2024年7月、海側にある京都の街・舞鶴に全く新しいコンセプトの宿が完成!
その周りに点在する懐かしい風景とお店を宿のディレクションを担当した
坂東拓海さんが案内してくれました。

案内人

POWER OF VIEW・坂東 拓海さん／POWER OF VIEWの屋号で活動する京都市在住のフリーディレクター。縁あって舞鶴の縫製工場が手掛けるプロジェクト「SEW」で核となるクリエーティブディレクションを担当。「舞鶴でいろいろなことを“縫い合わせる”旅を提案します」 Instagram @bando_takumi

スケジュール

7：47　JR大阪駅 発　（JR京都線）
8：16　JR京都駅 着
8：38　JR京都駅 発　（JR特急まいづる）
10：03　JR西舞鶴駅 着
10：30　漁港で朝ごはん
12：30　バスに乗ってランチへ
15：00　地元の銭湯でくつろぐ
18：00　地酒を片手に晩ごはん
20：00　映画鑑賞を楽しむ
22：30　［SEW STAY］に宿泊

〜舞鶴旅・後編〜

［SEW STAY］から徒歩12分
15：00　
有形文化財の銭湯［若の湯］でひとっ風呂浴びる

「レトロな魅力が詰まった
“擬洋風建築”は必見です」

有形文化財に登録される銭湯8軒のうち、実は2軒が舞鶴に。1903年創業、四代目の若井康江さんが切り盛りするこちらは、和と洋がミックスされた“擬洋風建築”。中には、昔ながらの番台や漢数字の木製ロッカーなど、古き良き日本の銭湯文化がそのまま残る。坂東さんいわく、「銭湯絵師による浴場のペンキ絵が渋くてすてき」。

［SEW STAY］から徒歩10分
18：00　
海の街ではやっぱり海鮮!
［舞鶴港 漁師小屋］で地酒をお供にね

「食べたいものばかりでも
お造りはマストで注文を」

「舞鶴で魚を食べるならここ」と、地元の人も太鼓判を押す居酒屋。舞鶴港の競り直送の魚を使った「本日のおすすめ」が充実で、煮るか焼くかを選べて、運が良ければ丹後グジやノドグロといった高級魚に出合えることも。「へしこのあぶりなど、日本酒が飲みたくなる珍味も個人的にツボ」と坂東さんは話す。

［SEW STAY］から徒歩9分
20：00　
映画館？ カフェ？ ライブハウス？
六角形のカルチャースポット［seis / Cine Grulla］へ

「旅先で観る映画ってぜいたく。
空間ごと記憶に残ります」

最大50席ほどの六角形のホールを備え、基本的に毎日映画を上映。水～土は夜の回もあり、「旅の締めくくりにもぴったり」と坂東さんも薦める。ホールを囲むように配された席では、サンドやガレット、お酒などが楽しめるほか、「不定期でライブも開催します」と店主の中嶋一晶さん。ホール内の天童木工などのいすは受注購入も可。映画1本1,800円（ソフトドリンク付き）

22：30　
“街を縫う”宿［SEW STAY］を拠点に。
“街を縫う”って何だろう？

「部屋をくるりと囲むカーテンが
象徴的な宿が出来ました」

舞鶴で70年以上続く洋服の縫製工場・福井センイがスタートした新規プロジェクト「SEW」。その中心となる事業が、宿泊施設［SEW STAY］の運営。民家をリノベし、懐かしさを感じる外観とは対照的な、幻想的でモダンな空間に。「都会と自然、旅人と住人、暮らしと観光……など、いろいろなものを縫い合わせてみようというアイデアから生まれたコンセプトが“都市縫製“。福井センイの菅原一輝さん（上写真右）・絢子さん（同左）夫妻とは二人三脚で、まだまだ新しいチャレンジは続きます」と坂東さん。

［SEW STAY］のすぐ向かいには……

「舞鶴の名所が瓶のイラストに!
お土産にもお薦めです」

ランチも人気のパティスリーでは、赤岩高原たまごや京丹後のヒラヤミルクなど地元の素材を使った「口の中でとろける」と坂東さん一押しのマイヅルプリンを。店頭では5種類の味から選べる。プレーン400円

ACCESS
大阪→西舞鶴駅／電車●JR大阪駅→JR京都線・京都駅→JR特急まいづる・西舞鶴駅。
JR大阪駅から約2時間40分。片道運賃4,000円

写真／島田勇子　取材・文／天見真里子