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オーナー・梅田考也さん

「店名の通り「ふぅーっ」と一息つける空間を作りたくて、もともとあった古民家の土壁や木柱をそのまま残し、温かみのある空間に仕上げました。自分たちの手で作ることが大切だと思うので、1階のレジカウンターや2階の机、椅子などは業者に頼り過ぎず、できる限り自分たちで製作しました。特に2階に配された家具たちには注目してほしいです。木と鉄パイプ、土と白いスクールチェアなど異素材を組み合わせた家具やビンテージものも一見合うのかな? と思いきや不思議と店になじんでいて。そんな実験的な楽しさや遊び心も感じてほしいです」

清水五条の[loose Kyoto]のオーナーも勤めるバリスタ、梅田考也さん。ロングヘアーが似合う気さくなお兄さん。

居心地のいいカフェ 空間をCHECK!

  • 存在感のある天井のはりや木柱は、長年真っ黒だったところ全てをスタッフたちと一緒にきれいに磨き上げた。店作りで一番時間をかけたところだとか。
  • 京都・九条のレコードショップで入手した1978年のイギリス製ビンテージスピーカー・celesttion ul6。スピーカーから流れる軽快な音楽は聴き心地が良い。
  • アメリカののみの市で買いそろえたビンテージのパイプ椅子は、あえて異なる種類をセレクト。大まかなフォルムを合わせることで統一感を持たせている。
  • 机の全面をやすりで丁寧に削り、ワックスを塗って完成した机。一枚板に鉄パイプの脚を固定するという独創的な組み合わせが粋。
  • サクラやモチノキなど異なる木々で作られた切りっぱなしの丸太椅子。所々でわざと木皮をめくり、まだらな模様を作る遊び心も楽しい。
  • 淡い墨のような色合いが特徴の上海レンガを一つずつ丁寧に積み上げたレジカウンター。店内に入るとすぐ目に入り、モダンシックな印象を与える。
  • 岐阜[丸朝製陶所]で作ったオリジナルマグカップ。土感を残すためにあえて釉薬を付けず、ざらざらとした手触りを楽しむ。飲み終えるとカップの底にはメッセージが……!

清水五条にあるドーナツとコーヒーのお店[loose kyoto]の2号店として兄弟でオープン。兄の考也さんはコーヒーを、弟の旭也さんはドーナツを担当する。午前中には店先のベンチでモーニングを楽しむ人、夕方にはドーナツ目掛けて立ち寄る人も多く、落ち着いた空間にファンも多い。6月には御所東でタコスのお店をオープン予定とか。今後の新しい展開も楽しみ!

口溶けの良さを目指し改良を重ねたドーナツは、小ぶりで何個も食べられそうな軽やかさ。ふわふわとしたカスタードドーナツ350円と甘塩っぱいソーセージドーナツ550円は、自家焙煎のラテ600円と一緒に楽しんで。

写真/中部里保  取材・文/SAVVY

店舗情報
京都・二条城前
HOOフー
  • 電話番号
    070-2228-0100
  • 住所
    京都市中京区橋本町467-3
  • 営業時間
    10:00~17:00
  • 定休日
  • カード使用
  • 席数
    15、テラス4
  • アクセス
    地下鉄二条城前駅から徒歩7分
※この記事は2024年4月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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