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どうも初めまして。土井コマキです。FM802という大阪のラジオ局で20年余りDJをしております。自分のことを旅好きだなんて思ったことはなかったのですが「知りたい、会いたい、食べたい」を取材し続けていたら、日帰り出来ない所でも平気で行くようになりました。少し遠くて時間とお金がかかるだけで、私にとっては特別なことではなく当然の流れでした。コロナ期には取材に行きたい場所がたまり過ぎ、いま、爆発してあちこち出かけています。今さらですが、こういう人を「旅好き」と呼ぶのだなと気づきました。

今回は、2024年の1月下旬に行った、10日間のタイ旅行で見かけたすてきなものについて、全7回でシェアします。
もう一回行きたいし、皆さんにも行ってほしい! 旅気分を少しでも感じてもらえたらうれしいです。

vol.1 タイ・プーケット編
『オールドタウンとホテル』

私がタイにハマったきっかけは2022年11月、バンコクの音楽フェスの取材です。その時、友人たちは私が帰国したあとチェンマイでゆっくり滞在していて、本当に羨ましかったんです。地方に行きたくなりました。そこで今回は思い切って、プーケット、チェンマイ、バンコクとタイ国内を巡る旅行をすることにしました。

まずはプーケット。行きたかったのはビーチから離れた観光地、プーケットタウンの旧市街地。中国とポルトガル、ヨーロッパ各地のスタイルが混じった、カラフルでレトロでノスタルジックな街並みが、とにかくかわいい。全ての建物の色と形がいちいちかわいいです。写真を撮り始めるとキリがなくて、私の中の「かわいいメーター」が早速バーストしてしまいました。まいった!

南国に行ったらまずは大好物のスイカスムージーです。生き返る〜!それはそうと、背景を見てください、タイル萌えです!ここ、別に特別な建物じゃないんですよ。それでこのかわいさ。

凝ってる窓枠!姫が住んでるんですか?と言いたくなるけれど、ほぼ全ての建物がこの調子です。ポップなパステルカラーの建物と、色褪せてスモーキーな感じの建物があって、私は特にこんな感じの後者にトキメキました。お店と住居が一緒になっている建物が多いそうです。

色使いもアーチ型も床のタイルも、いちいちかわいい!テキスタイルに似合ってる!欲しくなっちゃう!レトロな街並みを活かした店構えが多く、色んな壁の前でポージングする女性がいます、笑。

これ銀行の支店なんですよ。ライトアップされた夜も素敵でした。もちろんポージングする女子だらけです、笑。

プーケットだけじゃなくて、タイはあちこちに祠(ほこら)がある。小さい壁掛けタイプの祠がとてもかわいらしい。パイナップルが丸ごと祀られてるのが凄い。

モダンな壁画が気になる時計店。街のあちこちに、クール、ファンキー、ユーモア溢れるものなど色んなタイプのウォールアートがあります。お寺の中にもあったりします。

ずいぶん褪せてしまっていますが、窓枠を使ったトリックアート。おじさんが鉄板で焼いているものはなんだろう。ロティかなぁ(後述)。他には、壁の電気コードをタイヤの空気入れのチューブに見立てたトリックアートもありました。めっちゃ人気の交差点にあります。

タイル萌え、木目萌え、ガラス萌え、全てが揃っていて狂おしいほどかわいかった[The Memory
at On On Hotel(ザ・メモリー・アット・オン・オン・ホテル)]。写真左が吹き抜けの中庭なんだけど、虫もいないし、涼しくて心地よい空間。レセプションと書いてありますが、現在は宿泊者向けのセルフサービスのフリードリンクとお菓子が置いてあるフリースペースです。

創業1929年というプーケットで一番歴史あるホテルなんだそう。歴史ある建物が好きな人にとっては、手入れの行き届いた年代物の調度品も魅力的。個人的に大好きな木製の階段の手すりも、時の流れを感じる滑らかな手触り。

部屋のベッドルームとバスルームを区切る木の扉。くすんだ淡いグリーン色もガラスの模様も、お花の形の陶器のドアノブも、「SLIDE」のフォントも、奥に見える洗面台の青緑色も、全部のトーンが素晴らしく調和していて、ため息が出ちゃう。

気品があるデザインのアメニティ。石鹸に彫られたお花を見て、これは写真撮らなきゃと。やはり派手ではないけれど、大人女子が落ち着いて寛げるブティックホテルです。

慣れない自撮りすみません。2階のフリースペースから見下ろした中庭。ちょうど私で隠れているあたりが先ほどの元レセプション。どうでもいいですが、部屋も広いのに、やたらとフリースペースがあり、年代物の家具や調度品が置いてあって、ゆったりと快適で、さらに全てが絵になるホテルです。

先程の元レセプションで、セルフサービスで頂けるプーケットの素朴なお菓子たち。とりあえず全種類ためす私。渦巻き模様のクッキーは、なんと黒胡椒クッキー。マッサージに行ったら、そこでもお茶受けで出た。クッキーだから甘いのかというと、そうではなく普通にピリッとします。葉に包んであるのはプニプニ食感のお餅。あんこが入ってました。(床のタイルがまた可愛い)

もう1泊は、[Shunli Hostel(シュンリ ホステル)]へ。赤い看板が淡い色合いの建物と水色の空に映えてかわいい。白と黒のストライプの庇もキュート。

このホテルも吹き抜けの小さな中庭があって、各部屋の小さなバルコニーのおかげで、部屋の中にいても清々しい気持ちに。ホテル内に良い空気が循環している感じがしました。

中庭の奥にある風通しの良い食堂で朝食ビュッフェ。タイ料理はないのだけど、この日はビリヤニとか水餃子とかめちゃくちゃおいしかった。卵料理は宿のお母さんにお願いして料理してもらう。家みたいでほっこり。写真はデザート。マンゴースティッキーライスとルークチュップ。

ルークチュップは、緑豆のあんを寒天で包んだお菓子。かわゆい。色んな色形があるけど味は全部一緒です。

これもプーケットならではのお菓子。カノムアーポン。七輪で焼く米粉のクレープをくるっと巻いてある。マレーシア由来だとか。ミシュランビブグルマン受賞歴もあり行列屋台の[アーポンメースニー]。ひとつ4バーツ。ちなみに中身は空洞。素朴な甘さでもっと食べたくなる。6つセット買えばよかった。

プーケットならではのデザートのオーエオ。いちじくの一種の植物オーエオの種から出来たゼリー。かき氷とシロップと一緒に食べる。金時豆とか仙草ゼリーをトッピングするのが古典的らしい。これは屋台で買ったけど、昔からあるオーエオ屋さんもあるし、オシャレカフェでアレンジされた映えるオーエオもあります。でもプーケットでしかほぼ食べられないらしいです。

移動販売してるココナッツアイス!牛乳じゃなくてココナッツミルクだから軽い!ビーナッツとルーグチットという半透明のグミみたいなのをトッピング。ルーグチットはサトウヤシの実なんだって。食感が楽しい。

受賞歴もあるビーントゥバースタイルのチョコレートショップ。宝石みたいなボンボンチョコレートたちも、ソフトクリームも魅力的でしたが、暑い最中に街歩きをしていたので冷えたチョコドリンクでクールダウン。

屋台で買うともっともっと安いのだけど、[ジュースファクトリー]というスタンドで買った、89バーツ(日本円で約360円)もした高価なマンゴースムージー。大きいマンゴーが添えられて、しかもドリンクホルダーが思い出の品になってよきです。シェル石油とスタバの近くにあります。

プーケットといえばのロティ。先程のトリックアートのおじさんが鉄板で焼いてたのはこれかも?フルーツの入った甘いクレープのイメージがあったんだけど、これはプレーンなロティ。綺麗な丸いパンケーキの形に焼き上げるけど、提供するときにはザクザクに乱切りしてある。このパリパリサクサクのロティをマッサマンカレーに浸して食べる。骨付きの鶏肉はホロホロとスプーンでほぐせますよ。ロティが揚げ焼きっていう感じなので、量は多くないけどお腹いっぱいになった。ロティのお店はたくさんあります。朝ごはん時には大行列だそうでうが、時間をずらすとスルリと入れちゃったので[ロティテウナム]に。

※〈FM802DJ 土井コマキのかわいい旅へ vol.2〉は毎週火・木曜更新!、次回は、3/22(木)投稿予定です。

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SAVVY6月号『花とグリーン』
発売日 2024年4月23日(火)定 価 900円(税込)