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年に数回だけ、なんとなく会う人っていませんか?
そのなんとなく年に数回会うのが、亀井 岳さん。
もうちょっと正確に言うと家の近所の居酒屋でお会いします。

最初に会ったのはかれこれ10年くらい前でしょうか。
なんとなく会うので、毎回なんとなくな会話をしております。

そういう関係性の人が増えるのが大人なのかもしれない、
と、ふと思いました。
年に数回しか会わないので、その人のことを知るペースが
かなりゆっくりなんですよね。
深度の進度が遅いといいますか。
だからといって、よそよそしいわけでもなくて。
法事の時だけ会う、やや遠い親戚の人みたいな感じでしょうか。

そんな亀井さん、普段は学校で先生をしているらしいですが、
本業は、映画監督だそうで。

だそうで、と書きましたが、以前わたしが『ミーツ・リージョナル』にいた頃に、
監督のインタビューをさせてもらったことがあります。
なので映画監督であることを、存じております。

それにしても映画監督って、
そんなに出合える職業ではない、なかなかレアキャラですよね。
以前、社長はいっぱいいるけど、編集長はそんなにいない。と言われたことを思い出しました。
映画監督は、さらにいない、ですよねぇ。

と、そんな亀井監督。
新作を出すそうで。
タイトルは、『ヴァタ 〜箱あるいは体〜』。
東京を皮切りに、順次公開していきます。
関西は8月24日(土)から、[第七藝術劇場]にて!

舞台はマダガスカルで、青年が出先で亡くなった姉の骨を回収しに行くロードムービーです。
亀井さんによると、マダガスカルでは出先で人が亡くなると、
埋葬して骨になるまで待って近親者が骨を拾いに行く風習があるそうな。
なんとも不思議です。
映画も、不思議にエモーショナルな感じで、終始この世から浮いてる感じがあって、
リアルなんだけどどこかファンタジーでした。

舞台がマダガスカルなのも大きく影響してるかと。
アフリカだけど、島国なので独自文化が形成されてるみたいで、
その独特の空気感が、なんか浮いてる感じがあるんでしょうね。

亀井監督、前作もマダガスカルが舞台で、
その名も『ギターマダガスカル』。
こちらはドキュメンタリーとなっております。
とにかくいろんなところでギターをかき鳴らし、歌い倒す内容です、
なんですが、歌詞もなんだかシュールだし、ギターも「これはギターなのか?」という
とってもプリミティブなもので。
でも、だれしもが楽しそう。
音楽とは、本来こうあるべきものなのかもしれない、と感じる映画でした。
よく言われることですが、音が楽しいで音楽ですから。
(使い古されたコメントですいませぬ)

で、そんな『ギターマダガスカル』の上映トークショーが開かれます!
『サヴィ』本誌で、音楽レビューをしていただいているライターの吉本秀純さんと
亀井さんがナイストークを繰り広げるようです。
マダガスカルな、まったりした時間になりそうです。

劇場公開イベント『ヴァタ 〜箱あるいは体〜』
前作『ギターマダガスカル』上映&トーク
日時:7月28日(日)17:00〜(16:00オープン)
場所:[シェ・ドゥーブル]大阪市西区阿波座1-9-12
料金:1,000円(1ドリンク付き)

それではどうぞよろしくお願いいたします。

『ギターマダガスカル』
http://www.guitarmadagascar.com/index.php

『ヴァタ 〜箱あるいは体〜』
https://vata-movie.com/

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は8/2(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)