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SAVVY.jpの竹村です。

唐突ですが、今回はお笑い芸人・アルミカンのインタビューをお送りします。
ことの経緯は、松竹芸能のマネージャーさんから突然連絡があって、
「以前、SAVVYでお世話になったアルミカンが、12月に単独ライブをするので、
取材してやってくれませんか? 明日」
「明日?」

ちなみに、アルミカンは2022年12月号の「かわいい銭湯」特集に
登場いただきました。
メンバーのひとり、赤阪さんが大の銭湯好き!
(今でも毎日通ってるとか)
なので、白羽の矢が立ったというわけです。

ちなみにちなみにアルミカンは、
結成15年になる、ボケ担当の赤阪侑子さん(特技はボディビル)と、ツッコミ担当の高橋沙織さん(特技は謎解き)のお笑いコンビ。
銭湯特集の取材の時に、丸1日一緒にいたこともあって取材とは思えないゆるい雰囲気をお楽しみ下さい。

竹村(以下・竹):結成15年、おめでとうございます! 15年を振り返ってどうですか?
2人:ありがとうございます。
高橋(以下・高) そうですね。波瀾万丈ですね。やっぱりこの世界で15年続いただけでもよう頑張ったなと自分でも思いますね。仲悪いところから仲良くなって。いま1番仲良いんじゃないかなって。
赤阪(以下・赤) (深くうなずく)
高:15年で変わったことと言えば、最初は結構見た目の悪い方と中身の悪い方でつかみをやってて。
赤:見た目でね。
高:見た目のギャップとかを結構アピールする漫才をしてたんですけど、今はルッキズムで笑ってもらえる世の中でじゃなくなってるから。
赤:そういうのもあってね、筋肉をつけだしたみたいなところはあります。キャラ付けのために。
高:みにくいとか美しいとかじゃなく。強さをアピールしようと。私も脳みそを鍛えだして、最近はクイズ番組とか脳トレお姉さん謎解きお姉さんとしてちょっと活動してます。
赤:いろんな意味でトレーニングしております。

竹:15年ずっとお笑いへのモチベーションは保ってたんでしょうか?
高:私は、もう毎日辞めてもいいと思ってやってます。明日辞めてもいいと思ってやってると意外と続けられたんですよ。しんどいこともいっぱいあったんで。でもそう思ってたら意外と楽しい仕事があったり、褒められたり、いい仕事が決まったり。そういうので自分を奮い立たせて、もう1日もう1日やってみよ! の積み重ねで15年経ったみたいなところはあります。
赤:私は、死ぬまでお笑いやって出来たらいいなあと思ってて。なんやろ、ネタを練習するのは嫌いなんですけど、作るのは楽しいんすよ。
竹:どういうことですか?
赤:作ってるときは頭で想像して作るから、「めっちゃ面白いなあ」ってなるんすけど、実際にやってみたらうまく出来なくて。そこでギクシャクしちゃうんです。
高:ネタ作りで仲良くなって、ネタの練習で仲悪くなってを繰り返してます、ずっと。
赤:細かいんですよ、間の指示が。
高:一緒に考えて「これがおもろいな」って言ったのに、楽しようとするからでしょ!
赤:いや、出来ないの!
高:なんや、それ。
赤:表現力だと思うんすけど、面白くするのってめっちゃ大変なんですよ。
高:そりゃね、面白さを伝えるためなら表現力が必要やから、ね、うん。
赤:ボケはね、せなあかんことが多いんですよ。だから色々言われてしんどくて、ちょっとギクシャクはしますけど。作るのは楽しい。
高:作るときは自分が大変なのを忘れてめっちゃ笑うんですよ。「それいいなー」みたいな。
赤:でも、おわった後の達成感はすごいですよ。ほんとに練習はいやですけど。めちゃくちゃいやです。「なんでやるってなったんやろ」とか、「なんで決めちゃったんやろな」とか。

竹:話を変えますね。普段もテレビやラジオ、舞台に出られてると思いますが、やっぱり単独ライブは違いますか?
高:そうですね、単独ライブはやっぱりものすごい気合い入りますね。ほかのイベントが気抜いてるわけじゃないけど、自分たちの集大成というか。年に1回、本当に10年以上やり続けててきてて、やっぱりその単独ライブっていうのは1個私たちの中で大事にしている場所なんで。今回15年やから余計に。いつもは1年の集大成なんですけど、今回は15年の集大成に!っていう気持ちも込めてやりたいなと思ってます。はい。
竹:今回は、いつもされている心斎橋の[角座]ではなく、[扇町ミュージアムキューブ・CUBE01]でされるとか。
高: 初めて別の場所でやるんですよ。今までほんとずーっと松竹芸能の[角座]でやってきてたんですけど、私たちの中でチャレンジです。
赤:キャパも広くなって。 盛り上げたいですね、パンパンにしたいですね。
高:筋肉のように、筋肉のようにね。
赤:もりもりにしたいですね、お客さんでね。
高:そうやね。
赤:むきむきをいっぱい呼んで。
高:むきむきにも来てほしいよね。

竹:むきむきは、分かりました。ライブの内容を少し教えてください。
高:昔は、男好きと男にモテないのを対比にしてネタにしてたんですけど、私も結婚したり40なったりして、「モテたいわあっ」ていうのも違うかなあと。自分らの年齢にあったような漫才をしたいな、と。最近はコントにも力を入れ始めてて、もうずっと10年位は漫才、漫才できたんですけど、元々は原点はコントが好きな2人なんで。違うキャラクターやからこそ出来るコント、日常的な面白い瞬間をコントにする、みたいなのを最近は力入れ始めてます。
赤:(深くうなずく)
高:私たちラジオをKBS京都で毎週やっているんですけど、そこで丸3年毎週新ネタをラジオコントをやるっていうのを挑戦してきてたんです。そこで、面白かったのとか自分らのお気に入りのブラッシュアップして今回やりたいなと思ってます。150ネタくらい作ってきたんで、ちょっと楽しみにしてもらえれば。
赤:はい、毎週作るのはめっちゃ大変です。でも、私は忍耐強いですから。
高:忍耐強い、頑張って辛抱のアルミカンですから。でも真面目にやってたら誰かが見てくれてるなっと思ってて。15年やってきて、最近になって昔やってたスタッフさんがまた呼んでくれたりとか、違う番組で呼んでくれたりとかが急に増えてきてて、コツコツ頑張ってきてたら誰かが見てくれてるなっていう、感謝の15年でもあったりしますね。はい。
赤:(深くうなずく)
高:あ、ライブですか? まだ完全には決まってないですけど、90分ぐらいを想定してまして、もうちょっと長くなるかなとは思います。コント2本、漫才4本くらいをやろうかな、と。
赤:(深くうなずく)

竹:では、最後にライブへの意気込みをお聞かせください!
赤:なんだろう?
高:「桃栗3年柿8年アルミカン15年」っていうタイトルをつけて。桃栗は3年で実る 柿は8年で実る アルミカンは15年で熟してるぞっていうところをこのタイトルにも込めてるんで、今が見時だぞっと。
赤:熟々の。食べ時だぞ。
高:熟々の熟してるほどではないか。まだね、ゆってもそんな熟年ではないから。
赤:いい感じに実ってますよ、アルミカン。パンパンでございます。
高:この15年でなんかそれぞれの特技も見つけたり、仲良くもなって面白いことしてる私たち 熟々に実ってるとは思います。
赤;それを味見しに来てちょうだい!

それではどうぞよろしくおねがいします!

アルミカン結成15周年記念単独ライブ「桃栗三年柿八年アルミカン十五年」
日時:12月6日(金)18:30開場/19:00開演
料金:前売3,500円/当日4,000円
場所:扇町ミュージアムキューブ・CUBE01
公式HP: https://www.shochikugeino.co.jp/topics/news/135794/

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は11/1(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)