約600年の歴史を持つ名湯で王道かつ新しい温泉旅を
山口県北部の谷あいに位置する長門(ながと)湯本温泉は、江戸時代には歴代の藩主も湯治に訪れていたという県内屈指の温泉郷の一つ。2018年より地域・民間・公共連携の温泉街リニューアルプロジェクトが始動。「オソト天国」をテーマに、「川床テラス」や対岸へ渡れる飛び石、川沿いの広い歩道には多くのベンチが設けられ、そぞろ歩きが楽しい街並みに生まれ変わった。清流・音信(おとずれ)川沿いにたたずむ[界 長門]は、温泉街と連携して地域の魅力を発信する温泉旅館として2020年に開業。「藩主の御茶屋屋敷」をコンセプトに地元の伝統工芸で彩られる館内では、地場の山海の幸を生かした食や、「神授の湯」と呼ばれる名湯だけでなく、希少な「赤間硯(すずり)」を用いた文化体験も楽しめる。伝統を大切にしながら、新たな温泉街の楽しみ方を提案する[界 長門]で、特別なひと時を。