店主・恒岡 見さん
「伝説的ベーカリー[LAND]のオーナーのジュン君からご縁をいただき、オーラのある跡地で店を始めることができました。リスペクトは持ちつつも、外観の一部を残して内部はいったん何もない状態に。その後、[LAND]の施工を担当した工務店の指導を受けながら、スタッフと一緒にリノベーションしました。大きな変更点は床をフローリングからコンクリートの土間にしたこと、カウンターの位置を変えて客席を広く取ったことなど。入り口横の棚や壁面にはコレクションしてきたおもちゃやオブジェを飾り、アメリカの子ども部屋をイメージして作っています」
韓国料理の[出町スタンド]、串揚げと煮込みの[裏スタンド]など、それぞれに個性的な飲食店を展開する店主の恒岡 見さん。趣味はアンティークショップ巡り。
居心地のいいカフェ 空間をCHECK!
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アメリカンアンティークの丸型ダイニングテーブル。中央に継ぎ目があり、オーバル型に引き延ばせるようになっている。
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「一番大変だったかも」と恒岡さんが苦笑するのが壁造り。左官職人が仕上げた壁をスタッフ一同で削り、ざらざらとした風合いを出している。
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お店で提供する目玉焼きの理想のフォルムとして、スタッフが制作した目玉焼きアート。スタッフの遊び心がほほえましいアイテム。
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太平洋戦争時に発布された金属供出令を受けて作られた陶器製のカトラリー。「時代を感じさせないフォルムでかわいいけど、実は切りにくいんです」と恒岡さん。
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ラグの切れ端などをタペストリー替わりに使うテクニックは「アメリカの家庭でよく見るので、それをイメージしました」
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深い緑色のアンティークのペンダントライト。「照明専門店で見つけたのですが、同じ色・形で5点もそろうのは珍しいと思って即買いしました」
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ヤギの皮を張ったスツール。「アンティークの家具屋さんで見かけて、4脚そろっていたので即購入を決めました」。ちょっとぐらつきがあるのもご愛敬。
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恒岡さんがアンティークショップなどで見かけるたびにコレクションしてきた器類。しっかりした厚みのある年代物のマグカップや皿なども多数ストックする。
幅広いジャンルの飲食店を京都市内で展開している恒岡さんの新提案は、アメリカに住む一家の子ども部屋やダイニングをイメージした、くつろげるダイニング&カフェ。“MARTIN”は実姉の婚姻姓で、店内には5歳になる甥っ子が描いた絵が所々に飾られている。ショップカードやガラス扉にプリントされているサインとイラストも彼の作品。
自家製ソースたっぷりのクロックムッシュに目玉焼きをのせたクロックマダム1,400円。隣にはキャロットラペや季節のスープなどと。京都のコーヒーブランド・sosoguにオーダーする豆を使ったブレンドコーヒー500円もご一緒に。
写真/エレファント・タカ 取材・文/小林明子
店舗情報
京都・荒神口
MARTINマーティン
電話番号
なし
住所
京都市上京区荒神口通河原町東入ル亀屋町128
営業時間
9:00~16:30LO
定休日
月
カード使用
不可
席数
17
アクセス
京阪神宮丸太町駅より徒歩3分
※この記事は2024年4月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。