【奈良・広陵町】お店作りもアレンジも、 “つながり”を大切に。

22.06.13

オーナー上山治栄さんと花との関係は、さかのぼること約18年前。「バラの生産農家で働き始めたのが最初です。多いときは数千本のバラを検品していたので、目が肥えましたね」。その後ショップで8年、自宅アトリエで5年、と活動のスタイルを変えながら経験を積み、昨年このビルとの出合いをきっかけに、再びお店としてスタート。「この場所をひと目見て気に入って。イメージが湧きました」と、内装はタイル張りの天井以外すべて自作。

必要以上に窓と扉を多くした店内は、どこを切り取っても花が主役に見える。店名は応援するときの掛け声“フレイ”から。「私の花でだれかやその人自身を元気付けるお手伝いができれば」。『奈良蚤の市』などイベントにも出店。

お気に入りの作家の照明に合わせて自ら壁を塗り、古い扉やテーブル、ラグなど、少しずつ雰囲気が近いものをつなげてお気に入りの空間に。そんな“つなぐ”手法は、上山さんの花のアレンジにも。「例えば深い紫のチューリップだから、似た色調のアンティークカラーのスイートピーを選んで……みたいな色でつなぐ合わせ方は得意です」。さらにどんな色とも相性が良い、グリーン系を多めに投入して調整。みずみずしくてシックなアレンジは、色でつないだバランスの良さが決め手です。