hd_izumo

出雲という土地から生まれた食・風土・文化は、
ここを訪れないと味わえない、魅力的なものばかり。
関西からの距離の長さに、足が遠のいていた人には朗報。
特急やくもが、より快適で、乗車時間も楽しい車両にリニューアル!
新型の特急やくもに乗って、景色や料理、文化に触れ感動する旅へ。

travel Schedule ~1日目~



06:00 JR新大阪駅出発
06:50 JR岡山駅到着・特急やくもに乗り換え
10:18 JR出雲市駅到着・一畑電車電鉄出雲市駅乗り換え
10:48 一畑電車出雲大社前駅到着
11:00 出雲大社へ参拝
12:00 工芸品を買いに
12:30 地元の人気店で昼ごはん
13:30 稲佐の浜を観光
14:20 バスに乗ってお宿を目指す
15:30 海沿いのお宿にチェックイン
15:50 バスで絶景の料理店へ
17:00 海辺をお散歩してから地元食材たっぷりの夕食


2日目へつづく……

※ホテルへのアクセスはタクシーの台数が少ないため、事前の予約、またはホテル近くの小田駅前からのシェアサイクルの利用をお薦めします。

\知っておきたい、特急やくものこと。/

2024年春、新型車両に生まれ変わった特急やくも。車上型の制御付自然振り子方式を採用することで揺れを軽減し、快適性がアップ。また、普通車指定席料金と同金額で予約できるセミコンパートメント(中央、要予約)では、2名以上(4人用は3名以上)で向かい合わせシートの中央にテーブルが配され、座面がフラットになるなど、くつろぎながら電車旅が楽しめるように。

273系やくも_普通車指定席1
273系やくも_セミコンパートメント1
izm_1347
写真提供/JR西日本

− 出雲大社へお参り −

出雲では旧暦の10月11日から17日(今年は11月)を神在月と呼び、全国から出雲大社へ神様が集まる神議が執り行われるとされています。
大社へお参りした後は、神様の通り道とされる神迎の道で散策を。

11:00 
出雲大社へ参拝

御祭神に一番近いとされる本殿裏からのお参りもお忘れなく。

年に一度の神在月に、ぜひ訪れたい

縁結びの神としても高名な御祭神は、全国的に大黒様としても広く親しまれている、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。年に1度、旧暦10月10日(2024年は11月10日)の全国から神様をお迎えする神迎祭(かみむかえさい)から、17日の神等去出祭(からさでさい)まで連日祭りや神議が執り行われる。現在の御本殿は、1744年に再建築された日本最古の大社造り。古代には48mあったとされ、その模型は宝物殿で見ることができる。


松林の中の神迎の道を通って辿り着く稲佐の浜で、神在月はここで神議が行われる。

連日、縁結び祈願に全国から参拝者が訪れている。

約6年に1度修繕されるという出雲大社を象徴する大しめ縄。
店舗情報
島根・出雲
出雲大社
  • 電話番号
    0853-53-3100
  • 住所
    島根県出雲市大社町杵築東195 
  • 営業時間
    8:30~17:00
  • 定休日
    なし
  • カード使用
    不可
  • アクセス
    一畑電車出雲大社前駅から徒歩7分

12:00 
工芸品を買いに[大社の祝凧 高橋]

伝統文化を今に受け継ぐ、
職人技を手にしたい

江戸時代に出雲大社の氏子が祝い事の風習として、稲佐の浜で揚げたという祝凧。途絶えたその風習を残すべく、戦後に初代が小型に復刻し、現在は三代目の高橋日出美さんが日本唯一の祝凧職人としてその技を守り続けている。出雲大社の背後にある鶴山、亀山に由来する、鶴と亀が一対になった凧は、縁起物として祝い事の贈り物にする人も多い。

県内の老舗より仕入れる紙と、地元出雲の真竹を使って作られる祝凧。竹を割るところから始まり、和紙を貼り、糸を通すまで、現在も機械は使わずに手作りする。鶴と亀 3,300円〜

店舗情報
島根・出雲
大社の祝凧 高橋たいしゃのいわいだこ たかはし
  • 電話番号
    0853-53-1553
  • 住所
    島根県出雲市大社町杵築東724
  • 営業時間
    9:00~19:00
  • 定休日
    不定
  • カード使用
    不可
  • アクセス
    一畑電車出雲大社前駅から徒歩9分

12:30 
地元の人気店[旬の料理・中華そば きんぐ]で昼ごはん

伝地元民から愛され続ける、
ご当地名物

地元で愛される名物料理を作り続ける、2025年創業100年を迎える名店。全国から観光客が訪れ、休日には40分待ちになることも。2大名物は、大社ラーメン700円と大社焼きそば750円。どちらにも合うように製麺所にオーダーして作るオリジナル麺は、細いながらコシはしっかり。夜には、昼メニューにプラスして一品料理が豊富で、居酒屋遣いできるのもうれしい。

出雲そばに着想を得て二代目が考案した、ソース後がけスタイルの大社焼きそば。さらっとしたソースは、酸味が効きさっぱりした味わいで、香ばしく焼き炒めた麺と高相性。

店舗情報
島根・出雲
旬の料理・中華そば きんぐ
  • 電話番号
    0853-53-2473
  • 住所
    島根県出雲市大社町杵築東599 
  • 営業時間
    11:00~14:30、16:30~21:30共にLO
  • 定休日
    水&不定
  • カード使用
  • 席数
    50
  • アクセス
    一畑電車出雲大社前駅から徒歩15分

− 湖陵〜多岐でごはんとお宿 −

日本海を一望できる湖陵(こりょう)〜多岐(たき)は、近年宿泊施設なども増え注目されている。
2023年には、絶景の夕日を望むこの場所に、地産にこだわる料理店が誕生。
夕食と宿泊は、出雲市内から少し足を延ばして西へ。

15:30 
海沿いのお宿[マリンタラソ出雲]にチェックイン

海の力で、日常の疲れを
癒やしてくれるリトリート

全国的にも水質が高いと評価されるこの地で18年前に誕生した、タラソテラピーを目的とした海水プール併設の宿泊施設。全室オーシャンビューの部屋では、日本遺産認定の夕日や、運が良ければ野生のイルカを見ることができるそう。プールは、受付でお願いすればチェックイン前や、チェックアウト後でも利用可能なのがうれしい。

ホテルの敷地内にある遊歩道では海を眺めることもでき、海岸沿いの東屋で朝食をいただくのもお薦め。屋外に設置されたジャグジーに漬かりながら、絶景の夕日を楽しむこともでき、旅の途中に海水の力で癒やされたい。

朝食は、BOXに入ったパンとサラダが運ばれるルームサービススタイル。

宿泊者は+324円で施設内の「元気海プール」を利用できる。

店舗情報
島根・出雲
マリンタラソ出雲
  • 電話番号
    0853-86-7111/0853-86-2911(レストランタラソ直通)
  • 住所
    島根県出雲市多伎町多岐859-1
  • IN/OUT
    IN15:00/OUT11:00(プール10:00~20:00最終受付)
  • 定休日
    なし
  • カード使用
  • 部屋数
    全16室
  • アクセス
    JR小田駅から徒歩8分

17:00 
海辺をお散歩してから
[登土居]で地元食材たっぷりの夕食を

美しい日本海を望みながら、
滋味あふれる料理を堪能

大阪の人気ビストロ[バルタザール]元店主・三原雄太さんが、2023年11月に故郷の出雲でオープンした料理店。「地元の素材を楽しんでほしい。今作るのは、地域の方も、遠方のお客さんもみんなが楽しめる気取らない家庭料理です」。豊かな漁場から届く旬の地魚や、地元の農家から届く新鮮野菜を使った料理は、まさにここに来ないと味わえないおいしさがある。「島根には素晴らしい日本酒蔵が多くて日本のお酒のおいしさに改めて開眼しました」と、料理と共に地酒も紹介する。この地を訪れないと味わえない、絶景と味を求めてわざわざでも訪れたくなる一軒。夜はバスの運行がなくなるためタクシーの事前予約がお薦め。

2名以上、3日前までの要予約でいただけるおまかせコース全8品3,300円〜より。写真右から時計回りに撮影時は、コシナガマグロ、バトウ、赤平の地魚の刺し身3種盛り、十六島産ワカメや島根和牛の牛すじのおでんなど、神西湖しじみの酒蒸し、カマスと野菜のさつま揚げ、昆布とカツオだしが効いたナスの揚げ浸し、隠れた名産と言われる島根産白バイ貝の旨煮。さらに2品が付いて4,400円(写真は二人前)。通常は、昼は定食、夜はアラカルトメニューが楽しめる。

店舗情報
島根・出雲
登土居どうどい
  • 電話番号
    0853-77-0799
  • 住所
    島根県出雲市湖陵町大池858
  • 営業時間
    11:00~14:00、17:00~20:00(金・土のみ)共にLO
  • 定休日
    日・月&不定
  • カード使用
    不可(5,000円以上可)
  • 席数
    28
  • アクセス
    一畑バス「弥久賀神社前」バス停から徒歩15分

2日目へつづく……

ACCESS
大阪→出雲大社前駅/電車●JR新大阪・新幹線 → 岡山駅・特急やくも → 出雲市駅 → 一畑電車電鉄出雲市駅 → 出雲大社前駅。
大阪から約5時間。片道運賃12,780円

写真/わたなべよしこ 編集・取材・文/長瀬 緑

※この記事は2024年12月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
Share
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
SAVVY12月号『電車旅』
発売日 2024年10月23日(水)定 価 900円(税込)