温かなおもてなしに触れ、
ここでしかできない体験を
熊川宿
国道から1本南に入ると、まるでタイムスリップしたような町並みが出現する。ここは1589年に浅野長政が、若狭と京都を結ぶ交通の拠点として開いた街道沿いの宿場町「熊川宿」。やがてこの街道は「鯖街道」と呼ばれるようになり、2015年には日本遺産にも認定された。風情を味わうだけではない、地元の自然文化を体感できる施設も増えつつある場所に。
瓜割の水で淹れる本日のコーヒー550円、スコーン180円~。スペシャルティコーヒーをはじめ、豆は10種ほどから選べる。
名水で淹れるコーヒーは
角が取れた丸い口当たり
毎日飲んでも体にやさしい」をコンセプトにした東京・蔵前発のロースターが、熊川宿に店舗をオープン。オーナーが縁あって出合ったこの地にほれ込み開業を決め、現在は東京から移住した池柗亮祐さんが、焙煎もしながら店を切り盛り。「ここに来て一番驚いたのは水です。名水で知られる地元の瓜割の滝で汲んだ水でコーヒーを淹れると、口当たりがまろやかでおいしい」。ここに来ないと飲めない味をぜひ。
ソルズ コーヒー ラボラトリーSOL'S COFFEELABORATORY
福井県三方上中郡若狭町熊川30-6-1
営業時間/10:00~17:00
定休日/火・水
カード/可 席/10席
Instagram/@solscoffee_labo
もう一つのかまどでは、だしから丁寧にとってみそ汁を作る。1日一組限定一人6,800円(毎日10:30〜、3日前までにHPから要予約)
自分で炊くとよりおいしい
絶品! かまど炊きご飯体験
古民家をリノベーションした1日4組限定の宿泊施設。その受付になっている築130余年の古民家では、昔ながらのおくどさんで炊く「里山かまどごはん体験」が人気を呼んでいる。若狭町産のコシヒカリ〝湧水米〟をとぐところから始まり、かまどに火を起こし、音と香りを頼りに火加減を調整する。炊き上がったご飯は奥の和室でぬか漬けやへしこなど、昔ながらのおかずと一緒に味わって。
「山の炭火焼きセット」から、福井産のサバのしょう油干しと地元野菜。
キャビン宿泊の方には[山座熊川]オリジナルのたき火セット付き。ローチェアに座って食後のお酒を楽しんで。たき火セットは単品でレンタルも。
より自然を身近に感じる
新しい熊川宿のフィールドへ
熊川宿から車で河内川ダム方面へ1本道を上がると、山々に囲まれたフィールドが出現! ここはキャンプ場とキャビンを備えた複合アウトドア施設[山座熊川]。ゆったりと区画されたキャンプサイトは、それぞれにトイレとシャワー付きの炊事棟があり、よりプライベートな滞在ができるのも魅力。一方、キャビンはまるで山の中の別荘。デッキスペースではたき火も可能で、「素晴らしき山暮らし」というコンセプトをそのまま体験できる。自炊もできるけれど、若狭の伝統的な食材を、準備要らずで手軽に味わえるBBQもお薦め。若狭の澄んだ自然と熊川宿のおもてなし文化に、きっと「また来よう」と思うはず。
裏山の“熊川トレイル”の散策に、カヤックやSUPでダム湖を巡るツアーなど、季節ごとに多彩なアクティビティを楽しむことができる(有料・要予約)
さんざくまかわ山座熊川
福井県三方上中郡若狭町河内79-3-1
チェックイン/IN●16:00 OUT●11:00
キャビン18,800円~(1室5名、1名あたり、1泊2食付き)
キャンプ素泊まり3,280円~(~5名)
HP/sanza-kumagawa.com
ACCESS
大阪→山座熊川
車●阪神高速池田線豊中JCT→名神高速京都東IC→湖西道路(R161)→R303→県道130号線→山座熊川。大阪から約2時間30分、片道運賃2,570円〜