19歳、現役ピン芸人・はっぴちゃん。歌って踊ってしゃべって笑わせる、笑顔の伝道師が“ラストティーン”の毎日を綴るWEB連載がスタート! 20歳になるその日まで、本番も舞台裏も普段の姿もお届けします。

はっぴちゃん。/大阪出身のピン芸人。歌・ダンス・ギターなど多彩な特技を活かし、明るく元気なパフォーマンスで注目を集めるZ世代の新星。R-1やネタ番組でも活躍中。舞台・テレビ・SNSでも“はっぴワールド”を展開中!
某月某日
今日は原付バイクの証明写真を撮る日。
ついに免許というものを取る歳になったのか。
一つ大人の階段をのぼったような気分。
お母さんの歴代免許を見せてもらうと、
1枚1枚めくるたびにお母さんの顔つきや雰囲気が変わっていく。
見ていてとても楽しかったです。
その1枚目を今日、はっぴちゃん。は撮影をするので気合いの入り方がすごかったのか、
お昼からメイクや髪の毛のセットをしていて終わったのが22時だった。
どうやったらそんなにも時間がかかったのか自分でもわからないが、無加工の証明写真をただ『盛りたい』という気持ち一心で整えていく。
まず髪型から悩みます。
最初は、無難に巻きおろしにしようかと思ったが、自分の歴代の免許を並べたのを想像した時に『いーや、若っ!』とザ・10代の写真にしたいなと思いハーフツインに。
そして、YouTubeで小顔マッサージを検索をして、ほぼ無意味に近いマッサージをしてからメイクを施し完成!
最近の子は、証明写真ボックスで撮るのではなく、
1万円以上のお金を使って韓国のメイクさんにメイクをしてもらいカメラマンに写真を撮ってもらった写真を免許証にしているそう。
もちろん、そんなお金はないので証明写真機Ki-Re-iさんにお願いしました。
撮影は秒の速度で終わり、顔映りが1番いい写真を制限時間ギリギリまで悩んで決める。
よし、完成!
問題は、免許が取得できるかどうかだ。
某月某日
今日は、行きつけの美容院に行く日。
髪の毛をカットや、カラーをしに来たのではなく縮毛矯正をしに来ました。
縮毛矯正とは、くせ毛・うねりをまっすぐサラサラにずーっとキープしてくれる魔法のストレート技!
頻度は半年に一回のペース。
気になるお値段は日記の最後に……。笑
担当してくれている前田さんは、もう3年のお付き合い。
沖縄出身で陽気な前田さんは、いつも美容院でこんなにしゃべる2人は居ないと思われているぐらいマシンガントークで話している。
多分前田さんも手より口が動いている。
でも、前田さんは美容師の方に授業をしていたり技術が神様レベルで、
縮毛矯正を当ててから本当に人生が変わりました。
仕上がった髪は絹を触っているかのような触り心地で、髪にはエンジェルリングが光り輝き、見た目も5割増しでかわいく見える。
簡単な工程としては、シャンプーで髪を濡らし、還元剤的なものを塗り、髪を乾かし、約200℃のアイロンでクセを伸ばす。
この工程を2度行い4時間かけて完成。
(はっぴちゃん。の観察情報なので的確ではありません)
終わった頃には髪はツルツルですが、喉は喋りすぎでパサパサ。笑
そして、合間にはシャンプー台で20分程髪を浸けなければいけない。
『1人で待っててください』と言われて、スマホをいじっている所を隠し撮りされていたり。
今回も仲むつまじく終了。
また半年後宜しくお願いし太鼓!
p.s.お値段3万6000円! この為にお仕事頑張ってる! その価値がある!
某月某日
今日は、東大阪で開催されるグルメフェス、東大阪くいだおれ祭りのMCをする日。
実はこのイベントは3回目の出演で、主催者の垣内ご夫婦が、ぜひ、はっぴちゃん。にと、
毎度のように呼んでくださる。本当にありが太鼓!
11時30分から16時30分までMCのお仕事とネタをやらせてもらいます。
恐らく、はっぴちゃん。MCできるの!? と思う方が多いと思いますが、はっぴちゃん。は、個人的にMCのお仕事が一二を争うぐらい好きで感覚的に合ってるなと思うお仕事。
決して自分が主役ではないけれども自分の知らない世界の人達と交流ができるし、
太鼓持ちながらMCしている人は多分唯一無二だと思うのでビジュアル面でもお気に入り。
いつも意識している事は、事前にイベントに参加される方の情報を頭に入れ込んでよく理解をし、自分の事のように興味を持つ。
さらに、はっぴちゃん。は、芸人なのでそこからつながるクスッと笑えるものを言っていきたい。
こんな感じでMCのお仕事を、ひよっこながら精一杯努めさせてもらってます。
そして、今回は東大阪市花園ラグビー場を本拠地とされている花園近鉄ライナーズさんの応援練習イベントにもゲストとしてなんと参上させていただく事に。
実際に選手達が試合をしているピッチに入らせて頂いて一番最初に感じた事は……、
アラビアの宮殿が建てられるぐらい広い!!! です。
想像の何百倍の広さと迫力で、このピッチを何度も往復して試合をしている選手達の体力に驚きが隠せませんでした。
会場には大きな液晶パネルがあって、そこに自分が映っていて、興奮!
野球で例えると人気女優の始球式の枠ではっぴちゃん。入らせてもらってます。
やかましいわ。
会場が一体となって「GOGO!!ライナーズ!!」と応援する。
選手がグラウンドを駆け抜けるように、観客のみなさんの声援も、この会場を熱く駆け抜けていく。
今日という一日が心に残る「旅」になりますように。
今日もHAPPYな出会いがあった。
p.s.みかん100%ジュースを、あと7ℓ飲みたかった。
某月某日
今日は、はっぴちゃん。の最愛のマネージャーが、所属する松竹芸能を退社する日。
遂にこの日がきてしまったか…。
はっぴちゃん。が芸人になって芸歴0カ月目から支え続けてくれ、
唯一全てをさらけだせるMマネージャー。
この人は本当に凄くて、この人を嫌いな人は1人もいないと言い切れるほどみんなも大好きだ。
一見とてもクールに見えるが、実は1番心が温かくて私達に寄り添ってくれる方でした。
初めての番組出演でどうしたらいいのかわからないと、悩んだ時には深夜の3時でも電話をとってくれ相談に乗ってくれたり、
はっぴちゃん。は、本当に大丈夫だから! 絶対にやれるから! と1番私を信じてくれた。
中学生や高校生だった、はっぴちゃん。には、プレッシャーが大きすぎる番組も
Mマネージャーが居てくれたから乗り越えられて、今があります。
みんなもこの感覚わかってくれるかなー。
正直、本当に辞めてほしくないし、この先Mマネージャーが居ないなんて不安しかないし、やってもいいのであれば引き止めたい。Mマネージャーに恩返ししたいという思いで頑張ってきた。
でも、大好きなMマネージャーの人生を考えると引き止められないし、引き止めちゃいけない。
Mマネージャーが考えて決めた事だから。
あと、これからの人生は自分自身の事にたくさん時間を使って欲しいなと思ったから。
この真逆の気持ちが交差する。
これまで1度も2人きりでご飯に行った事がなかったので最後にお誘いをしてお別れ会を開いた。
泣かないと思っていたけど、手紙を読んだ途端に涙がポロリ。
Mマネージャー、これからはマネージャーではなく1人の人間として仲良くさせてくださいね、本当に感謝しています。
「はっぴ〜の風〜」が吹き続けますように。Mさんへ
某月某日
今日は、女子プロレスのイベント営業にいく日。
はっぴちゃん。のなかで、女子プロといえば、Netflixで一世を風靡をしたダンプ松本の壮絶な半生を描くドラマ『極悪女王』。
正直にひと言で言うと、今から怖い所に行くんだ。という気持ち。
会場に到着し、楽屋へ向かう。
普段はノックなど一切せずに豪快に入るが、しっかりトントンとノックをし、ドアを開けた。
すると、迫力満点の女子プロレスラーの方達が一気にこちらを向き、緊張が走る。
おはようございます……。
おはよう! おはよう! おはよう!
やっぱり縦社会の世界。挨拶は基本中の基本なのか、とても明るくめちゃくちゃたくさん挨拶を返してくださった。
あれ! 怖くないかも!
それと、テーブルの上に普通にバナナの房がボンボンと何房も置かれていて、エネルギー補充のためのバナナだとは思うが、スーパーでしか見たことない光景すぎて。
面白くって興味深くて、いつの間にか緊張が一気にほどけていきました。
そしてその後は、プロレス教室という事でリングの上に芸人の私達が上がって一般のお客さんと一緒にプロレスの技を体験してみようという企画。
プロレスラーの方にお手本を見せてもらって、一般の方が挑戦をして、終わろうとした時。
はっぴちゃん。もやってみなよ! といきなりの指名!
やり方はもちろん分からないけどとりあえず挑戦してみる事に。
そして、プロレス教室も無事終えてイベント終了。
よし、帰り支度を済ませて帰ろうと思った瞬間に、プロレスラーや主催者の方、もろもろ4人ぐらいに「プロレスラーにならないか?」とスカウトをされた!
え、さっきので!? なんか光るものあった!?
確かに小さい時からダンスや体操系はやっていたので体は柔らかい方ではあるが、驚き。
とりあえず今日のところは、笑ってすごして、後日考えよう。
プロレスラーはっぴちゃん。
参上する日はそう遠くないのかもしれない……。
※〈はっぴちゃんダイアリー〉は、WEB限定・隔週火曜17:00頃更新、次回は7/1(火)公開予定です
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※この記事は2025年6月15日時点の情報です。記事に掲載されている情報は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。