石川県と富山市の間に位置する富山県西部エリア。海に面した氷見市、射水市、高岡市では、ダイナミックな港を含む富山湾の風景や、きときと（富山弁で「新鮮」の意味）な海の幸。山側の小矢部市、砺波市、南砺市では、峡谷が織りなす絶景や、歩いて楽しい歴史的な町並み。海と山、違った魅力があるんです!どちらも知れば富山を2倍好きになるかも！？

海側の特別感いっぱいの宿
〈高岡市・氷見市・射水市〉

富山湾の青い空と海に臨む 県内初のグランピング施設
☑氷見市［WHARF&CO.］

海越しに立山連峰が一望できる絶景の地にオープンした、富山県初のグランピングリゾート。緑豊かな敷地内には3タイプの独立型コンテナヴィラが立っていて、開放感とプライベート感が同時に満喫できる。宿泊客はもちろん、日帰りでも楽しめるのが海を眺めながらのバーベキュー。眼前の富山湾で捕れたホタルイカのアヒージョ、とろける肉質が話題を呼んでいるブランド牛・氷見牛の肉100％使用のハンバーガーやステーキなどの氷見の幸が堪能できる。源泉かけ流しの天然温泉［氷見温泉郷 総湯］が隣接しているのも魅力的。

漁師町の風情と一体、暮らすように泊まる宿
☑射水市［水辺の民家ホテル］

1300年以上の歴史を持ち、「日本のベニス」とも呼ばれる漁師町・新湊の古民家をリノベーション。2名までの「カモメ」、4名までの「ウミネコ」、それぞれ1棟貸し切りスタイル。素泊まりプランのみなので、地元の飲食店へ出掛けてみたり、スーパーで地元産の魚介類を買ってキッチンで料理してみるのもお楽しみ。町に溶け込み、暮らすような滞在をぜひ。

高岡を彩る「ブルー」をテーマに 海辺の旅をもっと楽しく
☑高岡市［SEKAI HOTEL Takaoka］

富山県出身で知られる藤子・F・不二雄が若い頃に通ったという［文苑堂書店 本店］が、町全体をホテルと見なした「まちごとホテル」としてリニューアル。雨晴海岸や立山連峰など富山を彩るさまざまな青色と、富山弁で「そろそろ・ゆっくり」を意味する「やわやわ」を合わせた「やわやわブルー」をコンセプトに、高岡の町を楽しむアクティビティを提案する。

山側の特別感いっぱいの宿
〈南砺市・砺波市・小矢部市〉

職人に弟子入りする 特別な時間がかなう宿
☑南砺市［Bed and Craft］

木づちやのみを打つ音が聞こえる井波の中心部に点在し、かつての邸宅や料亭などを活用した宿泊施設。快適に過ごせるよう、かつ建物が持つ背景を大事にしながら行ったリノベーションには、彫刻師や庭師などの職人が携わる。それぞれに趣が異なる空間で、貴重な作品を間近に眺めながらリラックスできる。宿泊者は現役の職人に弟子入りできるのも大きなポイント。木彫りや漆塗りなどそれぞれの職人の工房で数時間手ほどきを受け、完成した作品は旅の記念として持ち帰れる。エッセンシャルオイル作り体験や会席料理の夕食を部屋でいただけるプランも。

山を越える鳥も羽を休めた、100年愛される「鳥越の湯」
☑砺波市［鳥越の宿 三楽園 ］

1924年開湯、2024年で開湯100周年を迎える温泉宿。二つの源泉から異なる湯が湧いており、美肌の湯といわれる炭酸水素塩泉、鉄分豊富でけがからの回復を助ける炭酸鉄泉、2種類の湯がどちらもかけ流しで楽しめる、温泉好きにはうれしいぜいたくさ。栄養士が監修し、夕食では白エビやノドグロなど富山の海鮮を心ゆくまで味わって。

深い山奥の温泉と富山の美味に癒やされて
☑小矢部市［宮島温泉 滝乃荘］

宮島峡の一の滝・二の滝から程近くにあり、豊富な湯量を誇る秘境の温泉を楽しめる宿。角質を落とす効果があるといわれ、軟らかい肌触りのカルシウム・ナトリウム‐塩化物・硫酸泉がしっとり美肌に導いてくれる。鮮魚や小矢部市特産の稲葉メルヘン牛など、その時々で厳選される特上食材を盛り込んだ夕食もお楽しみ。

ACCESS　大阪→JR新高岡駅／電車●JR大阪駅→特急サンダーバード・敦賀駅→北陸新幹線・新高岡駅。大阪から約2時間30分、片道運賃10,070円

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写真／沖本 明　取材・文／小林明子　
協力／富山県西部地区観光協議会 https://toyama-west.net/

※表示の価格は消費税10％を含む税込み価格です。店内飲食とテイクアウトで税率が異なります。
※この記事は2024年10月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。