2026年の干支は午(馬)!古くから人と馬は共存し、尊く大切な存在ゆえ神様へ献上され、商品の運搬のほか、騎馬や、田畑を耕す農耕馬の役割も果たし、生活に欠かすことのできない存在として愛されてきました。
その年の干支にお参りすると縁起がいい!ということで、馬にお参りできる寺社ご紹介。馬から御利益をいただこう!
競べ馬(くらべうま)や流鏑馬(やぶさめ)…
年に1回の馬上武芸奉納祭がすごすぎた
☑滋賀[賀茂神社]
“馬の聖地”で披露される
人馬一体の力強い姿に感動
奈良時代に創建され、災厄を封じる導きの神様として親しまれてきた[賀茂神社]。「御猟野(みかりの)」と呼ばれる境内周辺は、日本初の国営牧場が創設された場所でもあり、古くから公家や武家による馬の試乗や鷹狩(たかがり)などが行われ「馬の守護神」として信仰を集めてきた。そんな馬と縁の深い〝馬の聖地〟で鎌倉時代の騎馬武芸が見られるのが、毎年11月末に開催される「馬上武芸奉納祭(ばじょうぶげいほうのうさい)」。約400mにわたって伸びる境内の馬場にて、日本の在来馬に乗り、騎射やなぎなたなどの馬上武芸を奉納する。力強い走りを見せる和種馬と、武者姿に扮(ふん)した騎手が繰り広げる華麗な技の数々は圧巻!掲載写真の武芸は11月のみ披露されるが、1月11日には馬と馬に関わる人たちの無事と発展を祈願する「安全祈願祭」と「乗初式」、5月6日には競馬神事「足伏走馬」など、一年を通して馬が参加するお祭りを開催しているので、そちらにも要注目。古くから馬と共に暮らしてきた日本の歴史と文化に思いをはせ、美しくもたくましい馬たちの姿に活力をいただいて。
馬上武芸いろいろ!

競べ馬
2頭の馬を直線で走らせて先着を競う「競べ馬」(くらべうま)は勝った馬が次に進めるトーナメント制。競争相手の進行を妨害しつつ全速力で走る馬を騎手が声を出しながら巧みに操り、砂煙を出しながら駆け抜ける姿は迫力満点!

馬上舞
『平家物語』の一節を題材とした、華やかな創作馬上舞の披露も。音楽にのせて、美しいフォーメーションを展開しながら扇や旗などを手に騎手が舞い、大勢の見物客を魅了する。

押捩(おしもじり)
馬を走らせながら体を大きくひねり、後方の的を狙う「押捩(おしもじり)」。前方への進行は馬に任せて、 射手は敵の急所を正確に狙うという、馬との信頼関係がないと成立しない難しい技の一つ。

流し旗
旗を真っすぐ立て駆け抜ける「流し旗」。戦場では軍の象徴となり、士気を鼓舞する重要な役割だった。旗を真っすぐ立てることは難易度が高く、技術に長けた武者に任されていた。

流鏑馬
狩装束をまとった射手が、疾走する馬の上から鏑矢(かぶらや)で三つの的を連続して正確に射抜く「流鏑馬」(やぶさめ)。天下太平・五穀豊穣を祈念する神事の一つとしても知られる馬上武芸の花形。



- 電話番号0748-33-0123
- 住所滋賀県近江八幡市加茂町1691
- 営業時間社務所9:00~17:00※境内参拝自由
- アクセス近江鉄道バス「神社前」バス停から徒歩2分
写真/エレファント・タカ コーダマサヒロ 取材・文/杉田裕路子 本庄 彩 村田恵里佳 吉田暁音(SAVVY)
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