IMG_9218HE

SAVVY.jpの竹村です。

雑誌作りで大事なこと。
それは表紙です。

もちろん、中面も大事なんですが
読者とのファーストインパクト、ファーストタッチは
なんといっても表紙ですね。

各誌、いろんな工夫をしています。
有名タレントやアイドルが登場したり、
タイトルを凝ってみたり。
写真も重要ですけれど、どんな色にするかも大事です。

一般的に印刷は、
CMYKの4色で刷られています。
C=シアン(青)、M=マゼンタ(ピンク)、Y=イエロー(黄)、K=ブラック(黒)
この4色を重ね合わせていろんな色を出しております。
ただ、重ね合わせて表現するので、どうしてもどこか濁った感じがあるんですね。

そこで、表紙とか、「ここぞ!」という時のために
特色というものがあります。
特別な色で、これはもともと調合したインクを使います。
表紙はCMYK+特色の5色で刷られていることが多いです。

この特色にもいろいろあって、
バキッとしたもの、蛍光のもの、メタリックなものなどなど。
ソリッドなので発色がいいので、ぱーんと目に入ってきます。
なので表紙で、いろいろな特色が使われてます。
(それに加えて特殊印刷もあるんですが、それはまた別の話で)
商品パッケージなんかは、特色だけで刷られてることもありますね。

なんでいきなり色の話なんだ、と言いますと
数年前から登場しているマツダの赤のボディカラーがきれいだ、と
改めて思ったからです。
というのと、少し調べたら

ソウルレッドクリスタルメタリック

っていう、すごい名前でした。
マツダに限らず、車の色の名前って
なんだかよくわからないけれど
押し出しが強いのが多いですよね。
なんでなんでしょうね。

さて、そのマツダのボディカラー。
匠塗(たくみぬり)というシリーズのようです。

ぬめっとした赤でみる角度によって微妙に変化する、
深みのある赤といいますか。

あれはなんなんだと、さらに調べたら
いわゆるキャンディ塗装のようです。
なんだよキャンディ塗装って、というとですね。

簡単に言うと
1層目に赤を塗る
2層目に赤が入ったクリアーを塗る(半透明)
3層目にクリアーを塗る

という構造になってまして
1層目と2層目に違う色を使えば、
見る角度によって色が変わる感じになるようです。

なるほど。
キャンディ塗装っていうとカスタムカーの
ド派手な車のイメージだったんですが、
こういう使い方をすると、
かくも上品になるのかと。
(あなたの勉強不足ですよ、といわれればそれまででございます)
ぬめっとした光りかたが漆っぽい感じもあるので、日本感もありますね。

なにげなく見ている車ですが、
こんなところにもいろんな技術があるんですね、
と妙に感心しました。
あらためて、色は面白いですね
と思った次第です。

それではどうぞよろしくお願いいたします。

マツダ オフィシャルウェブサイト 匠塗 – TAKUMINURI –
https://www.mazda.co.jp/beadriver/design/takuminuri/

余談ですが、
塗料屋さんの棚は、
いろいろあって楽しいー。

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は5/24(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

Share
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)