かわいい銭湯へ、行こう!
SAVVY12月号は、SAVVY初の銭湯特集。
かつて銭湯は徒歩圏内に何軒もあって、
夕暮れ時に入浴客が押しかける場所でした。
そんな時代に作られた銭湯は、
とても丁寧で凝ったデザインがたくさん。
タイルが、建物が、壁画が、レトロが、不思議が……、
すてきがあふれてる場所へ。
浴槽やモザイクタイル絵に
神戸の歴史が集う場所
かつては西新開地と呼ばれ、大歓楽街だった長田エリア。「昔はこの辺だけで50軒も銭湯があったんです。阪神・淡路大震災で半分になって、今は9軒まで減ったけど、当時は毎日がとにかくにぎやかだったんですよ」と話すのは、おかみの綿貫茂子さん。
それを物語るかのように、浴室の真ん中には珍しい楕円型の洗い槽が。「人がいっぱいでカランが使えないときは、ここで髪や体を洗うんです。その方が回転もいいでしょう」と、あくまでお湯を汲み出すための浴槽であって、入浴はNGです。そして[扇港湯]もう一つの名物が、女湯で見ることができる神戸の夜景のタイル画。1963年のポートタワー完成を記念して夫の善通さんのアイデアで、カメラ店に依頼した風景写真をもとに再現したそう。
「今でも常連さんたちにあの絵ええわぁっ、て言ってもらえるのがうれしくて」。と、おかみさん。そんな地元の人たちを癒やしてきた空間で、心緩まる入浴タイムを。
写真/エレファント・タカ
※この記事は2022年12月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
店舗情報
扇港湯せんこうゆ
- 電話番号078-611-0512
- 住所神戸市長田区駒ヶ林町2-20-12
- 営業時間13:00~翌24:30
- 定休日月
- 料金450円(女湯のみサウナ別途30円)
- アクセス地下鉄駒ヶ林駅から徒歩4分