花やスパイスなどを使った“香り”が印象的なお菓子で知られる西園誠一郎シェフのパティスリーが、10年目を機に移転。「この京町堀に思い入れもあるので、エリアは変えずに縁あってご近所へ。会社関係のおもたせからお子さんのバースデーケーキまで、より幅広いニーズに応えていけたら」とシェフ。奥行きある空間では、生ケーキと焼き菓子を向かい合わせに陳列し、焼き菓子のコーナーは以前の3倍ほどの広さでゆったりと選べるレイアウトに。また新店にはイートイン席はないが、隣の［CAFE SIK］に持ち込みが可能。以前と同様、買ってすぐに楽しむことができる。

ローズの花びらをあしらったドラマティック680円は、ホワイトチョコのムースにマロンの風味とラズベリーの酸味が華やかさを添えるシェフのスペシャリテ。

移転前から拡大した焼き菓子コーナー。新作のレモンケーキ「ル シトロン」460円はバター不使用で軽い食感。

「ショーケースも広くなりました」と、西園シェフ。季節のメニューも楽しみだ。

写真／原 祥子　取材・文／天見真里子

※この記事は2024年3月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。