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定期運行する寝台列車としては日本でただ一つ!
島根県・出雲市駅/香川県・高松駅~東京駅を結ぶ寝台列車、サンライズ瀬戸・出雲の上り列車に乗って、大阪から深夜の電車旅へ出掛けてみませんか?
日常から離れる幻想的な道中を堪能したあとは、レトロかわいい熱海さんぽへ。

寝台列車大好き!

ライター 小林明子さん/小説『オリエント急行殺人事件』でコンパートメントに憧れを募らせ、寝台列車ファンに。トワイライトエクスプレスに乗るためだけに飛行機で北海道へ行ったことも。

\サンライズ瀬戸・出雲とは?/

東京駅~高松駅・出雲市駅間を定期運行している、寝台特別急行列車。14両編成で、岡山駅で7号車と8号車の切り離しを行う。客室は、ベッドにデスクや洗面台を備えたシングルデラックスほか全5タイプ。個室仕様ではないノビノビ座席は、乗車券と特急券のみで利用できる。

深夜に大阪駅を出発!


●運行区間
サンライズ瀬戸/東京駅~高松駅、サンライズ出雲/東京駅~出雲市駅 ※上り・下りそれぞれ岡山駅で分離・連結

●運行日
毎日運行、一日1便

●乗車時間
大阪駅~熱海駅乗車の場合/5時間10分

●乗車料金
大阪駅~熱海駅乗車、1名利用の場合/ノビノビ座席10,970円、ソロ17,040円、シングル18,140円、サンライズツイン28,800円、シングルツイン20,040円、シングルDX24,420円

●チケット発売日&購入方法
乗車日の1カ月前の午前10:00からみどりの窓口またはウェブにて販売


※一部のサンライズ出雲は車両修繕のため、10/14〜26の便を運休予定。詳細は「JRおでかけネット」を要確認

エンジョイ サンライズ
その1 ~列車内で過ごす編~

寝台列車好きライターが語る、
サンライズのここが好き!

ファン心をくすぐるのが、朝焼けの赤と朝もやのベージュ、日の出の金色で構成されたロマンあふれる車体デザイン。木目調の個室、ラウンジなどのパブリックスペースもくつろげる雰囲気で、揺れる車内で足を伸ばしながら、乗車できる残り時間を惜しむほど居心地が良く、できることならずっと乗っていたい! 寝台列車には始発から終着駅まで乗る派の私ですが、サンライズは停車駅が多いので途中下車するのもあり。

☑足を伸ばして寝転びながら、
動く景色を眺めるのが楽しい!


一般的な車窓とは異なり、サンライズ号の窓は天井にまで届く大きなカーブ状。その窓越しに星空や日の出、刻々と変わる空模様をごろ寝しながら眺める時間はまさに至福。駅弁やお菓子、ドリンクを味わっておなかが膨れたら本を読んだり、時にうとうとしたりするうちに目的地に着く。こんな快適な移動手段は他にはない!

☑コンパクトな空間に
さまざまな工夫が!





秘密基地感が興奮を誘うシングルツインの個室(Ⓐ)には、下段ベッドの一部を壁に立てかけてソファになる(Ⓒ)、扉上部に大きな荷物が入るスペースがある(Ⓓ)など、快適に過ごすための工夫が満載。そこに食べ物や本を使う順に並べて悦に入るのが何よりの楽しみ。必携はS字フック(Ⓑ)。コップ置きにS字フックでポーチなどを掛けて空間を有効に使うのがこだわりです。

☑究極のソロ活!?
一人旅にぴったり


乗車後まずはシャワーを浴びてリフレッシュしたら、とっておきのフェイスパックでリラックス。ちなみに、パジャマとスリッパは客室備え付けだが、私は自分のお気に入りを持参する主義。この日のために作ったプレイリストを聴いたり、チェックしておいた動画を観ながら、軽くストレッチすれば日頃のストレスも雲散霧消!

サンライズを楽しんだら、静岡・熱海で下車。
夜明けと共に、いよいよ熱海の旅が始まります!

☑その2 ~はじめての熱海編~ をチェック!

写真/コーダマサヒロ 文/小林明子
イラスト・題字/伊東ユウスケ

※この記事は2024年12月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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