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美しい自然に、おいしいお米や名物料理の数々……。一度は行ってみたい北陸の街・新潟が関西から、ぐっと身近になりました。神戸空港から新潟空港への直行便が増えて、気軽にアクセスできるように! おいしいもの目当てにちょっと新潟へ、がかないます!

写真/沖本 明 取材・文/小林明子 提供/新潟市

トキエアで直行!




関西から陸路では乗り換えの多い新潟市へは、神戸空港と新潟空港をつなぐトキエアの利用が便利。これまでは、週4便(月・金・土・日)運航で、各日1往復だったが9/12より各日2往復に増便。午前到着便もあり、ランチからフルに新潟の街を楽しめちゃいます。

PART.1 新潟駅を中心に、地元の“おいしい!”を堪能!

日本一長い川である信濃川の河口に広がる新潟の市街地は歴史ある湊町。海と山に囲まれていることから食材の宝庫として全国的にも人気で、味わってみたい“おいしい”がいっぱいです!

神戸から直行便で! おいしい、楽しい!新潟旅。
PART.2 新潟市周辺の話題スポットへ
はこちら

創業170年の老舗が始めた
ほかほかおにぎりの専門店
☑ 新潟・本町[おにぎり処 八番 はちばん]

脂の乗ったキングサーモンで仕込む看板商品「さけ茶漬」をはじめ、お酒とご飯のお供で知られる老舗[加島屋]。その本店2階で30種近いおにぎりが味わえるようになった。東京で長蛇の列ができる専門店の女将から手ほどきを受けた料理長らがふんわり握った、新潟県産コシヒカリの中には具材がたっぷり。2個、3個と頬張れる小サイズがあるのであれこれ試してみて。

左から、キングサーモンの焼きほぐしといくらの鮭いくら600円、新潟県のブランド和牛・新発田牛のしぐれ煮を使用した和牛しぐれ煮卵黄530円。+320円でみそ汁とセットも。

\おにぎりの後のお楽しみ!/北海道の興部(おこっぺ)町の牧場から届くおこっぺソフトクリーム400円は食後にお薦め。



店舗情報
新潟・本町
おにぎり処 八番 はちばん
  • 電話番号
    025-223-5888
  • 住所
    新潟県新潟市中央区東堀前通8-1367 新潟加島屋本店2F
  • 営業時間
    10:00〜15:30LO
  • 定休日
    不定
  • カード使用
    不可
  • 席数
    60
  • アクセス
    新潟交通「本町」バス停から徒歩5分

意外な組み合わせの
新潟の二大名物を一緒に

☑ 新潟・新潟駅[長岡小嶋屋(ながおかこじまや)CoCoLo新潟店]

ひと口大に丸め、“へぎ”と呼ばれる木製の器に並べるへぎそばは、織物用ののりとして身近だったフノリをつなぎに使う郷土料理。石臼挽きのそば粉と青森県などで取れたフノリ、水だけで生地をこね、プリッとした歯ごたえが病みつきに。こちらでは、クリスピーなヒレカツと甘ダレが好相性の新潟市のご当地グルメ・タレかつ丼との夢のセットがお待ちかね。

\二つ一緒のいいとこ取り!/のど越しを良くするために水切りを控えめにしているので、本枯れ節ベースのそばつゆはあえて濃いめに。タレにくぐらせたカツを白ご飯に乗せる丼は、昭和初期の頃、地元の洋食屋台が発祥だとか。セット2,057円
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店舗情報
新潟・新潟駅
長岡小嶋屋 CoCoLo新潟店ながおかこじまや
  • 電話番号
    025-384-4196
  • 住所
    新潟県新潟市中央区花園1-1-1 新潟駅ビルCoCoLo新潟1F
  • 営業時間
    11:00〜21:00LO
  • 定休日
    無休
  • カード使用
  • 席数
    38
  • アクセス
    JR新潟駅から徒歩すぐ

北陸の季節や文化を伝える
風情ある花街の菓子司
☑ 新潟・古町通[美豆伎庵 金巻屋(みずきあん かねまきや)]

1871年、[金巻屋]として創業。4代目主人の金巻栄作さんが“おいしい小豆のなせる技を”という思いを込め[美豆伎庵 金巻屋]の屋号に。5代目の隆史さんも父・栄作さんと同じく滋賀の名店[叶 匠壽庵]で修業。新潟を代表する花街に近く、茶道が盛んな場所のため、季節や風習を映した華やかな上生菓子を毎月10種程度、丁寧に作り続けている。

店頭に並ぶ和菓子や写真のきんとんなど季節の上生菓子334円は、抹茶378円などと一緒に店内でも。新潟の名物である笹団子をモチーフとしたよもぎ饅頭の米万代3個356円は旅のお土産に。

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店舗情報
新潟・古町通
美豆伎庵 金巻屋みずきあん かねまきや
  • 電話番号
    025-222-0202
  • 住所
    新潟県新潟市中央区古町通3-650 
  • 営業時間
    9:00〜17:30
  • 定休日
    無休
  • カード使用
  • 席数
    10
  • アクセス
    新潟交通「本町五番町」バス停から徒歩5分

県内の全酒蔵を網羅する
試して買えるミュージアム
☑ 新潟・新潟駅[ぽんしゅ館 新潟驛店(にいがたえきてん)]

新潟人も知らない新潟を売る」との想いで30年前に越後湯沢駅に創業した「ぽんしゅ館」。新潟にある「ぽんしゅ館」内の唎酒番所の壁面を陣取る利き酒マシンには県内全酒蔵の111銘柄をそろえる。注ぎ口の横に手書きされている特徴や度数を見比べながら、清酒から純米大吟醸まで、さまざまなタイプの日本酒が試飲できる。店内には今月の推し蔵やランキングも掲示されているので参考に。

500円を支払ってコイン5枚と貸出お猪口を受け取る。1枚1杯の日本酒から、中にはコイン10枚で1杯というレア酒も。店オリジナルのお猪口は二勺用275円をはじめ全6種が購入可能。

\お気に入りを見つけて!/

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併設の売り場では、かわいいデザインの1合瓶も多種多彩にそろう。左から、農薬・化学肥料不使用で育てた米で醸した、新潟のデザイン会社開発のMANDOBA1,000円。上善如水で知られる白瀧酒造のロックでおいしい日本酒676円など。

日本屈指の透明度を誇る「笹川流れ」の海水をまきだきで煮詰めた塩とクマザサを合わせた笹の雫120g756円など唎酒番所内で30種ほど販売。併設の食品売り場でも販売。
店舗情報
新潟・新潟駅
ぽんしゅ館 新潟驛店にいがたえきてん
  • 電話番号
    025-240-7090
  • 住所
    新潟県新潟市中央区花園1-96-47 CoCoLo新潟 メッツ館
  • 営業時間
    9:00〜21:00(唎酒番所9:30〜20:15最終受付)
  • 定休日
    不定
  • カード使用
  • アクセス
    JR新潟駅から徒歩すぐ

獲れたて地魚を山盛りに
食後は市場でショッピングも!
☑新潟・万代島 [新潟鮮魚問屋 港食堂(にいがたせんぎょどんや )ピアBandai内]

1904年創業の鮮魚卸が運営する食堂では、大漁旗が飾られた店内で、海の幸が楽しめる。人気の海鮮丼で、口内でとろけるサーモンやマグロのトロ、ブリなどの切り身はどれも肉厚。新潟名物の南蛮エビや甘みの濃いイカなど、魚のプロがその時季に薦めたい魚介がずらり。特に10〜11月はカレイやヒラメ、ノドグロなど地魚のベストシーズンだとか!

時季ごとに7種ほどの魚介が盛り付けられる海鮮丼1,650円。みそ汁と季節の小鉢、隠れ名物の“する天(スルメの天ぷら)”がセットに。本日の白身丼など、丼は全7種。
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商業施設[ピアBandai]内には系列の鮮魚売り場[万代島鮮魚センター]も。市内最大級の鮮魚専門店で、新潟港で水揚げされたばかりの新鮮な海の幸を直売している。
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店舗情報
新潟・万代島
新潟鮮魚問屋 港食堂 ピアBandai内にいがたせんぎょどんや みなとしょくどう
  • 電話番号
    025-248-8655
  • 住所
    新潟県新潟市中央区万代島2-4
  • 営業時間
    11:00〜15:00、17:00〜20:30(土・日&祝11:00〜20:30)※共にLO
  • 定休日
    なし
  • カード使用
  • 席数
    70
  • アクセス
    新潟交通「宮浦中学前」バス停から徒歩すぐ

街のシンボルや、石畳の花街は散策にもお薦め!

☑新潟・万代[萬代橋(ばんだいばし)]

2006年、橋としては東京の日本橋に次ぐ二番目に重要文化財として指定された街のシンボル。1877年竣工の初代は木製。現在の橋は1929年に架け替えられた三代目になる。全長306.9m、頑丈な石造りと美しいアーチが特徴で、1964年の新潟地震も耐え抜いた。

☑新潟・万代[古町花街(ふるまちかがい)]

江戸時代初期ごろに成立した国内有数の現役花街。料亭と茶屋、置屋、それぞれの様式にのっとった建物が往時の面影を伝えている。

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国の登録有形文化財に指定されている[鍋茶屋]。

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その他、舞踊の家元[市山邸]などの建築を鑑賞しながら散策するのも楽しい。


 
【ACCESS】神戸→新潟
飛行機●神戸空港→新潟空港→リムジンバス・新潟駅行き。神戸から約2時間10分

神戸から直行便で! おいしい、楽しい!新潟旅。
PART.2 新潟市周辺の話題スポットへ
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※この記事は2025年11月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

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SAVVY11月号「神戸・阪神間」
発売日:2025年9月22日(月)定 価:900円(税込)