このためだけに行く価値ありのお菓子を目指して、福井へ。

24.10.23

ここにしかない味を目指して
【福井・福井～鯖江】

日本だけでなく世界から注目を集める、気鋭の菓子店を目指して福井へ。
もちろんお菓子だけでなく、ご当地の“おいしい”も余すことなく堪能する、欲張り弾丸旅へ。

【福井】
このためだけに行く価値ありの
お菓子を目指す

［昆布屋孫兵衛（こんぶやまごべい）］

十七代目の革新、
世界も認める和洋菓子店へ

東京［ピエール・エルメ・サロン・ド・テ］［ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション］など名店で研さんを積み、2023年より故郷の福井へ凱旋、十七代目として家業［昆布屋孫兵衛］を引き継いだ、昆布智成さん。「継承する部分はしながらも、店舗作りから菓子作りまで、自分らしさも表現したい」と話す通り、一新した店舗ではイートインコーナーも設け、これまで以上に地元産の食材も積極的に使用する。ケーキは果実やハーブ、スパイスなど何十種類という食材を組み合わせ、味わいや香りの奥行きを表現。「現在、日本の工芸・漆器でいただく新たなパフェを開発中です」と、日本の伝統文化と西洋菓子を組み合わせたオリジナリティあふれる菓子を表現する、今最も注目される一軒。

不定期開催のアシェットデセールは毎回異なる内容で提供。この日は福井の豆入り番茶のアイスクリームに、露地栽培のイチヂク、フランボワーズとグレープフルーツのエチュべ（蒸し煮）、アーモンドミルクの寒天、メレンゲ……など何十種類もの食材を組み合わせた一皿。ドリンク付き2,500円

ケーキは常時6種。写真は取材時の一例で、10月以降も販売しているのは、右上「淡い」650円、下右から「常磐」700円、「甘美」750円。天然の香りだけで作られる「常磐」は、宇治抹茶のムースの中にアンズのジュレ、ドライアンズ、自家製小豆、ライムの皮と実で味付けをしたスポンジなどが。

23年ぶりに帰郷し、お店を継承することを決めた昆布さん。「海外にいたからこそ、福井の伝統文化の素晴らしさを改めて感じています」

店舗情報

福井・福井市

昆布屋孫兵衛こんぶやまごべい

電話番号
0776-22-0612
住所
福井県福井市松本2-2-6
営業時間
10：00～17：00
定休日
火・水
カード使用
可
席数
5
アクセス
えちぜん鉄道福井口駅から徒歩8分

Instagram

［松寿司総本店（まつずしそうほんてん）］

地元産をはじめ
ネタにこだわる名店ずし

今年63年を迎え二代目池田敏浩さんが営むこちらは、地元産をはじめ全国の旬の魚が味わえると、地元はもとより遠方からも人気が高い。毎朝、福井市中央卸売市場で買い付ける魚は、「11月になると地物のセコガニや、あぶったタラの白子がおいしいですよ！」。米は粘り気が少なく粒感のあるネタと相性の良い福井産華越前を使用。週末は東京や大阪など全国から客が訪れるため、昼夜問わず予約がお薦め。

昼の特上にぎり4,400円は、10貫全て一貫ずつ提供するスタイル。「福井は水がおいしいから、米もおいしい」と話す通り、程よく酸味が利いたシャリも評判。朝取れの甘エビの頭でだしを取った、うま味たっぷりのみそ汁付き。