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赤瓦と白壁土蔵の美しい街並みが残る鳥取県倉吉市に、アートが楽しめる美術館が2025年3月30日にオープンする。地域に息づくサブカルチャーや民芸品など多様な文化と共に、感性を磨く旅へ。

写真/沖本 明 取材・文/杉田裕路子
協力/鳥取県観光戦略課

▶ Kurayoshi ART 1
建築にもほれぼれする、最新の美術館へ!

山陰エリア最大級の寺院跡である[大御堂廃寺跡]を一望する「展望テラス」。ドーム型の天井から光が差す気持ちのいい空間。

人々が憩い、交流する新たなアートの発信拠点
[鳥取県立美術館(とっとりけんりつびじゅつかん)]

日本画、西洋画、現代アートなどあらゆるジャンルの美術品10,000点を収蔵し、鳥取県ゆかりの美術、ポップカルチャーや建築など国内外の多様な芸術文化に触れられる企画展も年4回ほど開催予定。「人々が集い、楽しみ、交流する、開かれた美術館を目指して」と、建物は世界的な建築家・槇 文彦氏が率いた事務所が設計を担当し、鳥取県産杉材を使用し採光部を広く設け、温かみのある開放的な空間に。


大屋根の下「えんがわ」、3階分の吹き抜けスペース「ひろま」など、無料開放ゾーンではイベントやワークショップも開催し、気軽にアートに親しめる場所に。

エントランス前には彫刻家・青木野枝の作品《しきだい》も。美術館は、木組みのデザインを随所に生かした3フロアで構成される。

店舗情報
2025.03 OPEN
鳥取県立美術館とっとりけんりつびじゅつかん
  • 電話番号
    0858-24-5442
  • 住所
    鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
  • 開館時間
    9:00〜17:00※最終入館〜16:30
  • 休館日
    月(祝の場合は開館、翌平日休)
  • 料金
    400円(コレクション展※企画展は展覧会ごとに異なる)
  • カード使用
  • アクセス
    日ノ丸自動車「県立美術館前」バス停から徒歩すぐ(3/29〜)


鳥取県立美術館をもっと楽しむ!


①美術館の魅力が詰まった開館記念展示に注目


「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術
〜若冲からウォーホル、リヒターへ〜」

期間:3月30日(日)〜6月15日(日)

© 2024 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by ARS, New York & JASPAR, Tokyo G3679



江戸時代〜現代、日本〜世界、と幅広く収集する[鳥取県立美術館]のコレクションを、それぞれの特徴を交えつつ、伊藤若冲以降の各時代を代表する名品約180点と共に展示。古来より美術の重要なテーマであった「何が“リアル”か」という問いを巡る挑戦の軌跡を時代・ジャンルを超えて紹介し、ここだけでしか体験できないアートとの出合いを提案する。
※料金や休館日等の詳細は美術館公式HPを確認。



②特別プレミアム券でお得に周遊


「くらよしミュージアム周遊パス」を発売!

<3館共通券>大人2,000円
期間:3月29日(土)〜6月20日(金)

Keita YAMAMOTO 写真は[アート格納庫M]



[鳥取県立美術館]開館を記念してプレミアム共通券を販売。[鳥取県立美術館]と[円形劇場くらよしフィギュアミュージアム]に加え、巨大ギャラリー施設[アート格納庫M]をお得に巡ろう。購入はこちらのWEBサイトから artsticker.app/events/50427

地域食材を生かした食事とスイーツでほっとひと息
[GARDEN by Sevendays cafe]

地元農家から仕入れる野菜を使ったワンプレートランチが評判の倉吉市にあるカフェの姉妹店が美術館内に誕生。季節ごとに内容が変わるパスタランチやキッシュプレートなど、美術館店限定メニューがラインアップ。また、「館内の『えんがわ』などでも食べられるように」と気軽なサンドイッチやお弁当などテイクアウトできるメニューもそろえる。

トマトベースのスープパスタ1,400円、見た目も爽やかな自家製レモンスカッシュ500円

自家製ローストポークを使用したキューバサンド1,200円はテイクアウトも。

店舗情報
2025.03 OPEN
GARDEN by Sevendays cafe
  • 電話番号
    050-1724-2224
  • 住所
    鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12 鳥取県立美術館1F
  • 営業時間
    9:00〜16:30LO
  • 定休日
    月(祝の場合は開館、翌平日休)
  • カード使用
  • 席数
    36
  • アクセス
    日ノ丸自動車「県立美術館前」バス停から徒歩すぐ(3/29〜)

▶ Kurayoshi ART 2
サブカルの聖地、話題のスポットへ!

日本の職人技が光るフィギュアにワクワク
円形劇場えんけいげきじょう くらよしフィギュアミュージアム]

有名漫画家の出身地であり、漫画文化が息づく鳥取県内でも、フィギュアトップメーカーの工場が存在する倉吉市という地域性を生かし誕生した、フィギュアミュージアム。小学校の学舎だった円筒状の建物を利用した館内には、恐竜や動物、アニメのヒーローやキャラクターなどの精巧なフィギュアを展示。ミニジオラマ制作やフィギュアの色塗り体験などワークショップも開催。


日本を代表するフィギュアメーカーの作品が一堂に。精巧に作られた恐竜、動物、ミリタリー、ヒーローやアニメキャラなど約2,000点の作品をジャンル別に展示。1/1スケールの迫力あるものから、お菓子のおまけとして制作されたものまで並び、見応え満点。
  • 館内の至るところにフィギュアが展示される。
  • 小学校だった頃の教室を再現したノスタルジックな空間。
店舗情報
円形劇場 くらよしフィギュアミュージアムえんけいげきじょう
  • 電話番号
    0858-27-1200
  • 住所
    鳥取県倉吉市鍛冶町1-2971-2
  • 開館時間
    9:00〜16:30(7〜9月は〜17:30)共に最終入館 
  • 定休日
    なし
  • 入館料
    1,200円
  • カード使用
  • アクセス
    日ノ丸自動車「広瀬町」バス停から徒歩約5分

▶ Kurayoshi ART 3
グッドデザインが待つ倉吉の民芸店へ!

鳥取の新旧の名品が大集合
[COCOROSTORE(ココロストア)]

2012年に誕生した、福光焼の器など鳥取県内の作り手の品を扱う民芸と生活雑貨店。店主・田中信宏さん(下写真)はセレクトアイテムの他、2014年に廃業した郷土玩具工房[柳屋]の夫妻に見込まれ、その後継者として土笛など玩具の制作も。また、民芸にこだわらず、地元の若い作り手の作品も多数取り扱う。

2020年に復刻プロジェクト『YANAGIYA REPRODUCT』を始動し、[柳屋]二代目の田中謹二さん・宮子さん夫妻にその手法を学ぶ。全て復刻玩具で、左から、因州和紙を使ったお面、いなばの白兎6,600円、美しい娘に化けて人をだましたとされるキツネがモチーフの張り子・ショロショロ狐4,950円、端午の節句の時期に飾る片へら人形4,400円
店舗情報
COCOROSTOREココロストア
  • 電話番号
    0858-22-3526
  • 住所
    鳥取県倉吉市魚町2516
  • 営業時間
    10:00〜17:00 
  • 定休日
    不定
  • カード使用
  • アクセス
    日ノ丸自動車「境町」バス停から徒歩すぐ


\県産品が当たる!/
万博期間中、魅力的なキャンペーンがスタート!

「絶対! とっとりキャンペーン」
期間:4月13日(日)〜10月13日(月・祝)


大阪・関西万博に合わせて、総勢 1,000名に旬の鳥取県産品が当たるキャンペーンを実施。下記3つの方法で参加しよう!

①大阪・関西万博の会場内(関西パビリオン鳥取県ゾーン)や鳥取県内の観光地を周遊するデジタルスタンプラリーへの参加。
②鳥取県内の対象施設に宿泊して参加。
③鳥取県内での旅行の様子や万博会場で取得したAR画像をSNSに投稿して参加。



期間中はお得なコンテンツがいっぱい!
詳しくはHP zettai-tottori.jp をチェック。

【ACCESS】
大阪→倉吉/電車●JR大阪駅→スーパーはくと・JR倉吉駅。大阪から約3時間10分、片道8,090円

※この記事は2025年5月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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SAVVY5月号『北浜・中之島』
発売日:2025年3月22日(土)定 価:900円(税込)