンダラスなテーマや驚きの展開が話題になり、電子版を含む累計発行部数は100万部を突破。いびつな家族の父娘役を演じる二人は、どんな思いでこのドラマに挑んだのだろう。

カオスな作品だから反応が心配だけど、楽しみです(竹財)

竹財輝之助(以下、竹) 脚本家の金沢知樹さん(代表作に『サンクチュアリ‐聖域‐』)は、なんて作品を書いたんだ! カオスじゃないか! と思いながら撮影に入りました。岩本さんにも、最初「よくこの仕事を受けたよね」って声をかけたくらい(笑)。内容的にどう受け取ってもらえるか、心配でもあるけど楽しみでもありました。
岩本蓮加(以下、岩) 私自身、主演ドラマが初めてなので、まずそのどきどきがありました。家族の問題がテーマということもあり、いろんな部分でみなさんが抱える問題と重なることもあるはず。勇気を与えるところまではいかないかもしれないけれど、それぞれの家族に対する新しい向き合い方、考え方が生まれたらいいなと思います。
 父娘を演じられていますが、お互いの最初のイメージはどんな感じでしたか?
 歌やダンスをやっている方のお芝居って、やっぱりリズム感がすごいなってちょっとうらやましくなりましたね。普段は明るい方だし、現場でよく笑ってくれる。よくこの状況で笑えるなって場面でも笑ってくれていたので、現場の清涼剤でした。岩本さんがいなかったら死んでいるかもってくらいキツイ現場もありました……。
 そんな風に思ってくださっていたなんて、びっくりですしうれしいです。ご一緒するシーンがなかなかなく、私自身人見知りをするタイプなので、何をどうお話したらいいんだろうって思っていました。
 役作りや今回の役はいかがでしたか?
 僕は役作りをしたうえで一回忘れて、現場で相手の役者と対峙しながら役を作っていくことが多いんですが、ドラマ序盤は父娘の間が分断された設定で、撮影では目も合わせないし、会話もできない。「いるけどいない、空気のような感じで、何をやってんだろオレ……って」って気持ちになりました。

お母さんの卵焼きの味が毎日恋しいです(岩本)

 本作は、家庭内孤立というストレスフルな状況の物語ですが、普段ストレスを感じた際の解消法はありますか?
 私は結構不器用なので、並行していろんなことをやるのがすごく苦手。特に乃木坂って、演技などアイドルの枠を越えたお仕事をいただくことも多いし、器用にできる人も多い。そんなメンバーを尊敬しながら、私は自分ってダメだなと思ってしまう性格でストレスを感じやすいんです。でも、私は人より多趣味なので! ゲーム、アニメ、あとはネコちゃんの写真を撮って友達に共有したりして過ごしています(笑)。普段遊びに行く友達はあまりいないけれど、一緒にゲームをする友達は多くて。何時でも誰かしらゲームをしているので、話したいなと思ったときは一緒にゲームをしながら雑談したりして、心の支えにもなっています。
 僕はおいしいものを食べたり、料理をすることがストレス発散になりますね。
 得意料理はなんですか?
 魚を一匹丸々蒸して作る、清蒸魚(チンジャンユー)かな。魚のグラム数に対して蒸し時間もちゃんと計算して作る俺の清蒸魚、おいしいですよ。今ならハタが最高ですよ。
 予想より本格的でした。岩本さんはお料理されますか?
 します! 母の作る卵焼きが恋しくてレシピを教えてもらい、ほぼ毎日作っています。母の卵焼きは、ガーリックパウダーが入った、ちょっとしょっぱい卵焼きで。ずっと食べ続けているので、得意料理というか安心する味ですね。

新しい趣味は部屋の模様替え ゲーム部屋はお宝満載(岩本)

 ドラマでは隠された秘密が解き明かされますが、お二人にはまだ他で話してない秘密のことってありますか?
 芸能人っぽいって思われるから本当は言いたくないですけど……(笑)、最近、ワインセラーを買いました。
 おお! 確かに芸能人っぽい回答です(笑)。
 そんな反応になるから、秘密にしておきたかった(笑)! セラーを買ったので、今はワイン集めをしています。
 最近、部屋の模様替えという趣味が増えました。片付ける能力はないんですけど、きれいにしたい向上心はあるので、汗をかきながら、毎日1時間ずつぐらい模様替えしています。
 え? 毎日ですか?
 はい、毎日です! ゲーム部屋は私の宝のお部屋なので、フィギュアのほこりを丁寧に掃除したり、配置を変えたりしています。
 お忙しい中で、よく時間が取れますね。
 私はお仕事が終わったら寄り道せず、すぐ帰る人で。家に帰って、お風呂を溜めている間に、まずちょっと模様替えして。お風呂からあがって、また汗かきながら替えて。思い立ったらすぐ行動するタイプなので、やりたいと思ったらすぐやっちゃうんです!
 行動力がすごい! 岩本さんはお話してみると、良い意味でギャップがあって、竹財さんが清涼剤と例えられたのがよく分かる気がしますね。
 現場でもこんな感じで明るくいてくれるので。喋っただけで空気も変わるでしょ?
 そんな~、褒めないでください!
 お二人が演じる父娘が、こんなほのぼのとしたやり取りをする日が来るのか、ドラマの展開を楽しみにしています。

本誌未公開の2カットを公開

PROFILE


竹財輝之助
TERUNOSUKE TAKEZAI
1980年生まれ、熊本県出身。シリアスからコメディまで様々な顔を見せる実力派。ファンの間では輝シェフと呼ばれるほどの料理の腕前を持つ。


岩本蓮加
RENKA IWAMOTO
2004年生まれ、東京都出身。乃木坂46の3期生。ゲーム好きで、理想のゲームライフのために自作のPC作りにチャレンジしたことも。

☑ TV INFORMATION

『そんな家族なら捨てちゃえば』 毎週木曜0:25〜

家族を分断するようにテープが貼られた、違和感だらけの家。父・令太郎(竹財)だけがテープを越えてはいけないというルールによって妻子から無視されている。そんな異様な家庭環境で暮らす高校生・一花(岩本)が、なぜ母が父を監視するようになったのか、複雑な家族のクイズを解いていく家族ミステリー。

出演/岩本蓮加(乃木坂46)、竹財輝之助、片山萌美、田中洸希(SUPER★DRAGON)、森 日菜美、SWAY(劇団 EXILE)、水崎綾女 ほか/カンテレ

写真/木村華子 取材・文/西村円香

※この記事は、2024年10月号からの転載です。

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発売日 2024年9月21日(土)定 価 900円(税込)