岡山県北部、鳥取県に隣接する真庭市は、濃厚なミルクを出すジャージー牛の飼育頭数日本一という蒜山(ひるぜん)高原で有名だ。また古くから林業が盛んで、木くずを燃料にしたバイオマス発電を積極的に行うなど、「SDGs」という言葉が生まれる20年以上も前から地域資源循環をつくる活動が活発だった。そんな自然と共生してきた歴史が認められ、2018年には「SDGs未来都市」に選定。サステナブルな理念の象徴として開業した[GREENable HIRUZEN]にも注目が集まる真庭市で、自然と共に生きるヒントを探してみよう。
2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」の略称。クリーンエネルギー、循環型社会、温暖化対策など17の目標から構成され、2030年を期限に経済、社会、環境の課題に取り組むもの。
サステナブル先進地域の
新たなランドマーク
2021.7 OPEN!
GREENable HIRUZEN
グリーナブル ヒルゼン
0867-45-0750
岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
営業時間/9:00〜17:00(最終入館〜16:45)
定休日/水(祝の場合は翌日休)
料金/ミュージアム入館料300円 駐車場/あり
HP/greenable-hiruzen.co.jp
アクセス/蒜山ICから車で5分
世界的建築家、隈 研吾デザインの3つの建物からなる[GREENable HIRUZEN]のシンボル。真庭市産木材を加工したCLTパネルと鉄骨を使っており、移築やパネルの交換が可能で、老朽化しても壊す必要がない、サステナブルを体現する建物だ。“CLT”とは耐震性や断熱に優れた木質建材で、真庭市はいち早く量産工場を稼働させたことで知られる。
[隈研吾建築都市設計事務所]の資料と現代アートを展示。内容は期間ごとに異なり、CLTパネルの内装を活かしたユニークな展示を企画する。7/3までは「現代のものが2000年後に遺跡となって発掘されたら」がコンセプトの柴川敏之展『41世紀の蒜山博物館』を開催。
サステナブルをテーマに、地元企業をはじめさまざまなブランドとコラボレーションした商品をセレクト。右上、隈 研吾デザインの積み木4,950円。右下、[蒜山耕藝]の「もなかの皮」880円、ジャージーバターキャンディ330円、[河野酢味噌製造工場]のすし酢540円
蒜山三座や大山、牧草地が続く蒜山高原の景色をクリーンに満喫するには自転車がおすすめ。1周30kmのサイクリングロードが整備され、誰でも気軽に楽しめる。こちらではガイドツアーの企画や「TREK」の最新型を貸出。1日5,500円〜、子ども2,000円(ヘルメット付き)
杉の木に設置された鳥箱。店内には自由に使える双眼鏡が置かれ、飛んでくる小鳥たちを観察できる。
森の癒やしを満喫できる場所
地元出身の植木将和さんが森の中にほぼセルフビルドでつくった喫茶&1日1組限定の宿。山並みを望む大窓のカウンター席や杉林を歩くアプローチなど、大自然を体感できる工夫が随所に凝らされている。大山どりを使ったスパイシーキーマカレー900円、総社市[豆Lab.]のコーヒー450円、地元産黒文字のお茶400円など喫茶メニューはローカル尽くし。
2021.4 OPEN!
森の中の喫茶とお宿もりくらす
090-2009-3068岡山県真庭市蒜山本茅部560-1
営業時間/9:00〜17:30LO
定休日/喫茶のみ第2・4日&月(祝の場合は営業)
カード/不可 座席/20
料金/1泊38,000円〜(1日1組限定、2名利用時の料金、朝食付き)
駐車場/あり
HP/morikurasu.com
アクセス/蒜山ICから車で6分
豊かな環境が生む日本一のチーズ
店主の竹内雄一郎さんはシチリア島の農場で豊かな自然が良質なチーズに欠かせないことを学び、水がきれいな酪農地帯である蒜山でチーズ作りをスタート。イタリア仕込みの丁寧な手作業にこだわったチーズは全国で人気を博し、ジャパンチーズアワード2020では金賞を受賞!
IL RICOTTAROイル リコッターロ
090-3989-9415岡山県真庭市蒜山中福田960-31
※購入は[ひるぜんワイナリー]またはオンラインで
HP/ilricottaro.com
薪が香る天然温泉でリフレッシュ
津黒山から湧き出た源泉を地元産の薪で沸かした天然温泉のある宿泊施設。日帰りでも利用でき、タイミングが良ければ湯に浸かりながら津黒山から出る月を眺めることも。近くにキャンプ場、自然公園、スキー場があり、雲海、蛍や星空鑑賞も人気。宿泊8,800円〜(1泊2食付き)
和みの温泉津黒高原荘つぐろこうげんそう
0867-67-2221岡山県真庭市蒜山下和1080-1
営業時間/日帰り入浴16:00〜20:00(土・日・祝12:00〜)
カード/不可 料金/日帰り入浴料600円 駐車場/あり
HP/tsuguro.jp
アクセス/湯原ICから車で20分
ACCESS
大阪→[GREENable HIRUZEN]/車●阪神高速・福島料金所→阪神高速11号池田線→中国自動車道→米子自動車道・蒜山IC→[GREENable HIRUZEN]。大阪から約2時間50分、片道運賃5,660円〜
※新型コロナウイルスの影響で営業時間、定休日などが変更になる場合があります。事前に店舗へ営業時間や混雑時間帯を確認の上、ご来店ください。
※このページに掲載の商品は消費税10%を含む税込み価格表記です。店内飲食とテイクアウトでは税率が異なります。
※このページに掲載の内容は2022年3月時点での情報です。