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かわいい銭湯へ、行こう!

SAVVY12月号は、SAVVY初の銭湯特集。

かつて銭湯は徒歩圏内に何軒もあって、
夕暮れ時に入浴客が押しかける場所でした。
そんな時代に作られた銭湯は、
とても丁寧で凝ったデザインがたくさん。

タイルが、建物が、壁画が、レトロが、不思議が……、
すてきがあふれてる場所へ。

京都・伏見のレトロ&モダン
創業90年のレジェンド空間

京阪藤森駅から徒歩10分ほどの高台、その路地に入ると突如現れる大正モダン建築。こちらは1931年創業の[宝湯]。天井の高い浴室に、シブい脱衣所。柱一つとってもハイカラで気品のある風情が残る、京都が誇るレトロ&モダンのレジェンド銭湯だ。

現在も午後4~9時は番台に座っている村田初音さん。御歳93歳

今も番台に座るのは村田初音さん、93歳。「この銭湯より2歳年上」の初音さんいわく、70年代のベビーブーム時は、同時に二人の赤ちゃんを番台で預かることも日常茶飯事だったそう。だから「今はちょっと寂しいですけど、まだ続けたいんです」。

広い浴室に独立したカランの小島から、当時のにぎわいを想像。

湯、水風呂は共に名水として知られる伏見の地下水を使う。これは[藤森神社]の境内に湧き出る飲用の水と同じ水質なのだそう。「ここにはご利益は多分ありませんけどね~、アハハ」と初音さんは語るけれど、浅い湯船に浸かり天井を見上げていると、もう神々しい気分になってしまいそう。採光もすばらしく、昼風呂が特におすすめ!

  • 広々とした脱衣所のシーリングファンは、戦前から回り続ける。
  • 年季の入った葛籠に木製ロッカーがガラス張りなのもポイント。
  • 現役で動くのは珍しい? 丸い湯船に湯が流れる“人間洗濯機”。
  • 浴室のタイルの組み合わせも見どころ。
  • 鯉が泳ぐ主湯は42℃。水風呂は地下水で18℃。サウナはスチーム。
  • ドライヤーや扇風機など脱衣所はアンティークショップみたい。

写真/エレファント・タカ

※この記事は2022年12月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

店舗情報
京都・藤森
宝湯たからゆ
  • 電話番号
    075-641-5924
  • 住所
    京都市伏見区深草大亀谷西久宝寺町21-1
  • 営業時間
    15:00~21:30 (最終受付21:00)
  • 定休日
    金&第2土曜
  • 料金
    490円(サウナあり、無料)
  • アクセス
    P京阪藤森駅から徒歩11分
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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)