カツオや坂本龍馬ゆかりの地など、高知市のメジャーな楽しみもあるけれど、
少し足を延ばしたエリアにも、魅力がいっぱい!
ちょっとディープなスポットを巡って、さらに高知が好きになる旅へ。
高知市の一歩先②〈香美市・南国市・香南市〉
里山の新旧の魅力をどっぷり楽しむ旅。
田舎で暮らすように滞在、移住者も多い注目エリア
高知県中央部に位置する香美市・南国市・香南市から構成される物部川(ものべがわ)エリア。里山で子育てしたい人々に人気急上昇中の香美市香北町をはじめ、移住者も増えている。今年3月に県が開催した「どっぷり高知旅コンテスト」では香美市の「いざなぎ流舞神楽鑑賞と体験」が、高知の魅力を体験できるコンテンツとして物部川エリアで1位を受賞。国指定の無形民俗文化財の「いざなぎ流舞神楽」等を旅行者が体験できる機会が今後はどんどん増える予定。のどかな田舎町で盛り上がるクラフトビールのブルワリーやニッチなナッツバター専門店など、新しい風も吹いている。
1日ー組限定の宿で、いざなぎ流舞神楽を鑑賞
☑まきの宿
オーナーの小松麻由さんは、結婚をきっかけに物部町で暮らすうち、物部の文化や歴史、風景を多くの人に知ってもらいたいという思いが募り、2024年に宿をスタート。築80年の古民家で暮らすように滞在することができ、街歩きや食の案内をはじめ、物部をまるごと体感できるアクティビティを楽しめる。その一つが地域に伝わる民間信仰、いざなぎ流の体験。師資相承の太夫が集落や民家を訪れ、家族や親族の集まりで執り行われていたというごく私的な祈祷行事で、高知の人でも見たことがないという人が多いそう。小松さんはいざなぎ流の保存・伝承のために、舞神楽鑑賞会や、神の依代となる御幣(ごへい)を切る体験会を開催している。
- 電話番号0887-53-9480
- 住所高知県香美市物部町大栃1469-2
- IN/OUT16:00/10:00
- カード使用可
- 客室数全1棟
- 料金1名8,000円〜(サ込み)
- アクセス市バス「大栃」バス停から徒歩5分
買う、見る、食べる 花とフルーツの楽園
☑西島園芸団地
広大な畑やいくつものビニールハウスを有し、一年を通して、フルーツが大豊作。施設自体もガラス張りの巨大ハウスになっていて、バナナやパパイヤ、スターフルーツの実がなっていたり、熱帯花木が茂るナーセリーに。草花やサボテン、食虫植物、フルーツを購入できるほか、カフェではフルーツを使ったデザートや食事を楽しめる。天井一面に日本一と称されるブーゲンビリアが年中咲き誇っており、南国のムードに包まれる。
- 電話番号088-863-3167
- 住所高知県南国市廿枝600
- 営業時間9:00~16:30LO
- 定休日なし
- カード使用可
- 席数350
- アクセス各線後免駅より車で6分
家の畑や庭で採れた フルーツをかき氷に
☑RUFDiP(ラフディップ)
2014年、ハウススタジオ兼ギャラリーとしてオープンし、翌年よりカフェ営業を始めたところ、かき氷が大人気に。今や1階フロア全てがカフェスペースとなり、行列のできるかき氷店として高知で知られる存在になっている。夏はスイカ、秋はカキや栗、冬はカボチャやサツマイモなど、シロップに自宅の庭や畑で採れた農作物をフル活用。マスカルポーネクリームやカスタードを組み合わせているため異なる味や食感があり、最後まで食べ飽きずぺろり。
- 電話番号0887-59-2500
- 住所高知県香美市香北町太郎丸510-1
- 営業時間11:00~17:00LO
- 定休日火・金
- カード使用可
- 席数32
- アクセスJR土佐山田駅から車で15分
山深い場所にある本屋で 旅の伴侶に出合う
☑うずまき舎
香美市の中心部から山手へ進むと、標高約300mの地点に現れる書店。店主の村上千世さんは約10年前、神戸から移住しこの店をオープンした。移住にあたり「生活する上で自分が必要なものを仕事にしよう」と決め、自身の好きなエンデやゲーテなどの作品のほか、社会情勢に関する本も。購入した本は併設の喫茶で読むこともできる。山深いこの場所でじっくり選ぶ一冊は、特別な高知旅のお供になるはず。
- 電話番号090-3612-0296
- 住所高知県香美市香北町中谷309
- 営業時間13:00~18:00
- 定休日木・金・第1土
- カード使用不可
- 席数6
- アクセス南国ICから車で45分
大自然に囲まれ“ぷはっ!”高知生まれのビール
☑TOSACO TAP STAND(トサコ タップ スタンド)
県内のクラフトビールブームを牽引する[TOSACO]。2023年に醸造所を移転し、タップルームを備えてリニューアルした。県内産ユズや芸西村の白玉糖など高知県産の副原料を使ったビールは常時9種がオンタップ。物部ダム湖畔のガーデンで森林浴をしながらいただく注ぎたてのビールは、また格別! ビールの量り売りや数量限定のフレーバーも充実した瓶ビールは、お土産に要チェック。
- 電話番号0887-59-2633
- 住所高知県香美市香北町橋川野584-1
- 営業時間16:00~20:30(土・日・祝11:00~17:30)共にLO
- 定休日月~水(祝の場合は営業)
- カード使用可
- 席数5
- アクセスJR四国バス「川奈路」バス停から徒歩すぐ
知ってるようで知らない ナッツバターの世界
☑DADA NUTS BUTTER(ダダ ナッツ バター)
ナッツバターとはナッツをすりつぶしペースト状にしたもので、オーストラリアではおなじみの食材。店主・武智まりかさんはメルボルンでナッツバターに魅了され、2018年に、生まれ育った高知で工房兼ショップを立ち上げた。焙煎や製造は手作業で行われ、無糖と加糖を用意。旅をテーマに、ナッツバターと日本の伝統食材を組み合わせたオリエンタルなテイストも。どれも料理のコク出しや味変にと、使い勝手の良さが魅力!
- 電話番号088-769-0739
- 住所高知県香美市土佐山田町西本町4-1-23 にしまちビル2F
- 営業時間11:00~17:00
- 定休日火・水
- カード使用可
- アクセスJR四国バス「川奈路」バス停から徒歩すぐ
ACCESS
大阪→JR高知駅/飛行機●大阪国際空港→ANA・高知龍馬空港→空港連絡バス・JR高知駅。大阪から約1時間20分
information
「どっぷり高知旅」キャンペーン実施中
高知県では「どっぷりど級の極上田舎へ」をコンセプトに、高知の魅力を体感するキャンペーンを展開。特設サイトには今回紹介したスポットだけでなく、他のお薦めスポット情報やモデルコース、体験記事も大充実! あなたにぴったりの特別な高知旅を見つけて。doppuri.kochi-tabi.jp
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一歩先が楽しい、特別な高知旅へ〈前編〉
高知市の一歩先 〈いの町・佐川町・日高村〉仁淀川沿いで自然をどっぷり感じる旅。
写真/岡本佳樹 竹田俊吾 取材・文/天野準子 小野 遥(SAVVY)
協力/どっぷり高知旅キャンペーン推進委員会 https://doppuri.kochi-tabi.jp/
※本誌掲載の商品は消費税10%を含む税込み価格です。店内飲食とテイクアウトで税率が異なります。
※記事は2024年10月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。