タイ・チェンマイ編
『コーヒーカルチャーと
オーガニックマーケット』
タイ国内旅行。お次は、タイ南部のプーケットから、バンコクを飛び越えて、さらに北部の古都・チェンマイへ。今回のバンコク→プーケット→チェンマイ→バンコクの移動はバスなどもありますが、体力確保のために全て国内線の飛行機です。旅行好きのみんなに「コマキさんは絶対にチェンマイにハマると思いますよ」と言われ続けていたのですが、確かに私の好きなものがたくさんある場所で、宝くじが当たったら移住したいくらいハマりました。
実は、チェンマイはすてきなカフェだらけ!豆の産地が近いため、コーヒーカルチャーが盛んです。昔チェンマイなどタイ北部はケシの一大栽培地域で、ケシ栽培から脱却して山岳地帯を豊かにするために、王室のプロジェクトとして、コーヒー栽培への転換が進められたんだそうです。
最初に向かったのは、[Still.Coffee&Life]。巨大なワローロット市場の近くのビルの4階にあります。同じフロアには他にテナントがなく、エレベーターを降りるとガラーンとしていて、一瞬ためらいます。その奥にこの通路があって、突き当たり左にドアがあります。気持ちが揺さぶられる体験です。詳しくは後ほど。
店内はとっても広いのに、席数数は少ない。広い店内にポツンポツンと大きめの古いテーブルと椅子が置いてあります。しかも写真の右手は壁一面が大きな窓ガラス。低い建物ばかりなので、4階だけど空が近く感じます。こんなに広いと落ち着かないことが多いですが、抜けのいい気持ちよさがあります。存在感ある不揃いのアンティーク家具がリラックスさせてくれるのかなと思います。BGMは心地いいシティポップやギターポップが流れていました。コーヒーもチョコドリンクもおいしかったです!
気持ちが揺さぶられるのはなぜかと言うと、実はこんな洋品店の上にあるんです。何度も通り過ぎました。熟年層がターゲットと思しき洋服や下着が並ぶ店内。エレベーターが見つからなくて、販売員のおばちゃんに話しかけると「コーヒー?」とすぐ教えてくれます。みんな迷うんだろうな。奥の奥にあるエレベーターで4階まで上がりますよ。
めちゃくちゃ古めかしい、ローカル感あふれる狭いエレベーター。マフィアとか出てきそう。エレベーターの中に、ようやくお店の張り紙があって、ホッとします。ちなみにこのイラストは店内の壁一面の窓ですね。4階に着いて扉が開くと目の前は伽藍堂状態。何度も「なんなの!?どういうこと!?」を繰り返します。1階の洋品店やエレベーターとは対照的に、全体的に贅沢な空間。全部まとめて面白い体験だと思います。
そして、チェンマイでコーヒーといえば、このお店なのだそう。ニマンニヘンというおしゃれエリアにある[Roast8ry Lab]。バリスタ世界チャンピオンのお店とのこと。いつまでも消えないラテアート。飲み始めてもアートが崩れない泡の層。おいしくて癒されました。無骨なインテリアもすてきでした。
[Roast8ry Lab]と同じエリアにあるカフェ[L.O.T]。シンプルなインテリアと自然光が清々しい。カウンターにさりげなくお花が飾ってあって、なんだか印象的な美しい光景でした。PC作業をしてる人も多かったです。フルーツたっぷりのトーストは、クリームが軽くておやつにペロリと食べちゃいました。ホットサンドもおいしそうでした。
そしてこちらは、毎週末開催されるチン・チャイ・マーケットでの1杯。アイスラテ60b(日本円で約250円くらい、安い!)。マーケットにはたくさんのコーヒーショップが出店していて、常連のお客さんがいるお店もあるようでした。
電気を使わないエスプレッソマシンを使っている[TINNCOFFEE]に、大行列ができてました。一日中、ずっとこれやってると疲れるだろうなぁ。エスプレッソオレンジなどのアレンジもたくさんあります。暑いので柑橘系のコーヒーが美味しいですよね。
「チン・チャイ・マーケット」は、ひとことで言うとオーガニック&クリエイターズマーケットという趣きで、フォトスポットもかわいいです。良いものいっぱい。こういうマーケットが毎週末、決まった場所で開催されているのが、とてもうらやましいです。
色とりどりのお総菜!好きなものをトレイにとるスタイル。迷う〜〜〜!食べたいものが他にもたくさんあったので、このお店でばかり買うわけにもいかないし……!フードゾーンでは、いろんなお店であれこれ買って、テーブルに持って行って食べることができます。
迷いに迷って買ったもの。揚げシュウマイ、ローズマリーサラダ、ポメロサラダ、パパイヤサラダ、発酵させたマッシュルーム(なにそれ?)のフライ。そして菊花茶。ヘルシー!それぞれのお総菜を葉っぱで出来たカップに入れてるのもナイス〜!
菊花茶のほか、ロンガンジュース、ココナッツジュースなどなど、壺からカップに入れてくれます。壺っておいしそうに見える。カップホルダーとして麻紐をつけてくれるのもいい!見せ方わかってるな〜。
カノムクロックというデザート。関西人にはなじみ深いタコ焼き器みたいな鉄板で焼いてました。球体にはしないけど。米粉とココナッツミルクで作った生地に、いろんな具材が入っていて、かぼちゃとか紫芋が安定感ある味。ネギが入るといきなりたこ焼き寄りになってくるのが不思議。
もち米と具材を葉っぱに包んで焼いたもの。これもおいしそうだった。腹持ち良さそうな餅米とか、米粉を使ったモチモチした食べ物が多くて、胃袋のスペアかシェアする旅友が欲しかったです。
カラフルな餅米は袋に入れてくれます。餅米をかわいいいと初めて思いました。胃袋のスペアかシェアする旅友が欲しかったです(再び)。
オーガニックの果物や野菜もたくさん販売されています。このタイっぽい小さいバナナは1本でも売ってくれた。ちなみに1本3バーツ(日本円で約15円くらい)だった。
ファーマーズマーケットゾーンには、こんな感じで新鮮なオーガニック野菜がたくさん。毎週末必ずここにきたら買えるって良いなぁ。屋根もテーブルもトイレも綺麗な設備が整っていて、地元の人も観光客も買い物に来る。良いやん。
衣類や雑貨のエリアもある。チェンマイといえばの少数民族の手仕事雑貨!かわいい。これは古いモン族の衣装をリメイクしたショルダーバッグ。買えばよかったなぁ。
作家さんの出店ゾーンも。この刺しゅう作家さん、めちゃくちゃかわいかった。ハイセンス!図案と糸のセットも販売されていました。
また、チェンマイはシルバー製品が有名なのだそうです。繊細でエレガントなシルバーアクセサリーを販売していたこのブースは、デザインアワード受賞の盾がいっぱい置いてありました。アトリエではアクセサリー作り体験を実施しているとのこと。絶対やりたい!必ず戻ってきます!
この「チン・チャイ・マーケット」は、環境への取り組みで見習いたいことがたくさんありました。例えばここは、お皿を洗うことができる水場。場内に何箇所もありました。しかも洗ってここに置いて自然乾燥させてくださいね、と。良いやーん。ちなみにゴミは12分別。多い!みんなちゃんとやってるし、日本で慣れている分別方法と少し違うので「えーっとどれかな~」って迷っていると、係の人が教えてくれる。持ち帰りたい学びは多い。例えば我々FM802のイベントでもできるはずだと思いました。
※〈FM802DJ 土井コマキのかわいい旅へ〉は毎週火・木曜更新!、次回vol.4は、3/28(木)投稿予定です。