[萬福寺]にある三つの建物が国宝に指定されたというビッグニュースが! 宇治駅周辺の世界遺産や、さらに、小倉地域には[ニンテンドーミュージアム]も完成し、世界が注目するエリアに。
協力/宇治市観光振興課
NEWS 1 ▶黄檗(おうばく)駅
祝!国宝認定!! 萬福寺でお参りと特別なごはんを
中国明朝様式の建築で
まるで現地のお寺のよう
[萬福寺(まんぷくじ)]
1661年、中国の僧・隠元隆琦禅師によって開創。現在も明朝様式を取り入れた伽藍配置や建築が残っていて、中国の趣を随所で感じることができる。隠元禅師は、インゲンマメをはじめとする食べ物や印刷、絵画、煎茶など、さまざまな中国文化を日本にもたらし、江戸文化の発展に貢献。知れば知るほど楽しくなる寺だ。
天王殿
中国寺院では必ず設けられている天王殿。七福神でイメージする、いわゆる布袋尊は中国では弥勒菩薩と呼ばれているそう。まずは写真の弥勒菩薩を参拝し、大きなおなかで悪い気を取っていただき、袋から良い気をもらい、体を清めてから大雄寶殿や法堂へ。
大雄寶殿
萬福寺の本堂。1668年の建立当時、日本にはなかったチーク材を使用した唯一にして最大の歴史的建造物。写真中央の本尊は釈迦牟尼佛、両脇侍は迦葉、阿難の二尊者。さらに両脇に安置された十八羅漢像は顔立ちやポーズもさまざまで、どれも迫力満点。
法堂
1662年、中国明時代末期頃の様式で建立。三門、天王殿、大雄寶殿と、一直線に並んだ伽藍の一番奥に位置している。内部に仏像は安置されておらず、本尊を祭る台座・須弥壇のみが置かれ、普段は説法を行う場所に。晋山式(住職の就任式)などにも使われている。
医食同源の精進料理を
information
萬福寺3棟国宝指定記念特別展(天王殿・大雄寶殿・法堂)
2024年に国宝指定を受けた3棟(天王殿、大雄寶殿、法堂)、その歴史や魅力に迫る特別展が開催される。通常非公開の法堂の仏像をはじめ、この機会にしか出合えない貴重なものも。朱色の展示空間が異彩を放つ[萬福寺第二文華殿]も見応えあり!開催期間:2025年3月14日(金)〜4月21日(月)
休館日:3/18&25、4/1&8&15、4/10
開館時間:9:30〜16:30最終入館
場所:萬福寺第二文華殿
入館料:300円※別途萬福寺拝観料必要
- 電話番号0774-32-3900
- 住所宇治市五ケ庄三番割34
- 参拝時間9:00〜16:30最終受付
- 定休日なし
- 拝観料500円
- カード使用不可
- アクセス各線黄檗駅から徒歩5分
築100年の家屋で、
インド仕込みの味を
[カレー設計事務所]
店主・加藤拓央さんは、現地の打楽器タブラの修業でインドのコルカタへ。コルカタで滞在した3年の間、タブラと共に郷土料理であるベンガル料理も習得。2021年には設計事務所を営む傍ら、祖母の家を改装し、カレー専門店を開店。ベンガル料理は米を主食とし、カレーも優しい味わいで日本人に親しみやすい。
カウンターも座敷もあり!
- 電話番号0774-66-4186
- 住所宇治市五ケ庄西浦32-5
- 営業時間11:00〜14:30LO
- 定休日日〜火
- カード使用可
- 席数23
- アクセス各線黄檗駅から徒歩3分
大阪→萬福寺/電車●京阪淀屋橋駅→黄檗駅。大阪から約50分
※黄檗駅から宇治駅はJRで約3分、京阪で約5分。黄檗駅からJR小倉駅はJRで約5分
〈後編〉2025年、 Newsな宇治、 3つの街へ〈宇治駅・小倉駅 編〉はこちら
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※この記事は2025年4月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。