SAVVY5月号から編集部の気になる新刊をご紹介!
『養生する言葉』
著/岩川ありさ
講談社 1,760円
2025.2 発売
優しく人生に寄り添う
自分をいたわる処方箋
文学研究者である著者が、子どもの頃からのトラウマと向き合ってきた生涯とこれまでに出合った言葉や物語を記録したエッセー集。辛いときや疲れたときなど気持ちに合わせてページをたどれば、人生に必要なヒントが見つかるはず。
『大人をお休みする日』
著/文月悠光
角川春樹事務所 1,760円
2025.2 発売
切なくてまっすぐな
日々を照らす詩集
恋と暮らしをテーマに日常の中で感じる痛みや幸せをつづった詩を45編収録した詩集。たまには大人でいることを休んでもいい、と語りかけてくれるような優しくてみずみずしい言葉が何気ない日常にそっと光をともす。
『願わくば海の底で』
著/額賀 澪
絵/カチナツミ 装幀/岡本歌織(next door design)
東京創元社 1,760円
2025.2 発売
あの日から姿を消した
彼が歩んだ3年間
東北地方沿岸部のある高校に通う謎の高校生・菅原晋也は東日本大震災のあと私たちの前から姿を消した。ささやかな謎と輝く青春を残して消えた彼はどこへ……。彼が過ごした切なくて優しい高校3年間の軌跡の物語。
『あとはおいしいご飯があれば』
著/柊 サナカ
双葉社 1,815円
2025.2 発売
何でもない日常の
おいしい思い出
夜中にこっそり食べた大人たちだけの秘密の夜食、結婚前に母から教わった炊き込みご飯のこと……。思い出の味がよみがえる13話のストーリーをまとめた短編集。作中に登場する料理の作り方付きで、レシピ本としても使える!
『黒猫を飼い始めた』
編/講談社MRC編集部
講談社 726円
2025.2 発売
作家の自由な想像で
数々の物語が生まれる
会員制読書倶楽部限定で公開されていた短編オムニバスが、待望の文庫版に!全ての物語が「黒猫を飼い始めた。」の書き出しで始まる全26話を、人気作家たちのバラエティ豊かなストーリーで楽しめるぜいたくな一冊。
『一次元の挿し木』
著/松下龍之介
宝島社 900円
2025.2 発売
最後まで飽きない
迷宮推理小説
失踪した少女と200年前の人骨のDNAが一致するという不可解な鑑定結果から展開される物語。真相を突き止めるため動き出した主人公は大きな企みに巻き込まれていく……。圧倒的な文章力を持つ実力派作家の最新ミステリー。