石川県と富山市の間に位置する富山県西部エリア。海に面した氷見市、射水市、高岡市では、ダイナミックな港を含む富山湾の風景や、きときと(富山弁で「新鮮」の意味)な海の幸。山側の小矢部市、砺波市、南砺市では、峡谷が織りなす絶景や、歩いて楽しい歴史的な町並み。海と山、違った魅力があるんです!どちらも知れば富山を2倍好きになるかも!?
海側のおいしい名物!
〈高岡市・氷見市・射水市〉
作れて学べて味わえる、鋳物工場併設のカフェが大人気!
☑高岡市[能作]
[能作]は江戸時代から続く鋳物の町・高岡で、仏具や花器のメーカーとして1916年に創業。近年は金属製なのに曲げて使えるスズ100%の「KAGO」シリーズでも名をはせる。そんなスズ製品の魅力や物作りの心を伝える拠点になっているのが2017年完成の新社屋。工場見学ができるほか、体験コーナーでは小皿や箸置きなどの鋳物制作も。辺りの風景が見渡せるカフェ[IMONO KITCHEN]では、[能作]のスズ製の器で地元食材をふんだんに使うランチやスイーツが楽しめる。ショップには本社限定品も。
- 電話番号0766-63-0001
- 住所富山県高岡市オフィスパーク8-1
- 営業時間10:00~18:00(カフェ〜17:30LO、 工場見学は1日5回実施、要予約)
- 定休日なし (工場見学は日・祝休&土不定)
- 入館料入館無料
- カード使用可
- アクセスJR新高岡駅から車で15分
魚種豊富な氷見漁港の前で 店主が競った捕れたてを
☑氷見市[鮨処 きよ水]
県内屈指の水揚げ量を誇る氷見漁港の真ん前に立つすし店。魚屋に生まれ育ち、石川のすし店で腕を磨いた店主の清水勇一さんは魚市場での競り権を持つ。毎朝、自身が競り落とした新鮮な魚ですしを仕立てる、魚王国・氷見ならではのぜいたくが味わえる。シャリには実家近くの契約農家が栽培した粘りの強いコシヒカリを使用し、毎日、使う分だけを精米している。夏場は白身、海水温が下がる秋以降は、ブリやカニ、タラなど、季節ごとの主役も楽しみたい!
- 電話番号0766-72-2511
- 住所富山県氷見市中央町8-22
- 営業時間11:30~13:30、17:00~20:30共にLO
- 定休日水&第1・3木
- カード利用不可
- 席数40
- アクセス加越能バス「氷見漁港前」 バス停から徒歩2分
85年続く鮮魚店が営み、港関係者が通う海の幸食堂
☑ 射水市[きときと食堂]
氷見や新湊の漁港で仕入れる魚の小売や民宿などへの卸しを行う[土屋鮮魚店]直営の庶民派食堂。その人気メニューが、かつては従業員専用だった“魚屋のまかないづけ丼”。ヒラメやアジ、フクラギなど、その時々の鮮魚のぶつ切りを特製だれに一晩漬け込む。白ご飯の上にたっぷり盛り付け、ネギとワサビを添える様子は食欲をそそる。富山で親しまれる甘いしょうゆを回しかけ、豪快に味わいたい。
- 電話番号0766-54-0310
- 住所富山県射水市八幡町1-1100
- 営業時間5:30~14:00LO
- 定休日水
- カード使用不可
- 席数32
- アクセス万葉線東新湊駅から徒歩4分
山側のおいしい名物!
〈南砺市・砺波市・小矢部市〉
シェフが感銘を受けた食と農の旅を心ゆくまで
☑ 小矢部市[アグリツーリズモ viva la vita]
富山市内で20年以上人気トラットリアを営んできた小矢部市出身の牧谷政睦さんは、かつて腕を磨いた北イタリアで知ったアグリツーリズモ(農業と観光を合わせた造語)の考えを実践すべく、「土地ごとの自然や食を味わう旅の楽しさを知ってほしい」という思いで店を移転。トスカーナ地方の田舎を思わせる山麓に立つ幼なじみの生家をリノベーションして、オーベルジュをオープンした。食材は自家栽培する有機野菜やすぐ近くで飼育されている稲葉メルヘン牛など土地のものを中心に。里山の景色を眺めながらのんびり過ごしたい。HPにて要予約。
- 電話番号050-1807-4435(HPにて要予約)
- 住所富山県小矢部市屋波牧11
- IN/OUT17:30/9:30 ※レストランの利用時間は予約時に応相談
- 定休日木&金昼
- 客室数全1室
- 料金33,000円~(1室2名利用時1名あたり、 2食付き、サ込み)
- カード利用可
- 席数13
- アクセスあいの風とやま鉄道石動駅から車で10分
職人が削った木くずでいぶす 香りを楽しむ料理の数々
☑ 南砺市[nomi]
木彫りの町・井波の路地奥にたたずむダイニングバー。看板は彫刻家の工房から出るヒノキやサクラなどの木くずを使う燻製料理で、太いはりや土壁があらわになった店内にはスモーキーな香りが立ち込める。肉厚のベーコンや生シイタケなど、季節の食材の燻製盛り合わせはお酒との相性も抜群。地元産食材を使うアラカルトやコースも用意されている。名物の燻製ポテトチップスはお土産にしても。
- 電話番号0763-77-4163
- 住所富山県南砺市本町3-41
- 営業時間18:00~21:30LO
- 定休日月・火(祝の場合は営業)
- カード使用可
- 席数14
- アクセス加越能バス「井波小学校口」バス停から徒歩2分
北陸で最も歴史ある 見学できるウイスキー蒸留所
☑ 砺波市[三郎丸蒸留所 ]
母体である[若鶴酒造]の創業は1862年。巨額を投じて井戸を掘るなど、数々の挑戦を続けた二代目が1952年にウイスキーの製造を始めた。2017年には大規模改修を実施、[三郎丸蒸留所]としてのスタートを切った。見学できる蒸留所は、瓦屋根と白壁が美しいトラス構造の建物。地元の伝統産業である鋳物技術を生かし発明された世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」が稼働する様子も見られる。
- 住所富山県砺波市三郎丸208
- 営業時間10:00~14:30最終受付
- 定休日水
- 入館料ガイドなし自由見学1,300円(ガイド付き見学4,000円、HPから要予約)
- カード使用可
- アクセスJR城端線油田駅から徒歩すぐ
ACCESS 大阪→JR新高岡駅/電車●JR大阪駅→特急サンダーバード・敦賀駅→北陸新幹線・新高岡駅。大阪から約2時間30分、片道運賃10,070円
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写真/沖本 明 取材・文/小林明子
協力/富山県西部地区観光協議会 https://toyama-west.net/
※表示の価格は消費税10%を含む税込み価格です。店内飲食とテイクアウトで税率が異なります。
※この記事は2024年10月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。