築110年超の町家を再生
未来を見据えた文化複合施設
☑ [Com-ion(コミオン)]
1912年築の母屋など、3棟から成る邸宅を生まれ変わらせた複合施設。発起人は、世界中からゲストが訪れる京都・東山のイノーベティブレストラン[LURRA°]共同創業者の宮下拓己さんの「文化的な岡崎エリアにふさわしく、人が集まれて居心地が良く、かつ10年、20年先を見据えた空間にしていきたい」との思いから、“com”(共に)と“ion”(~をすること)と名付けた。一日を通してまき火料理が楽しめる[HiTOHi]のほか、四つの店舗で構成されている。
- 電話番号050-3196-1433
- 住所京都市東山区堀池町382-1
- 営業時間月・火
- 定休日可
- アクセス地下鉄東山駅から徒歩3分
常に赤々と火が燃える
ファインフードダイニング
◎[HiTOHi(ヒトヒ)]
“人と火”がコンセプトのオールデイダイニング。時代感を残しつつ家庭の台所をイメージした店内には、京都では“おくどさん”と呼ばれるかまどを模して左官職人が造ったまき窯が鎮座。
朝は自家製ベーコンや京丹後の[ミルク工房そら]から届く乳製品、野菜たっぷりのセットを。昼は仲間とシェアしたくなるアラカルトを中心に。
夜は食材の旬に合わせて内容が変わるコース(要予約)が楽しめる。「地元の方たちや観光客、幅広い世代の居場所にしたい」と話す宮下さん。朝はおにぎり、昼はハンバーグをメインにした子ども用のセットも用意されている。
電話番号:050-1721-8820
営業時間:8:30~10:00、11:30~14:30共にLO、18:00~22:00
席数:30
Instagram:@hitohi_kyoto
人々が集まりつながっていく
機能的で快適なオフィス空間
◎[Soil Work(ソイル ワーク)]
東京や広島で事業展開する[Staple]の京都初進出となる、会員制のコワーキングスペース。
“未来への土仕事”をキーワードに、時を経た建物と人との調和を考えた場所作りを目指しており、靴を脱いでゆっくり過ごせるライブラリーや、一人の世界に浸れるカーテン付きスペースなど、多彩なフリーアドレス席を目的に合わせて利用できる。
電話番号:なし
営業時間:[HiTOHi]の営業時間に準ずる
HP:soils.co/work/
土をこねる様子も見られる
清水焼の陶房&ショップ
◎[時の端(ときのは)]
“暮らしに寄り添う器”を作り続ける山科[TOKINOHA]の新拠点。宮下さんの「物作りの街でもある京都を感じる場にしたい」との考えに賛同し、作業風景も公開している。
料理人との対話を重ねて器をカスタムメイドするのもブランドの特徴の一つ。そんな制作秘話を反映させたデッドストックや一点物が並ぶ。
電話番号:075-606-5344
営業時間:10:00~18:00
Instagram:@toki_no_ha
鳥の気分でのんびりと
水面を見ながら過ごす場所
◎ほとり
全ての店舗に共通するコンセプトである“余白を楽しむ”を象徴するカフェ&バー。
大きく取られた窓から白川の流れを眺めつつ、御所東のカフェ[STYLE COFFEE]による浅煎りのオリジナルブレンド600円などが味わえる。11時以降は季節のエクレア600円やアルコール類がオーダー可。2階はかつて離れとして使われていた頃の面影を残すギャラリースペースに。
電話番号:なし
営業時間:9:00~19:00
席数:3、スタンディング約5名
Instagram:@hotori_kyoto
※この記事は2025年7月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。