神戸の御影にて1946年に創業したベーカリー[ケルン]で、
50年にわたるロングセラー商品となっている「チョコッペ」。
みんな大好き、神戸のローカルフードの歴史と魅力に迫ります!
パンの街・神戸の人々も
「お墨付き」な名物パン
2本のクープが入った長さ約18㎝のミニソフトフランスに、白の帯が印象的な「チョコッぺ」。全8店舗合計で一日に平均1300~1600本を販売するというこの名物パンは、1974年に二代目の社長の壷井 醇さんが誕生させたもの。香ばしくもっちりとした噛みごたえのあるパンに、ミルクチョコレートクリームをサンドし、クリームのマイルドな甘さと深いコクが素朴なパンの風味と絶妙にマッチ。商品名が印刷された帯を巻いた上品な見た目と、「チョコッペ」という親しみやすい名前も相まって、発売後すぐに人気商品へと成長した。デビュー以来、レシピは変わることなく、帯に印字した、チャーミングな雰囲気を醸したどこかレトロな商品名のフォントも発売当時のまま。子どもからお年寄りまで全世代に愛され、神戸市民のご当地グルメといってもよいほどの存在に。
KÖLN×SAVVY
SAVVYオリジナルチョコッペ発売!
チョコッペの帯が期間限定でSAVVYオリジナルバージョンに。「サヴィ」の文字が入ったかわいいピンク色の帯をケルン各店の店頭で見つけてみて! ※商品は通常のもの、帯のみ変更
販売期間/9/23~帯がなくなり次第終了
販売店舗/御影本店、三宮店、六甲店、北御影店、岡本店、メイン六甲店、甲南店、日々ケルン
壷井社長と寺田常務が語る
チョコッペの50年
商品が誕生する瞬間を見届けた常務の寺田さんと、現社長の壷井さんに、
歴史を振り返りながらその魅力を語ってもらいました。
誕生から未来への展開まで
チョコッペを語り尽くす!
デビューした頃はとても斬新な商品だったという「チョコッぺ」。「当時の菓子パンといえばバターや牛乳などを含んだリッチな生地のパンにジャムやクリームを合わせることが定番。ソフトフランスのような素朴な生地のパンに甘いものを合わせることは他にはなかったと思います」と話す常務の寺田雅俊さん。画期的な組み合わせに加え、帯を巻くという発想は「先代社長が『こうしたほうがかわいいやろ?』と考案(笑)。そのままだと味気ないと思われたんでしょうね」と、「パンを着飾らせる」という柔軟な発想から生まれたそう。
以来、一度もレシピも帯のデザインも変わらず愛され続ける名物のこれからは? 「来年に全国でポップアップを予定しています。これまでは、お店に来ていただかないと提供できなかったので、多くの方にチョコッペを知ってもらえたら」と現社長の壷井 豪さん。これからは神戸にとどまらず、全国で愛される名物パンになるかも!
KÖLN×SAVVY
SAVVY×チョコッペのマスキングテープ完成!
チョコッペの帯がすてきなマスキングテープに! ペンや消しゴムにくるんと巻けばあっという間にチョコッペに早変わり!? チョコッペオリジナルカラーとSAVVY限定ピンクの2種。ケルン全店舗と、一部書店で本誌をお買い上げの方にプレゼント。
詳細はSAVVY公式Instagram @savvy_lmaga を!
持続可能な社会を目指す老舗の新展開
約10倍の巨大チョコッペ看板が目印。SDGs達成に向けた取り組みを積極的に行う[ケルン]の活動発信拠点となる三宮店。「お買い物を楽しみながら、知らず知らずのうちに世の中に好循環をもたらせるお店になれば」と、チョコッペやドイツなど昔からの名物はもちろん、全国から選んだ環境や社会課題の解決につながる加工食品も販売する。
- 電話番号078-945-7009
- 住所神戸市中央区北長狭通1-2-13 ニューリッチビル1F
- 営業時間9:00~22:00
- 定休日なし
- カード使用不可
- アクセスJR三ノ宮駅、各線神戸三宮駅から徒歩4分
写真/島田勇子 取材・文/杉田裕路子