カフェにおやつに、神戸の街では新しいお店が続々。
お喋りも楽しい、焙煎所のスタンドから気になる3軒ご紹介します。

湊川神社［TENT COFFEE STAND］

メニューも空間も広がって
人気スタンドが再スタート

新開地の超極小店として話題を呼んだ人気コーヒースタンドが、湊川神社西側にお引っ越し。広くなった店内にはカウンターも備わり、気軽にくつろげる憩いの場として早くも界隈の拠りどころに。沖縄のコーヒー農園で会得した独自の土鍋焙煎コーヒーは「遠赤外線効果もあってか、冷めても風味が崩れないと好評です」と店主の佐藤聡一さん。ドリップコーヒーはつるんと滑らかな口当たりとふっくらと柔らかな香味が魅力。移転後はクラフトビールや珈琲焼酎割などもメニューに加わり、楽しみ方もさらに広がっている。

花隈［SOUL DRIP COFFEE］

果実味際立つ一杯が多彩に
花隈の新たなチルスポット

イベントや間借り出店で支持を得てきた店主の藤城高志さんが、9年目にして実店舗を開店。新天地は花隈の名所･モダン寺の前、深い緑の壁に木調のカウンターがシックな空間だ。自家焙煎のコーヒーは、自身がこの道に進むきっかけとなったエチオピアをはじめ、個性的な果実味が際立つ8種のシングルオリジンを提案。さらに「この店の雰囲気なら、お酒も似合うと思って」と、オリジナルのコーヒーウイスキーも考案し、週末は夜遅くまで営業も。藤城さんお気に入りのソウルミュージックと共に、心地よいチルタイムをぜひ。

西元町［stáin coffee］

神社の隣の路地で味わう
みずみずしいコーヒーの数々

ニューヨーク留学中にコーヒーを取り巻く文化に出合い、心を動かされた店主の西島 純さん。帰国後、東京で焙煎やドリップの技術を習得し、西元町で焙煎所兼スタンドを始めた。ホンジュラスやブラジルなどを中心に、作り手の思いが感じられる単一農園の豆を厳選し、その個性を生かすため浅煎りで焙煎。その日の全種の試飲が用意されているため、会話を楽しみつつ、好みの一杯を発見できる。豆の販売のほか、エスプレッソトニックやラム・ラテといったアレンジドリンクもそろい、いつ訪れても新鮮なおいしさに触れられる。

写真／エレファント・タカ　取材・文／下川あづ紗　田中慶一