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SAVVY.jpの竹村です。

大好評発売中のサヴィ「電車旅」特集、
ご覧になっていただけたでしょうか。

この特集には載ってないのですが、
和歌山県、湯浅をぶらりと行ってきました。

しょう油発祥の場所として有名なここ。
千葉にしょう油の技術を伝えたとも言われています。

そんな湯浅の住所は、有田郡湯浅町。
有田といえば、ミカンですね。
(ありだ、と発音してください)

そのなかでも、田村エリアのミカンは、
田村ミカンとしてブランド化してます。
そこのミカン農家の7代目・井上信太郎さんに、
農園を案内してもらいました。

ちなみに井上さん、「みかん王子」と呼ばれてて、
なかなかのイケメンで好青年です。(ファンも多いとか!)

田村は、海沿いの急斜面で、
日当たりも良くミカン栽培に適した土地で、
全国的に課題になってる後継者も、わりとたくさんいるそうです。

井上さん(みかん王子)も、そのうちの1人で
新たなチャレンジもいろいろと。
農園にシェフを呼んで、ディナーを開催したり、
原種に近いミカンを植えたり、かと思えば、
クラフトジンブームもあって注目のベルガモットを育ってみたり。
空き家となってる古民家の活用を考えていたり。

ちなみに行った日は、昼から大雨警報が出た荒天で、
ものすごい風でした。

古民家といえば、
フレンチレストランを併設した古民家宿にも行ってきました。
[潮香]がレストラン名で、[いさり]が宿の名前です。
もとは網を作る工場かつ住居で、とにかく立派です。
シェフの「地方の若い人がここでフレンチに出会ってもらったら」という
思いもすてきでした。
福井出身でフランスで10年近く修業を重ねて湯浅に来たという、
東京や大阪を経由しない地方から地方へというのが、
なんだか今っぽいと思います。

ほかにも、ガソリンスタンドに本屋ができていたり、
(有田石油。レトロと今が混在してる感じがいいです)
JRの湯浅駅も改装して、すごく綺麗になっています。

立派な図書館や、旧駅舎がカフェや物販コーナーになっていて、
古い物をうまく使ってて、これまたすてきでした。
そして、これだけ立派なのに無人駅というギャップも
なんだか味わい深いです。
(まぁ、いろいろ大変なこともあると思いますが)

あ、今っぽいところばかりではなく
湯浅と言えばのしらすも海岸沿いのしらす屋さん[福扇]でいただきました。

地元の人にしらす丼にするより、お刺身定食にした方がいいというので従いました。

お刺身の他に、たっぷりのしらす(底までしらす)と、佃煮までついて
「こんなにいいんですか?」な気分になります。

なにかがある、ってわけでもない場所ですけど
ふらっと旅にでるには良い距離感でした。

最後に、みかん王子にスダチやカボス、シークワーサーなどの
ツウな搾り方を教えてもらったので共有します。

1_へたと逆の部分に爪楊枝を刺す

2_そのまま中の薄皮を破るようにぐりぐりと回す

3_爪楊枝を刺したままひっくり返して絞る

爪楊枝を伝って果汁が落ちるので飛び散ることもなく、
種が入ってしまうこともなく、スマート。
さすが、みかん王子!

「僕も最近、知り合いのおばちゃんに教えてもらったばっかりなんで……」

それではどうぞよろしくおねがいします!

善兵衛農園
https://zenbeefarm.jp/

いさり/潮香

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有田石油
https://www.instagram.com/arisekiauto/

福扇
https://www.fukusensuisan.com/

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SAVVY12月号『電車旅』
発売日 2024年10月23日(水)定 価 900円(税込)