ヨーロッパの片田舎にたたずむ小さな家を彷彿とさせる、アンティーク調の小屋。2坪半ほどの空間が花とグリーンで埋め尽くされた店内をのぞくと、店主の藍川和子さんが「一輪でも気軽にどうぞ」と出迎えてくれる。「ヨーロッパの市場では、チーズや野菜を買う感覚で花を買うことが日常という光景に感動して。特別な日はもちろん、何でもない日にも花がある生活を提案したくて」と、2017年に独立。以前は新町にあったカフェの入り口で営業していたが昨年移転。
「施工会社のガレージをお借りしていて、共有スペースでイベントができるように。季節行事と食を一緒に提案することで、お花のある日常を楽しむきっかけになれば」と、花のワークショップと同時に出張喫茶を企画するなど、ほぼ毎月のようにイベントを開催する。実際、イベントをきっかけに常連となった人も少なくないとか。フランス語で「日常的」を意味する店名の通り、今日も暮らしに寄り添う花を提案し続ける。
「深い色合いや八重咲き、フリンジなど素朴だけど個性のある子が好き。”見たことない花がある”と言っていただくことも」と藍川さん。小屋は新町時代のものを移設。石垣風にデザインした柱を新たに設け、より牧歌的なムードに。
藍川さんの作るブーケ
「春は淡い色や花弁の多いかわいいお花が充実してるんです。そこに、あえて紫などの深い色、実ものやグリーンを合わせて、春を感じつつも甘くなりすぎないように仕立てました」写真のサイズで2,200円
写真/わたなべよしこ 取材・文/杉田裕路子
※この記事は2022年5月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
店舗情報
quotidienneコティディエンヌ
- 電話番号090-1898-4187
- 住所大阪市西区南堀江4-28-19
- 営業時間11:00〜18:00
- 定休日不定
- アクセス大阪メトロドーム前千代崎駅から徒歩8分