神戸・元町四丁目の本屋[本の栞]を営む、田邉栞さんの日々のブックマーク
VOL.26
「眠るまえはいつもお腹が空いている」
text and photo
田邉 栞(たなべ しおり)
神戸で[本の栞]という本屋をやっています。
次回の店内イベントは4月20日(日)、笹久保 伸さんのソロライブです。
2.15 sat.
高槻に住んでいたころの夢をみた。いつもとおなじぐらいの時間に起きたが早めに支度が済み、寝る前に日課のように1話ずつ観ている『孤独のグルメ』 1 のせいでチーズとんかつの口なので、神戸駅のチェーン店まで弁当を買いに行こうと電話をかけてみたら、もうチーズとんかつはやっていないんです、と言われ落胆。しばらくその場で佇んだ。私は食への執着が非常につよい。どのみち夕飯の食材を買いに行くつもりだったので予定通りの方向にそのまま歩き出し、あ、[藤] 2 は土曜日もやっていた気がする、と思い電話したらやっていた。チーズヒレカツ弁当(なんといまだに620円、なぜなのだ)を注文。藤はいつだってわたしの味方だ(日・祝以外)。
[神戸屋精肉店] 3 で豚の切り落としを買い、弁当を受け取るべく藤の方向へと歩いていたら、これまで気がつかなかったが[スイミー牛乳店] 4 という謎のお店が目に入る。ガラス張りでこぢんまりした、昔ながらのお店にも、今風にも見える不思議な店構え。何屋? 牛乳屋? と思いつつ通りすぎ、でもやはり気になったのでGoogleマップを見てみると自家製のヨーグルトやチーズを売っている模様。11時半開店。今は11時27分。乳製品には目がないのですぐさま踵を返し、まだほんのすこし早かったので外からのぞきこんでいると、作業をしていた店員さんがどうぞーとジェスチャーしてくれた。時季によって味が変わるらしいヨーグルトはジンジャーとオレンジか何かでとても悩んだが、はじめてなのでひとまずプレーンを買った。あとでネットを見ていたらウォッシュチーズもおいしいらしい。次はそれを買ってみよう。
藤に着くとクローズの看板が出ている。えっ、と思いながら近づくと「今日は予約でいっぱいなのでおしまい」というようなことが書いてあった。すべりこみセーフだったか。言われていた時間になっても誰か出てくる様子などがないので再度電話をかけてみると、ごめんなさいね、そのまま入ってきて、と言われたので看板を避けつつ「引」と書いてある戸を押してみたら、開いた。無事に弁当を受け取り一旦帰宅。豚肉とヨーグルトを冷蔵庫にしまい、終わっていた洗濯物を干して出勤。
店はぼちぼちと。新刊でもないタイトルが立て続けに売れることがわりとあるけれど、なぜなのだろう。作業があまり立て込んでいなかったのでカウンターの中をすこし片付けて、パソコンの横に積んであったCDも一気に取り込んだ。しばらくのんびりと読んでいた『夏の感じ、角の店』 5 を読み終え、店へのスタンスについてぼんやりと考える。
大変なのはどうせ自分なんだから、嫌なことは嫌だし、わがままでいい。やっていれば、知らない人が知っている人になって、こんな風に褒めてくれたりするような、馬鹿みたいに嬉しいことが、たまにはある。
(『夏の感じ、角の店』)
[1003] 6 さんに寄り、間違えて発注しすぎたという本を2冊買い取ってから帰宅。昼に買った豚肉と、数日前に届けてもらったほうれん草、家にあった椎茸とマロニーで常夜鍋。ほうれん草、野菜のやさしい甘みが……みたいな生やさしい甘さではなく、もっと物理的な甘さを感じて驚いた。後日、八百屋の友人に、あれはなにかべつの野菜みたいでした、と話すと、ほうれん草はビーツの仲間やからねと教えてくれた。知らなかった!
- 電話番号080-3855-6606
- 住所神戸市中央区元町通4-6-26 元村ビル1F北
- 営業時間12:00~19:00
- 定休日水・木&不定
- カード使用可