SAVVY11月号から編集部の気になる新刊をご紹介!
『ヘルシンキ 生活の練習はつづく』
著/朴 沙羅
筑摩書房 1,980円
2024.8 発売
日本の暮らしのヒントにも 目からうろこの北欧移住
フィンランドの首都、海辺の街、ヘルシンキ。移民研究や社会学を専門とする研究者でもある著者が、日本から二人の幼い子どもと共に移住し、生活や教育を通じて新しい暮らし方のヒントを見つけていくエッセイ、第二弾。
『ピアノを尋ねて』
編・著/クオ・チャンシェン
新潮社 2,145円
2024.8 発売
巨匠の人生をモチーフに人が響き合う物語
ピアニストになる夢を諦めた主人公と、音楽家の妻を失った初老の実業家。中古ピアノの販売事業で結びついた二人を主軸に、リヒテルやシューベルトら音楽家の人生を交えながら、自分自身に向き合う姿を描く。
『柚木沙弥郎 旅の手帖』
著/柚木沙弥郎
平凡社 3,080円
2024.8 発売
スケッチと文字でとらえた2カ月あまりの欧州滞在
無二の色彩と造形で人々を魅了した染色家・柚木沙弥郎の、若かりし頃のヨーロッパ旅行の記録。中世美術へのあこがれや現地での人々との触れあいはもちろん、欧州の光をとらえたようなスケッチの数々も収録する。
『たね』
著/ギータ・ヴォルフ 絵/ワイエダ兄弟 訳/青木恵都
タムラ堂 4,400円
2024.8 発売
小さな一粒が持つ力を美しい絵と造本で多彩に
小さな「たね」が持つ、宇宙的な力をさまざまな手法で表したインド・タラブックスの絵本が和訳で登場。ポップアップやアコーディオン、折りたたみなど工夫を凝らした造本、先住民族の画家による緻密な絵にもうっとり。
『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』
著/内澤旬子
山と溪谷社 1,980円
2024.8 発売
マイペースなヤギとの島暮らしイラストエッセイ
移住先の小豆島でヤギを飼いながら暮らす著者。島の植物を観察したり季節の移り変わりを体感しながら、その暮らしをイラストと文章でつづる。『カヨと私』(本の雑誌社、2022年)に続く、思わずヤギになりたくなる!? 1冊。
『あしたの風景を探しに』
著/馬場正尊
どく社 3,300円
2024.8 発売
リノベの匠が綴るエリアデザインの考え方
東京R不動産の立ち上げでもおなじみの建築家が「エリアリノベーション」「新しい郊外」「パークナイズ」などのテーマごとに、国内外の事例を交えながらつむぐエッセイ。都市の風景に興味がある人、都市に暮らす人に。