19歳、現役ピン芸人・はっぴちゃん。歌って踊ってしゃべって笑わせる、笑顔の伝道師が“ラストティーン”の毎日を綴るWEB連載がスタート! 20歳になるその日まで、本番も舞台裏も普段の姿もお届けします。

はっぴちゃん。/大阪出身のピン芸人。歌・ダンス・ギターなど多彩な特技を活かし、明るく元気なパフォーマンスで注目を集めるZ世代の新星。R-1やネタhttps://savvy.jp/wp-admin/post.php?post=40463&action=edit#番組でも活躍中。舞台・テレビ・SNSでも“はっぴワールド”を展開中!
某月某日
今日は京都 下鴨神社の“みたらし祭”に行く日
涼しい家でくつろいでたら、ママがいきなり
「みたらし祭り、行こっか」と声をかけてきて
最初みたらし団子が食べれるお祭りかな?と思い、暑いのでなるべく外に出たくなかったが
みたらし団子は好物なのでついて行くことに。
到着すると、まさに今日
土用の丑の日に参拝すると良いらしく神社に入るのにすごい人で列が出来ていた。
やっとのことで入門。
中に入ると“みたらし祭”と
大きく書かれた看板があり
その看板に向かって人がどんどん吸い込まれていく、それに続いてママも看板に吸い込まれていくので
一緒に入ってみる。
ここの中で特別おいしいみたらし団子が食べれるのだろうか。
するとまた看板が。
御手洗祭のながれ(みたらしまつり)
あれ?、はっぴが知ってるみたらしじゃない!
ママに騙された!
少し怒りながら仕方なく進んでいくと
ロウソクを渡され、きれいな池の中に入っていく。
「足つけ神事」と呼ばれ、御手洗池の湧き水に足を浸して、邪気をはらうらしい。
それにしても、信じられないぐらい冷たい。暑いから外に出たくなかったがまるでクーラーの効いた部屋にいるのかと錯覚する冷たさ
でもみんなはスイスイ歩いていき
はっぴは置いてけぼりに
みんなよりも冷たさを感じやすいって事は
そんなに邪気付いてたんかな?
悪いことしてないのに!とつべこべいいながら進むとたくさんの火が灯ったロウソクがズラリ。
自分の持っているロウソクを献灯し、無病息災を祈願するみたいだ。
慎重に火を灯し、目を閉じ手を合わせる
水の音と風の音を聞くこの時間は神秘的に感じれた。
その後に御神水を飲み、
心身を清める
そして
お守りでばあばとママの
足と腰ご祈祷木を書いて
“みたらし祭”、完
また来年の夏も、元気に来たいな。
p.s.あと水みくじも人生初めての末吉。悪いことしてないのに!!
某月某日
今日は、朝からMBSラジオのゴエでSHOW!の中継に行ってから、浪曲を観に行く日。
みんなは浪曲を観たことがありますか?
浪曲とは三味線を伴奏に物語を語る日本の伝統芸能。
簡単に言えば、落語のミュージカルバージョン。
はっぴちゃん。が浪曲と出会ったのは
約3年前にNHKの浪曲特選・冬という番組で
2カ月で浪曲を習得することが出来るのかという、チャレンジ企画に出演した時だ。
その時に、はっぴにお稽古を付けてくださったのが、
あの有名な浪曲師 春野恵子先生。
そのご縁から、はっぴが浪曲を観に行きたいと連絡をさせて頂き、恵子先生が招待して下さった。
お昼にラジオで紹介したおいしすぎて感動した
[八十八良葉舎]の抹茶団子をちゃっかり
番組終了後に購入し、
いざ。山本能楽堂へ。
中へ入ると、なんと驚き
杉の香りがほんのりと漂う舞台。
真ん中にズドーンと描かれた松の美しさに圧巻
少し背筋がピーンと張る
そんな場所。
先に楽屋に上がらせて頂いて
恵子先生とお久しぶりの再会
先生だけ時が止まっていたのではないかと
思うぐらい、一切お変わりなく相変わらずきれいな先生。
はっぴちゃん。は多分横に大きくなっている。
見た目は高嶺の花感がすごくて凛とした感じなのに、本当にとっても優しくて大好きな先生。
そして、手土産に抹茶団子をお渡ししたら
その場で食べて下さった!
とても嬉しかったが、写真で分かる通り
黒に近い緑の抹茶団子を本番前に食べたら
先生の歯が抹茶色になるのではないかと
心配だった。笑
そして、本番
恵子先生が披露するのは
『樽屋おせん』という
江戸時代の大坂で実際に起こった樽屋の妻せんの不倫事件を題材にした物語。
これが、たまらなく面白かった。
物語が始まった瞬間
目の前に情景がパアッと広がっていく。
ただの語りじゃなく、言葉に魂が乗る。
絶妙な“間”や”表情”で何役も1人でこなす。
美しくて力強い。
『やっぱり浪曲って素晴らしい』と改めて感じた。
そして歯も抹茶色じゃなかった。一安心。
終演後ご挨拶をして帰宅
実は恵子先生にお会いした理由はもう一つある。
その話はまたいずれ
まずはこれまで。
某月某日
今日はマツエクに行く日。
はっぴちゃん。は自分にはケチな方なので
1カ月に1回まつ毛に1万ぐらいかけるなんて
ありえない高すぎる。と手を出してこなかったのだが
遠方の泊まりロケがあり、早朝に起きないといけないためメイク時間を短縮しないと遅刻をしてしまうかもしれないという恐怖から
禁断のマツエクに手を出したのだ。
(早起きがんばれよ)
お店に到着
店内はきれいめな韓国風
店員さんも凛とした佇まい。
自然と「こんにちは、お願いいたします」と
普段とは打って変わって上品なはっぴちゃん。に豹変。
施術の椅子に座ると
女性を気遣っての制度なのか
『ブランケットいかがですか?』
と、真夏なのに暖かすぎるブランケットを差し出して下さった。
本当は暑くて暑くて仕方なかったのだが
お店の雰囲気にのまれ、
『有難うございます』と敷居の高い女性風に
言葉を返してしまった。
そしてついに施術開始
ここで当たり前なのだが、びっくりしたのが
マツエクとは、自まつげに人工のまつげを1本ずつ接着して、まつげをボリュームアップさせる施術なので
2時間ほど目をつぶりっぱなしにしないといけないんです
大抵のお客さんが寝ているらしいが
はっぴちゃん。は職業病なのか分からないが
沈黙・間が怖くて喋らないと気が済まず
2時間マシンガントーク
多分いい加減黙ってくれないかなと
思われていたかもしれないが、
一応お客様なのでずっと話に付き合ってくれた
施術終了
ここのマツエクは高い毛を使っているので
派手さの中に品が感じられる仕上がりに
完璧。
暖かすぎるブランケットと喋りすぎで
汗だく。ブランケットを返したら
クーラーが当たってとても気持ちがいい
次は『大丈夫でぇーす!』と元気良くブランケットを断りたい。
某月某日
今日は成人式の前撮りに着る振袖を選ぶ日。
3つ上のお姉ちゃんの前撮りについて行った時を思い出す。
もう自分の番が来たのかと、もうそんな歳になったのかと時の流れを早く感じた
初めての事なのでまずは気楽に
試着イベントに行ってみることに
到着するとトレンド系・古典柄・モダン系など約3000点の品揃えで
大きい会場パンパンに振袖がズラリと並べられていた。
そこから自分の気になる振袖を選んで
試着ができるそうで、大体のお客さんは
着たい色や系統があってそれに絞って試着していくそうなのだが
特にはっぴちゃん。は希望がなく
『もう3000点全部試着させてくれないかな?』と思ったが、普通に考えて無理なので
ひと通り目を通す事に。
これだけ多いと、パッと見た時の
フィーリングで決めるやり方で
気に入った物を選別していってるうちに
自分の好みが分かってきた
・柄が大きく
・ゴールド系のキラキラしたデザイン
・お花は丸みのない尖った花
の振袖ばかり集まっていった。
計10着
そこから絞りに絞って2着になった。
1着目は
鮮やかなビビットピンクに
モダンの大胆な花のデザイン
ザ・はっぴちゃん。を感じさせる振袖
2着目は
淡い水色からの鮮やかな水色へのグラデーションに透明感溢れる今風の振袖
真逆の振袖。
みんなはどっちが好きですか?
実は自分の中で2着目が好きなのだが
おじいちゃんが1着目が好きだから、仕方なく残した。笑
多分振袖決める時あるある
しかもやっぱりフィーリングって大事だなと思ったのが
2着目がなんと
一番初めにパンフレットを見た時に唯一”コレ”と気にいった振袖を3000点の中から偶然また選んでいたのだ。
振袖っていうのは着る方も着付けする方も
体力が本当に消耗するので
何も食べてなくてお腹がすいたはっぴは
19歳とは思えないぐらい顔が不機嫌に。
まだあなたには振袖は早い。
成人式当日どんな振袖を着るのか、
もうちょっと悩んで決めようと思います。
自分もみんなもお楽しみに。
某月某日
今日は、ママと外食。
普段は基本的にはっぴちゃん。が
家族のご飯を作っているので外食は本当に嬉しい
ママに“晩ごはんどこにする?”って聞いたら、
「鉄板焼きにしよっか」って、
急にセレブみたいなこと言い出して。びっくり。セレブじゃないのに
えー!今日そんな上品な服着てきてないし
どうしよう。っと震えながらついて行ったら
[鶴橋風月]! リーズナブルでおいしい鉄板最高!
といってもママと風月に行くのは人生で初めて
テコを持って写真を撮ってもらったり鉄板だけに気分アツアツ上々!
はっぴに触れたら火傷するぜって感じ
そして何を注文しようか
はっぴ的には1人で風月行った時
「ぶた玉モダン食べ切れなくて半分お持ち帰りしたから、お好み焼きと軽くとんぺい焼きで
充分お腹いっぱいになると思うよ」
と言ってる間に話を聞かずにママは注文
2〜3人前のボリューム満点Aセット
* ぶた玉モダン
* 牛すじねぎ月見玉
* 焼きそば(大2玉)
* ソーセージ
を注文
無理やて!!!!!!!!笑
お母様話聞いてましたか???
もう頼んでしまったら仕方がない
それにしても鉄板にパンパンに並ぶこの景色
たまらない。
全部食べれそうな気がしてきた
豚は分厚くて甘い、
生地もふわふわでキャベツシャキ
ソースとマヨネーズもたっぷり塗られてるザ粉もんの味
どんどん手が進む
まだまだ進む
ご馳走様でした。
半分以上残っとるやないかーい!!!
残りはお好み焼き大好物のじいじとばあばに
お持ち帰りして全部完食。
p.s.店員さんがお好み焼き作ってくれてる時に
ママが『こんな上手に作れるまで研修とかされてるんですか?』ってロケできてるタレントみたいな事言ってた
※〈はっぴちゃんダイアリー〉は、WEB限定・隔週火曜17:00頃更新、次回は8/12(火)公開予定です
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※この記事は2025年7月時点の情報です。記事に掲載されている情報は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。