昭和レトロ銭湯と喫茶

ノスタルジックな魅力にあふれる銭湯と喫茶店ってどこか似ている?
徒歩圏内にある2軒を、セットで巡って楽しんでみませんか?
SAVVY2022年12月号「関西のかわいい銭湯♨︎」特集からご紹介します!

VOL.4 ほんわかファミリーで営む

家族三代の思い出が刻み込まれた一軒

相手を包み込むような笑顔とやわらかな物腰がすてきな平岡さん。現在は、ご自身の母とご夫妻とで掃除などを分担してるそう。

「1957年に祖父が開いた小さな銭湯を代々家族で守り続けてきました」と、三代目の平岡徹朗さん。昭和レトロなタイルをふんだんに配した浴室には、「こぢんまりした空間だけどインパクトに残るように」と、ビーナスを描いた立体絵画をディスプレー。

「うちは自宅を併設していて、子どもが幼いころは、営業中に脱衣所につながる扉をたたいて困ったことも。その子も今は高校生になり、常連さんには『大きくなったね』と驚かれます」。

エントランスではゼニガメのゼニちゃんが温かく迎えてくれ、家族の思い出が息づくアットホームな空気感に心が安らぐ。

店舗情報
神戸・新開地
東湯あずまゆ
  • 電話番号
    078-671-7556
  • 住所
    神戸市兵庫区三川口町1-1-1
  • 営業時間
    14:00〜23:00
  • 定休
  • 料金
    入浴料450円(サウナあり、別途100円)
  • アクセス
    各線新開地駅から徒歩10分

東湯から歩いて10分!

温かい姉妹に心がほどける

1955年に創業、仲良し4姉妹が営む小さな喫茶店。店名の由来は、母・谷岡なみ江さんと四女・朗子さんが「思いつき」で始めたことから。鉄工場の跡地を改装し、船大工が内装を手掛けた。

店内には晴江さんの描いた俳画が飾ってあったり、姉妹の写真やお客さんとの写真(初めて訪れると撮ってくれる)が大切にしまってあったり、思い出が詰めこまれている。

姉妹がおすすめと口をそろえるのは、フルーツ、地元の氷屋さんの氷をミキサーにかけて作ったフルーツジュース600円。「作り方はヒミツ♡」と、お茶目な朗子さんに、すかさず突っ込みを入れる満知子さんと紀久恵さん。

店舗情報
神戸・新開地
喫茶 思いつき
  • 電話番号
    078-671-4652
  • 住所
    神戸市兵庫区西出町1-2-18
  • 営業時間
    10:00〜17:00頃 
  • 定休
    土・日・祝
  • アクセス
    各線新開地駅から徒歩15分

※この記事は2022年12月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

写真/コーダマサヒロ 中部里保 取材・文/六車優花

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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)