里山のちいさな本屋さんを巡る。

京阪神から車で約1時間とアクセスも便利な丹波篠山に、新しい書店が続々オープン。のどかな環境と店主のセンスが溶け込む空間は、時間を忘れて本と向き合える、かけがえのないひとときをくれるはず。

本と生活を結ぶ 架け橋になりたい
［月書房］

風景や環境に溶け込む建築を提案するH&一級建築士事務所が、里山に建てたアトリエ内に展開する書店。「建築事務所ってなかなか立ち寄りづらいので、本屋を併設したら気軽に寄ってもらえるかなと思って」と、選書担当の平田智子さん。「この建物も丹波篠山の自然と、地域の皆さんのご協力でできたもの。住人の方達も憩える、駄菓子屋さんみたいな場所にしたくて」と、建築に限らず、食や体、哲学など広義での暮らしに関する書籍を扱う。本を読むもよし、おしゃべりしてもよし、そんな開かれた空間。

写真／岡本佳樹　取材・文／杉田裕路子

※この記事は2025年2月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。