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関西とも隣接し、日帰り圏内の三重県・伊賀市と名張市。
このエリアは古くから続く伊賀焼の産地でもあるため、
自分だけのお気に入りの一品を見つけに行くのもお薦め。
自然を眺めながら、おいしいものとお買い物、そんな日帰り旅が楽しめます!

写真/田中陽介 取材・文/小林明子
協力/三重県関西事務所

▶ 名張
里山で素敵なスイーツと
話題の新スポットへ!

野山や田畑を眺めつつ、
旬が味わえるアグリカフェ
[ideca(イデカ)]


奈良の人気店[くるみの木]オーナーの石村由起子さんをアドバイザーに迎えて、2022年にオープンした農家カフェ。田園風景との調和を考えた建物は[山本忠臣 やまほん設計室]が設計を担当。「耕作放棄地を活用して私たちが育てている米やフルーツを楽しんでもらえれば」と、店長の岩瀬恵理子さん。ナラの木と土壁で構成された、聖堂を思わせる空間で、窓からは里山の風景を一望!

  • 窓からは、季節ごとに表情を変える田園風景が楽しめる。

名物のシフォンケーキ。カスタードと生クリーム、イチゴを添えて。1,210円。イチゴは5月中頃まで。

仕上げにマイヤーレモンを削った、イチゴのパブロヴァと自家製ジェラート1,370円。サクサクの食感に焼き上げたメレンゲに採れたてイチゴをたっぷりと。

白米ともち米は100g単位で購入可。
  • 6品種から選べるイチジクのジャム各756円
  • クリエーティブユニット[キギと創造]デザインのボックス入りギフト2,400円
店舗情報
名張・赤目口
idecaイデカ
  • 電話番号
    0595-41-1175 
  • 住所
    三重県名張市井手字朝尾890
  • 営業時間
    11:00〜16:30LO
  • 定休日
  • カード使用
  • 席数
    30
  • アクセス
    近鉄赤目口駅から徒歩20分

若き館長のアイデア光る、
赤目の自然が楽しめる施設
[赤目滝水族館(あかめだきすいぞくかん)]

渓流の女王とも呼ばれるアマゴ。

約4㎞にわたって続く[室生赤目青山国定公園]の赤目四十八滝。その入り口付近に建つ、赤目に生息する魚類や両生類約20種が展示されている淡水魚水族館。2024年、水族館プロデューサー・中村 元氏のアドバイスを受け、リニューアル。「渓谷の生物をより知ってもらえたら」と館長・朝田光祐さん。国の特別天然記念物であるオオサンショウウオの雄姿を見やすく、タウナギが穴から顔を出す様子などを楽しめる展示が特に人気。

  • オオサンショウウオは、赤目四十八滝の[岩窟滝]をモチーフにした水槽に。
  • 「留学先のニュージーランドから帰国後、芸能関係の仕事をしている時に生き物に興味を持つようになりました」と23歳の館長。
  • 看板アイドルが、お出迎え!

店舗情報
名張・赤目滝 2024.4 RENEWAL
赤目滝水族館あかめだきすいぞくかん
  • 電話番号
    0595-63-3004 
  • 住所
    三重県名張市赤目町861-1
  • 営業時間
    8:30〜17:00最終入場(冬季9:00〜16:30最終入場)
  • 定休日
    12〜3月第2木までの木
  • 料金
    1,000円
  • カード使用
  • アクセス
    三重交通「赤目滝」バス停から徒歩5分

▶ 伊賀
手仕事の技にほれぼれ!
おいしいランチを堪能!

伊賀の山間で
200年作り続けられる暮らしの道具
[伊賀焼窯元 長谷園(いがやきかまもとながたにえん)]


奈良時代から続く伊賀焼の伝統と技術を継承。太古の昔、この地域に広がっていた古琵琶湖。その地層から産出される陶土の耐火度・蓄熱性などの特徴を生かし、土鍋などを作り続けている。看板商品である「かまどさん」は、初心者でもかまど炊きのような土鍋ごはんが簡単に楽しめる。シンプルな見た目ながら機能性の高さが人気の秘密。園内にはショップのほか、国登録有形文化財の16連房登り窯や大正時代の建築物などがあり、豊かな自然と歴史を感じられる。

火加減いらず、吹きこぼれなしの直火炊飯土鍋「かまどさん」。しゃもじ付きで、一合炊きサイズ11,000円〜、五合炊きまで。
  • 蒸す・焼く・煮るが可能な小さい土鍋。電子レンジ調理OKの蒸し小鍋9,350円〜。
  • そのまま食卓に出せる手のひらサイズの土鍋、エッグべーカー全6色・大サイズ3,300円、同じく電子レンジ調理OK。
  • 保冷機能があり、クリーミーな泡を楽しめるビアマグ各1,980円~など、料理や用途に合わせたさまざまなアイテムがそろう。
  • 国登録有形文化財の16連房登り窯。
  • 国登録有形文化財の16連房登り窯。
店舗情報
伊賀・伊賀上野
伊賀焼窯元 長谷園いがやきかまもとながたにえん
  • 電話番号
    0120-529-500 
  • 住所
    三重県伊賀市丸柱569
  • 営業時間
    10:00〜17:00 
  • 定休日
    火(祝の場合は、営業) 
  • カード使用
  • アクセス
    JR伊賀上野駅から車で10分

器も調度品も……
伊賀の手仕事と共に名物を堪能
[伊賀焼窯元 長谷園(いがやきかまもとながたにえん)]


ソムリエ資格も持つ百々保雄さん(上写真)と息子・朋宏さんが腕を振るう割烹料理店。趣ある館の入口には「う料理」の看板が上がる。「ウナギと伊賀名産の牛、どちらにも“う”が付くでしょう?」と話す保雄さん。山海の珍味を盛り合わせた八寸やお造りなどが順に運ばれるミニ会席が人気で、締めのご飯物は、「う料理」の一つ鰻まぶし御飯への変更も可能。伊賀焼の器や格調高い調度品に囲まれながら、昼からぜいたくな時間を。

  • 昼限定ミニ会席、5,000円より。鶏松風やごま豆腐などの佳肴が並ぶ八寸。
  • 先付の干し柿白和え。
  • 香の物。
  • 伊賀産とよさ豚の角煮など。
  • 三河一色産を主に使う鰻まぶし御飯(+1,000円)。地焼きするウナギを関西風の味付けで。器は伊賀焼の作家もの。

店舗情報
伊賀・広小路
割烹 たつた
  • 電話番号
    0595-21-0630
  • 住所
    三重県伊賀市上野玄蕃町205-2
  • 営業時間
    12:00~13:30、17:30~19:30共にLO
  • 定休日
  • カード使用
  • 席数
    19
  • アクセス
    伊賀鉄道広小路駅から徒歩3分

自家栽培の野菜を楽しめる
レストランがカフェも開始!
[michi(ミチ)]


津市でイタリア料理店を営んでいた今山康人さんと綾香さん夫妻が、伊賀市に建つ築60年の民家をセルフリノベーションして2021年に移転。以来、自家栽培する野菜や地元食材を使い、ジャンルにとらわれない創作料理を味わえるレストランとして人気を博してきたが、自身の生活の変化から現在は営業時間をぐっと減らし完全予約制で営業。柔らかな光が差し込む空間で、店名の通り、“未知”の体験で心身が“満ち”る時間が過ごせそう。

カフェメニューから、季節のケーキプレートの一例。酒粕を加えたバスク風チーズケーキ、いよかんのコンフィチュール添え800円

自家菜園の野菜たっぷりのコースは6,600円~。取材時の魚料理はスイートチリ風味のアジアンなエビと白ネギ、抹茶のチュイール。
店舗情報
伊賀・茅町
michiミチ
  • 電話番号
    0595-28-0085
  • 住所
    三重県伊賀市緑ケ丘本町1709-2
  • 営業時間
    レストランは昼夜とも予約営業、カフェは不定期営業
  • 定休日
    不定
  • カード使用
  • 席数
    12
  • アクセス
    伊賀鉄道茅町駅から徒歩5分

【ACCESS】
大阪→名張[ideca]/車●阪神高速1号環状線〜阪神高速14号松原線・松原JCT→西名阪自動車道・郡山下ツ道JCT→名阪国道・針IC西・針IC→R369→県道28号線→R165→[ideca]。大阪から約1時間30分、片道2,790円

※この記事は2025年5月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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SAVVY5月号『北浜・中之島』
発売日:2025年3月22日(土)定 価:900円(税込)