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編集長の竹村です。

すっかり梅雨ですね。
個人的に、雨はそんなに嫌いじゃないです。
(乾燥肌っていうのもありますが。←そこ!?)
くせ毛なので、髪の毛が暴れまくって大変ですけれども。

この時季は、しっとりして、いろんなものが洗い流される気がしますし、
緑も雨に濡れると緑がきれいです。
日本を象徴する天気は雨じゃないか、と思ったり。
そういえばヨーロッパも雨がちな印象ですね。
(フランドル派の絵画のように)

そんな“雨”に、インスピレーションを受けたスイーツの発表会に行ってきました。
場所は、京都の[RAU Patisserie & Chocolate]。
ビーン トゥ バーのチョコレートが評判のお店です。
発表会は、最近多い“少人数×複数回”のスタイルでした。

その名も「Ame」。
「雨、嫌いじゃないんですよね」と言うのは、シェフパティシエの松下裕介さん。
どうやって作ってるんだろう?と思う、構造の複雑さ。
いただいてみると、味も多層的で。
雨に濡れた石畳をイメージしたブルーグレーのチョコレートを割ると
甘く爽やかなヨーグルトムースが。
雨粒を表現している透明のつぶつぶの酸味がまたよくて。

※「Ame」は8月31日までの販売です

そして、もう一つ発表されたのは、
シェフショコラティエールの高木幸世さんが手掛けた、「Asu」。
「RAU Patisserie & Chocolate」初のチョコレートをメインとしたデセールだそうで。
「高木さんは、めちゃくちゃ語るので」の前置きと共に、説明がスタート。
そこから、「Asu」について熱っぽく語る高木さん。
確かに長い。とはいえ、思いがあふれて、次から次へと説明が続くので
飽きることはありませんでした。
「ほー」とか、「へー」っていうことばかりでした。

めちゃくちゃ簡単にいうと、
閉塞感のあるここ数年が錆びた歯車で、上のグレーの歯車はこれからの未来を。
世界が回り出すぞ、芽吹いていくぞというメッセージ。
なかなかに哲学的なスイーツです。

見た目通り、凝りに凝ってるので、
かなりのテクニックが詰まっていると想像できます。
歯車を成形する型を作るのが、めちゃくちゃ大変だったとも伺いました。

そんなエピソードやストーリーを知って、
思いをはせながらスイーツを食べるのも、
いいもんだなと感慨深くなったりもして。

そして、唐突にまとめますが、
雨って悪くないと思うんですけどね。

それではどうぞよろしくおねがいします。

左から、[RAU Patisserie & Chocolate]シェフパティシエの松下裕介さんと、シェフショコラティエの高木幸世さん。
店舗情報
京都・四条河原町
RAU Patisserie&Chocolateラウ パティスリーアンドチョコレート
  • 電話番号
    075-352-3712
  • 住所
    京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318-6 GOOD NATURE STATION 1F/3F
  • 営業時間
    1F 10:00~19:00、3F 11:00~18:30LO
  • 定休日
    不定
  • アクセス
    阪急京都河原町駅から徒歩2分

※編集長日記は、毎週金曜更新! 次回は6/16(金)更新予定です。
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SAVVY6月号『花とグリーン』
発売日 2024年4月23日(火)定 価 900円(税込)