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Suburban Cafe

“Suburban”とは“郊外の”という意味——。
サバーバン・カフェには、私たちを喫茶時間に誘う
すてきな水先案内人が待っています。
今夏、都会のひと駅先でカフェ・トリップしませんか?
SAVVY9月号から素敵なカフェをご紹介します。

アジア各国の手仕事が随所に
旅心誘う下町の憩いの空間

下町風情が残る通称〝がもよん〟エリアの古い長屋を改装した空間は、「二人がやりたいことが集まった場所」と川上誠二さん、若葉さん夫妻。誠二さんが担当する1階のカフェでは、自家焙煎のコーヒーと共に、オリジナルの珈琲豆花やパイナップルケーキ、ラオス版のぜんざい・ナムワンといったアジアンスイーツが人気。時季替わりで登場する、東南アジア産コーヒーとの取り合わせはここならではの楽しみだ。

珈琲豆花600円にはコーヒーで炊いたアズキを使用。シロップの甘みと、ほのかなアズキの香味が後を引く。アイスコーヒー500円

印象的な青い床は藍染をイメージ。窓からの光や風が心地良い吹き抜けに浮かぶ、伸縮自在のタイ製のシェードは、店のシンボル的存在。

また2階のショップでは、3年間のラオス滞在経験を持つ若葉さんが、現地の衣料雑貨を中心にセレクト。モン族が手刺しゅうで作るカラフルなポーチや、カム族が葛の撚糸(ねんし)で編むバッグなど、少数民族の手による貴重なアイテムにも出合える。

カフェで使用する器や木製カトラリーのほか、バッグや衣類も販売。「ラオスの織機を使ったワークショップもできたら」と若葉さん。葛の手編みバッグ(小)7,480円

店名の〝yim〟は、タイ語で笑顔・満腹の意。「おなかいっぱいで笑顔になれる店に」との思いを込めた憩いの空間には、アジア各国の織物や食器、日用品が随所に。見るもの、触れるものに手仕事の温かみを感じながら、旅気分で楽しみたい一軒だ。

※この記事は2022年7月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

写真/エレファント・タカ 取材・文/田中慶一
店舗情報
大阪・蒲生四丁目
yim coffee&craftsイム コーヒーアンドクラフツ
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市城東区蒲生3丁目14-16
  • 営業時間
    11:30~18:00 
  • 定休日
    火&不定
  • アクセス
    大阪メトロ蒲生四丁目駅から徒歩4分
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SAVVY12月号『電車旅』
発売日 2024年10月23日(水)定 価 900円(税込)