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名店で見つけた、華麗なカレー中華
大阪・北浜[中国料理 龍門]の天津カレー炒飯

レトロビル地下にあるこちら、二代目の秋元長永さん夫妻と、フリーアナウンサーでもある妹の英子さんが営む町中華だ。45年前の創業当時からあったカレー炒飯をアレンジしたのが天津カレー炒飯。もともと常連客が「カレー炒飯に天津飯みたいに卵のせて」と注文をしたのが始まりだ。これが大人気メニューとなったのは、有名ブロガー・M三郎さんがSNSで紹介してからだそうで。確かにインパクトあるビジュアルと、ボリューム感。1日7~8升の米を炊いて、炒飯を大量に仕込む。注文が入る都度、カレー粉、砂糖などで味付け。塩コショウなどを加えた溶き卵は、なんと一人前3個分で作るという。刻みネギを忍ばせ、ふわふわとろける食感に仕上げて、カレー炒飯の上にのせるだけ。



店奥の厨房からは常に中華鍋を振る音が聞こえる。強火でカレー味を付け、皿の上に盛り付けたのち、卵をオン。約3分で出来上がり。

あんはかけず、こんもり分厚い卵で覆い尽くしてあるため、卵飯状態のそれをスプーンで崩せば、ふわりとカレーの風味が沸き立つ。程よい刺激のカレー味とマイルドな卵の味わいで、もりもりかき込むように食べて、あっという間に完食してしまううまさだ。

ざっくりスプーンを入れるとようやくカレー炒飯が見える、天津カレー炒飯880円。優しい味の小スープ付き。5年前にはカレー丼も始めたが「こればっかり出ます(笑)」と長永さん。



長永さんが厨房を、英子さんがホールを担当。レトロビルの外観からは想像もつかないほど町中華の店内。

近隣のビジネスマンの胃袋を40年以上満たしてきた町中華の名店。たっぷりの野菜に少し甘めのあんがかかったやきそばも人気。

風格ある青山ビルは1921年建築の国登録有形文化財。びっしりと絡んだツタは甲子園から株分けされたもの。

写真/エレファント・タカ 取材・文/曽束政昭

店舗情報
北浜
中国料理 龍門りゅうもん
  • 電話番号
    06-6203-7870
  • 住所
    大阪市中央区伏見町2-2-6 青山ビルB1
  • 営業時間
    11:00~13:30、17:30~20:00共にLO
  • 定休日
    土・日・祝
  • クレジットカード使用
    可(夜のみ)
  • アクセス
    各線北浜駅から徒歩すぐ

※この記事は2023年9月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

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