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Suburban Cafe

“Suburban”とは“郊外の”という意味——。
サバーバン・カフェには、私たちを喫茶時間に誘う
すてきな水先案内人が待っています。
今夏、都会のひと駅先でカフェ・トリップしませんか?
SAVVY9月号から素敵なカフェをご紹介します。

一人、または大切なだれかと
静かなときと場をただ楽しむ場所

独自の文化の発信地でありながら古くからの住宅地でもあって、どこかのんびりした空気が流れる一乗寺。駅のすぐ隣に建つレトロなビルには、「何をするでもない、自分の時間を過ごしてほしい」と店主の青木 悠さんと菅原洋輔さんが開いたカフェがある。

むき出しのコンクリートの床に、テーブルとさまざまなデザインのイスがゆったり並び、一面の窓にはレースのカーテンがそよそよと揺れている。聞こえるのは静かに流れるBGMやコーヒーを淹れる音だけ。弾むおしゃべりの声、シャッター音はここでは無用。数種類用意した自家焙煎のコーヒーや、コーヒーによく合う自家製のスイーツをお供にして、慌ただしい生活の中からこぼれ落ちたような穏やかな時間と空間に身を置くことができる。本との新たな出合いを楽しんだり、店内に差し込む光の色や影の移り変わりを眺めたりしながら、自分のためだけに使う時間の大切さを思い出せる場所でもある。

6月に店内レイアウトをリニューアル。「より良い時間を過ごしていただくためのフックに」と、書棚を設えた。

ビターなコーヒーゼリー、なめらかな口溶けのブランマンジェやミルクアイスを合わせた、コーヒーゼリーパフェ800円。ブレンド500円

6月に店内レイアウトをリニ書棚には、店主二人がセレクトした詩集やエッセイ、評論などが並ぶ。
写真/ コーダマサヒロ 取材・文/平田詠子
店舗情報
京都・一乗寺
喫茶 点線
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    京都市左京区一乗寺里ノ西町13-4 SKYビル3F
  • 営業時間
    13:00~21:30LO
  • 定休日
    月&不定
  • アクセス
    叡電一乗寺駅から徒歩すぐ
※この記事は2022年9月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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SAVVY2月号『関西美術館さんぽ』
発売日:2024年12月21日(土)定 価:900円(税込)