瀬戸内海航路の目印でもあったことから、海の神様としてあがめられてきた金刀比羅宮。参詣者で賑わう門前街で、ここだけの体験をしながら旅の締めくくりはいかが?
[金刀比羅宮]785段目から讃岐富士を望む
深閑とした木々の中、階段を785段上れば、大物主神と崇徳天皇をお祭りする本宮に到着! 五穀豊穣、病気平癒などさまざまな御利益を祈願する人が参詣し、古くから親しまれてきた金刀比羅宮。一見海とは関係ないようにも見えるけれど、海抜251mに位置する本宮が瀬戸内海を行き交う船の目印にもなったことから、海の神様としても親しまれ、海運関係者の参拝も多い。展望台からは、讃岐富士越しに瀬戸内海がきらり。往路を振り返りながら、旅の平安をお参りしよう。帰りはくれぐれも足元の明るいうちに!
- 電話番号0877-75-2121
- 住所香川県仲多度郡琴平町892-1
- 営業時間6:00~18:00(授与所9:00〜17:00)
- 定休日なし
- アクセス琴電琴平駅から徒歩20分
[カフェ&レストラン 神椿]で香川尽くしのパフェを味わう
緑あふれる金刀比羅宮境内の500段目にあるカフェレストラン。テラスには人なつこく訪ねてくるヤマガラの姿も。深呼吸したくなるようなロケーションのカフェスペースでいただけるのが、伝統菓子のおいりや、地元産しょうゆで風味付けしたチュイール、和三盆を使ったサクサクのシュトロイゼル、小原紅早生みかんのコンポートなど讃岐の味を盛り込んだ神椿パフェだ。金刀比羅宮で心を清めた後は、スペシャルな香川尽くしでおなかを満たして。
- 電話番号0877-73-0202
- 住所香川県仲多度郡琴平町892-1 金刀比羅宮内
- 営業時間カフェ10:00~16:30、レストラン11:30~14:00共にLO
- 定休日カフェ:なし、レストラン:火
- アクセスJR琴平駅から車で10分
[アカボシ珈琲店]の名物カヌレで一服する
山好きの店主・川上和志さんが“こんぴらさんの麓”で営む喫茶店。こちらのショーケースに並ぶのは甘くて小さな茶色い山々……ではなく、「参拝客の一服のお供に」と8年ほど前に川上さんが考案したカヌレだ。絶妙な焼成加減で引き出した、カリッと香ばしい外皮ともっちり引きのある内側のコントラストが魅力。甘さ控えめでラムの風味が印象的な生地は、後味クリアな中深煎りのコーヒーにもぴったりだ。こんなにおいしい“山”ならいくつでも登りたい!
- 電話番号0877-89-1830
- 住所香川県仲多度郡琴平町820-1
- 営業時間10:00~17:00
- 定休日火不定&水(祝の場合は営業)
- アクセス琴電琴平駅から徒歩8分
[浪花堂餅店]のカラフルなお餅をお土産に買う
香川は餅好きの多い土地でもある。こちらは琴平で100年以上続く和菓子店。北海道産アズキと上白糖を使い、毎日直火炊きして作る口溶けの良いあんが人気で、ヨモギ・豆・白・キビ・粟の5色の餅でそのあんを惜しみなく包む五色餅が看板商品だ。「一人で5個ぺろりの人も多い」から基本は5個入り680円で販売するが、最近ではばら売り1個150円やミニサイズ5個350円も。その日作った分だけなので、確実に手に入れたい方は取り置きを!
- 電話番号0877-75-5199
- 住所香川県仲多度郡琴平町603-3
- 営業時間8:30~17:00
- 定休日9、19、29(土・日・祝の場合は営業)&不定
- アクセスJR琴平駅から徒歩6分
注目ビルで、絶品サンドを味わう
日本最古の芝居小屋[金丸座]などを持ち、元来カルチャー発信地の側面もある琴平。そんな琴平にある築50年以上の古い観光ビルが、コンセプトも新たに大変身している。岸本浩希さん(右)や森田夏帆さん(左)らが中心となり、まず1階にビル全体の玄関口とも言えるカフェ[Sando Sand. Stand]をオープン。「暮らす人も観光客も入り混じる自由な場所になれば」と開放感いっぱいの空間で、自慢のベーグルやコーヒー、デザートを楽しめるカフェに。他のフロアも、アトリエやギャラリー、ゲストハウスなどを想定して改装中。物作りするクリエイターやアーティストから観光客、地元の人まで、時に楽しく交流したり、時に一人でのんびりしたり。ベーグルをお供に気ままに過ごせる、公園のようなスポットになりそう。
観光ビルの名残を残しつつ、2階はギャラリー兼イベントスペース、3階は工具や器具をそろえ物作りの場に、4階はバルコニーを生かしてゲストハウスに改装中。「ゆくゆくはルーフトップも活用できれば」と岸本さん。
- 電話番号なし
- 住所香川県仲多度郡琴平町725 HAKOBUNEビル1F
- 営業時間11:00~16:30(金・土11:00~21:00※ドリンク~21:30)全てLO
- 定休日月・火
- アクセス琴電琴平駅から徒歩5分
写真/伊藤 信 取材・文/金子 綾(SAVVY)
※この記事は2023年6月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。