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実は大阪から直行便で気軽に行ける、島根県の離島、隠岐(おき)諸島。
ここ数年は、観光客だけでなく移住者も増え、すてきなスポットも続々。
心洗われる美しい絶景で美的センスを刺激して、
フレッシュな気持ちでこの春をスタートしてみませんか?

写真/竹田俊吾 取材・文/杉田裕路子 協力/島根県

隠岐諸島とは?

島根半島の北方約40〜80 kmに位置し、島後(隠岐の島町)、西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)の4つの有人島と約180の無人島からなる。太古から続く大地の変化により生まれた生態系や隠岐諸島を取り巻く環境そのものの希少性が評価され、世界ジオパークに認定されている。

絶景を楽しむ!〈西ノ島〉

断崖の上に広がるダイナミックな景色に感動
[摩天崖(まてんがい)]

垂直に切り立った高さ257mの大絶壁。荒々しい全景に圧倒されるが、崖の上には牧草地が広がり、放牧された牛や馬が草を食むのどかな世界が広がる。開放的な空間に広がるのは、空と海の青と草原の緑。まるで天空を散歩するような爽快感が得られる。


摩天崖から国賀浜にいたる約2.3kmには遊歩道を整備。崖の中央が海蝕作用によってえぐられた通天橋や、観音菩薩の姿に見えるといわれる観音岩などの奇岩が織りなす絶景が広がる。春から秋にかけてはオキタンポポやオキノアザミなどの隠岐特有の草花も見られる。

\馬もいるよ/

店舗情報
摩天崖まてんがい
  • 電話番号
    08514-7-8888(西ノ島町観光協会)
  • 住所
    島根県隠岐郡西ノ島町
  • アクセス
    別府港から車で20分

見どころ満載の旅の拠点〈島後(どうご)〉

緑に囲まれた静かな空間で上質なコーヒーを
[100TARO COFFEE(ヒャクタロウ コーヒー)]

ココナッツミルクオレ850円などアレンジコーヒーも種類豊富に展開。

「地元でも本格的な一杯が飲める場所を」と、東京の名店[バッハ]で修業した店主によるスペシャルティコーヒー専門店。店内では、豆の特性を引き出して焙煎した約12種のシングルと、飲みやすさにこだわったブレンドを提供する。コーヒーと相性抜群の自家製スイーツと一緒に味わって。

濃厚なコクがありながらも甘さ控えめであっさりといただける人気No. 1のチーズケーキ700円

店舗情報
100TARO COFFEEヒャクタロウ コーヒー
  • 電話番号
    08512-2-0239
  • 住所
    島根県隠岐郡隠岐の島町城北町117
  • 営業時間
    10:00~16:30LO
  • 定休日
    不定
  • 席数
    17
  • カード使用
  • アクセス
    西郷港から車で5分

隠岐諸島の魅力が詰まったお土産がいっぱい!
[京見屋分店(きょうみやぶんてん)]

地元住人に親しまれる暮らしの道具とギフトのお店。近年は「観光の方も楽しめる場に」と、隠岐諸島と島根にまつわるアイテムやアウトドアグッズもセレクト。カフェスペースでは、島根メイドのコーヒーやクラフトビールを楽しむことができる。広々としたワーキングスペースもあり。

左から、隠岐の風景を描いた絵柄がかわいい隠岐誉 上撰ワンカップ各385円。隠岐神社にも奉納されている海士ノ塩972円。[隠岐酒造]隠岐誉の酒粕を使った酒粕クラッカー510円
店舗情報
京見屋分店きょうみやぶんてん
  • 電話番号
    08512-2-0425 
  • 住所
    島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾3-81
  • 営業時間
    10:00~19:00(イートイン〜18:30LO)
  • 定休日
    火 
  • 席数
    20
  • カード使用
  • アクセス
    西郷港から徒歩10分

穏やかな景色に癒やされる〈中ノ島〉

雄大な自然に抱かれるような心地良い滞在
[Entô(エントウ)]

フロントでは、チェックインと共に視界に海が飛び込んでくる。

コンセプトは「隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点」。海を一望する客室、島で採れた食材をふんだんに盛り込んだ食事に天然温泉と、数百万年もの間、連綿と紡がれてきた隠岐諸島の魅力を五感で堪能できる。ジオパークのスタッフによるツアーや、プライベートクルージングなど、アクティビティも充実。

客室は全てオーシャンフロント。2021年新築の別館は、木の香りが漂う3階建て。海とつながるようなデザインで、自然の中に溶け込む時間を楽しめる。


別館には「本物に触れる前の予習を」と、地球と隠岐諸島の成り立ちや島前3島(中ノ島、西ノ島、知夫里島)の魅力を学べる展示室を併設(入場無料)。恐竜などの古生物の化石展示スペースも。


夕食は地産地消をテーマにした季節のコース料理を提供。白イカにビーツソースを添えた前菜。


鉄板で焼き上げる隠岐牛のステーキ。


爽やかな風味が広がるフクギ(クロモジ)を使ったお口直しのアイスキャンディなど、ジャンルレスな調理法で食材の魅力を引き出す。

\朝ごはんは和食/


朝食はけんちん汁と中ノ島産のお米、お重に詰めたおかずをセットで。お重の上段には、あかもく酢、魚の煮付けなど海の幸を。下段には郷土料理のハリハリ(大根の酢の物)など山の幸をふんだんに。

店舗情報
Entôエントウ
  • 電話番号
    08514-2-1000
  • 住所
    島根県隠岐郡海士町福井1375-1
  • チェックイン/アウト
    15:00/10:00
  • 客室数
    36室
  • カード使用
  • 料金
    1泊25,300円〜(1室2名 利用時1名あたり、2食付き、サ・入湯税込み)
  • アクセス
    菱浦港から徒歩3分

自然が生み出す美観を海上と海中から堪能
[海中展望船あまんぼう]

\お魚がいっぱい/

菱浦港から半潜水型船でクルーズ。高い透明度を誇る海の中では、大きなクロダイやスズメダイの群れ、岩に張りつくサザエなどたくさんの生き物たちに出合える。大規模な火山活動で生まれた複雑な島の地形や、奇岩・三郎岩など、海の上からしか眺められない絶景も!

店舗情報
海中展望船あまんぼう
  • 電話番号
    050-3172-1521 (隠岐総合案内窓口)
  • 住所
    島根県隠岐郡海士町福井1365-5
  • 営業時間
    8:00~18:00
  • 定休日
    11/6~3/31
  • 料金
    2,500円
  • カード使用
  • アクセス
    菱浦港からすぐ

運行●1日2便(10:20~11:10、13:30~14:20)※5/3〜5/6、7/19〜8/24は8:40~9:30、14:40~15:30も運行

ご縁と美肌を求めて訪れる島根県

島根県は、出雲大社をはじめとする神聖な空気の中で息づく歴史や文化、自然、伝統芸能、人と人とのつながりなどの「ご縁」を求めて訪れる地。また、肌に優しい環境で、良質な温泉や地元ならではの食を堪能しながら「美肌」を育む地として、心身を癒やし整える美肌体験も充実。


詳しくは「美肌県しまね うるおい研究室」をチェックして!


【アクセス】(摩天崖まで)●飛行機/伊丹空港→隠岐世界ジオパーク空港→西郷港→<フェリーおき>→菱浦港→<内航船いそかぜ>→別府港→タクシー。大阪から約4時間。片道約20,000円

※この記事は2025年5月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

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SAVVY5月号『北浜・中之島』
発売日:2025年3月22日(土)定 価:900円(税込)