vol.4 タイ・チェンマイ編
『タイのお寺事情』
さすが古都チェンマイ。旧市街地は特に少し歩けば寺、そしてセブンイレブン、寺、セブンイレブン、寺、セブンイレブン、大麻ショップ、寺……、という割合で、お寺があります。(もちろんたとえですが!)私はそもそも日本国内でもお参りするのが好きで、旅先でもできる限り神社やお寺にご挨拶に行くようにしています。ですから、タイに行ってもお参りを行程に盛り込みます。ざっくりいうと、チェンマイは山が近くて国立公園のトレッキングツアーもあります。本当はトレッキングで寺院・滝・モン族の村を巡る1日ツアーに行くつもりだったのですが、トレッキングの準備が間に合わず、山の方にある寺院をめぐるガイド付きのサンライズツアーを申し込みました。
まずは、標高1080mのステープ山頂にある寺院[ワット・プラタート・ドイ・ステープ]へ。タイ国政府官公庁のサイトによると、この寺院に参拝しないとチェンマイを訪れたことにはならないといわれるほどのチェンマイを代表する寺院だとか。今から約650年以上前に建立されたそうです。
6:00前です。まだ真っ暗な空に黄金の仏塔が眩しいです。工事中だったのが残念!でも本当に光り輝いていて夜なのに眩しい!日中は混み合うそうですが、この時間はさすがに少ないです。20人くらいで、とても静か。小さな鈴が風に揺れる音が遠くから聞こえるほどです。ダイナミックなものと静けさの対比。圧巻でした。
仏塔は22mもあります。そして私の服装を見てください。南国なのに、この格好。山の上に夜明け前に行くと寒いんですよ。1月末という乾季で気温も湿度の低い時期だからかもしれませんが、タンクトップ、ワンピース、デニムシャツ、ウィンドブレーカーという重ね着してちょうど良かったです。気温は10℃ない程です。ここはタイですよね?って思いました。
傘がすてき。小さくして髪飾りにしたい。かんざしにしたい。
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水曜日の夜の守護仏。足元に象さんとお猿がおります。象さんはお水を、お猿は蜂の巣を献上してるんだって。かわいい。
引き続きタイル萌え。靴を脱がなくてはいけないので、この時間足元から冷えました。それぐらい寒い。
今から約650年以上前、お釈迦様の遺骨をお祀りする場所を探していたら、白象が3回パオーンって鳴いて、ここ~!って教えてパタンと倒れたんですって。それでここに寺院を建立されたそうです。こちらがその伝説の白象の像で、象の遺骨もここに収められているとか、いないとか。
旅先で見るサンライズが好き。残念ながら日の出は拝めなかったのですが、雲海もレアだそうです。「天空の寺院」とも呼ばれているらしく、幻想的でこれはこれで良かったです。
実は300段以上ある階段を登らなければいけません。野良犬たちが軽々と上り下り。とはいえケーブルかーもありますからご安心を。私たちも夜明け前だったので利用しました。階段の両脇をナーガさまに守られてます。階段の一番下にはナーガさまの頭部があります。ちょっと怖い顔。迫力があります。
入場料は20バーツだワン!ワットウーモンにて。
象さんとポーズをとる鳥。キマってるよ~。
[ワット・ケートカーラーム]。ここのナーガ様はなんだか愛らしい表情です。下顎に花輪、笑。とにかくいろんなところに花輪をお供えしてあるし、大きなリボンを結んであるのを見かけます。願掛けやお礼参りで結ぶのかな。ちなみにさっきの迫力あるドイステープのナーガさまも、大きい赤いシフォンのリボンを首に巻かれて、かわいいことになってました
ここが噂の[ワット・チェディ・ルアン]!すごい存在感!大阪には、この名前の有名なタイ料理屋さんがありますよね。時刻は18:30くらい。コウモリがいました。どんなところにあるのかと思っていたら、旧市街地のど真ん中だった。日没後でも観光客がたくさんいるので、安心です。こんなふうに崩壊した状態の古く巨大な仏塔が、もしも市街地の外れにあったら、夜に行くのはちょっと怖い……。
ここにも象さん。象さんたちは昔から1391年から、ずーっとここで街を見守ってきたんですね。脈々と続く歴史の流れの上にいるのだなと、急に感慨深くなりました。
大きな木には神様・精霊が宿る。大きな木の根元にお供えが置いてあるのをよく見かけます。ちなみにここは、おしゃれエリアのニマンニヘン。おしゃれエリアでも関係なく、ちゃんとお祀りしてるのが、とても良いなと思う。
ちなみに赤いドリンクがよくお供えしてあります。そういえば、ツアーガイドさんが「神様はベジタリアンだから、動物を食べるかわりになるように血液の色のものをお供えする」って言ってて、そうなんだ~って思って、タイの友達に得意げに話したら、初耳だと言われました。その友達いわくは、生贄の代わりに赤いものをお供えするのだとか。諸説あるのか、ガイドさんの冗談だったのか謎です。
※〈FM802DJ 土井コマキのかわいい旅へ〉は毎週火・木曜更新!、次回vol.5は、4/28(火)投稿予定です。