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駅を降りれば潮の香りが漂う
海と山に囲まれた小さな街、垂水区の“塩屋”。
街の人たちの生活に寄り添う
チャーミングなショップが続々オープンしていました。

駅の近くに注目の施設がオープン!

塩屋駅からすぐの古民家に
文化複合施設が誕生!

ローカルな雰囲気漂う塩屋駅北側。台湾茶カフェ[Ryu Cafe]オーナーの藤井俊輔さんが発起人となり、商店街の一角にある古民家をリノベーションし、文化複合施設に。書店、和食店、せっけん・調香作家や陶芸家のアトリエ、ワークショップスペースが入居。

店舗情報
兵庫・塩屋
海角うみかど
  • 住所
    神戸市垂水区塩屋町3-8-2 1〜2F
  • アクセス
    JR塩屋駅・山陽電鉄山陽塩屋駅から徒歩3分

[海角]1階にはこちらの3軒!

①[御飯屋 㐂乃(ごはんや きの)]

旬の野菜と魚介たっぷり!
彩り豊かな和食ランチ

神戸市内の日本料理店で腕を磨き、間借り営業で経験を積んだ木下雄介さんが念願の自店を開店。路地裏に面した落ち着いた雰囲気の店で提供するのは、瀬戸内などで取れた新鮮な魚介や旬の野菜をふんだんに使った名物の㐂乃御膳。素材の味を生かした煮炊きものやお造り、天ぷらなど豊富なラインアップが魅力。夜はアラカルトで自由に楽しめるとあって、昼夜を問わず街の食卓として大活躍している。

野菜の炊き合わせや小付の料理が並ぶ季節の縁高八寸に、新鮮な旬のお造り、天ぷらに赤だしなどが付いた㐂乃御膳2,800円。時季により内容は変わり、見た目もおなかも満足感でいっぱいに! 昼は要予約。

「街の“ごはん屋さん”として、気軽に地元産の食を楽しんでほしい」と、店主の木下さん。事前に予約すれば、お弁当のオーダーも可能!

店舗情報
[海角]1F
御飯屋 㐂乃ごはんや きの
  • 電話番号
    070-8430-2470
  • 営業時間
    11:30〜13:30、18:00〜21:00共にLO
  • 定休日
    水&月・火夜
  • カード使用
    不可
  • 席数
    11

②[舫書店(もやいしょてん)]

本から人と人をつなぐ
塩屋で唯一の本屋さん

図書館の職員をしながら、一箱古本市などで出店を行っていた店主の有吉結子さん。「街に本屋を」という地元の声から、縁あって実店舗を持つことに。「古本も新刊もなるべくこの街に合ったものを。訪れた人が何かを考えるきっかけになってくれたら」と、文芸や写真集、暮らしに関する書籍など幅広くそろえる。読書会やトークイベントも積極的に開催し、本を通じていろいろな交流を生んでいる。

有吉さんがセレクトした幅広い年代やジャンルの本が並ぶ。思わず手に取りたくなるかわいい表紙の本なども多数あり、読書の入門としても。

和田 誠のデザインにも注目したい平野威馬雄『陰者の告白』(古本)5,000円

ダモンテ海笑・二宮将吾『広いキッチン 長いレシピ』1,200円のほか、塩屋と縁のあるリトルプレスも扱う。
店舗情報
[海角]1F
舫書店もやいしょてん
  • 電話番号
    なし
  • 営業時間
    12:00〜18:00
  • 定休日
    月・火&不定
  • カード使用

③[習習(シーシー)]

ノスタルジックさが魅力の
台湾生まれの作品たち

台湾茶カフェ[RyuCafe]オーナー・劉晏伶さんと藤井俊輔さんが営む台湾雑貨のセレクトショップ。“NewClassic TAIWAN”をコンセプトに、店内には台湾の若手作家による台湾茶器や雑貨、アクセサリーがずらり。伝統の布を使った小物や原住民のカゴを現代的にアレンジしたものなど、作品を通じて台湾の文化や工芸の魅力を伝えている。不定期開催の作家を招いてのワークショップやポップアップにも注目を!

建物に入ってすぐに掲げた店名[習習]は、“そよそよ”という現地の言葉が由来。

コーヒーやアロマなどオリジナル商品も扱う。

台湾の古い建物に見られる窓飾り鐵窗花(ティエンチュアンファー)がモチーフのオリジナルカード850円

古材ガラスを使ったレトロな模様のガラスコースター2,500円
店舗情報
[海角]1F
習習シーシー
  • 電話番号
    なし
  • 営業時間
    12:00〜17:00
  • 定休日
    月・火
  • カード使用


[海角]2階にはうつわと香りのショップが

④[三日月屋(みかづきや)]

食卓に自然の景色を運ぶ
暮らしに寄り添う器たち

京都や石川で陶芸の修業を積んだ店主による工房兼ショップ。手に取る人の暮らしに寄り添う普段遣いの器を目指し作陶された器たちは、自然の情景から着想を得た繊細な色合いが美しく、「おぼろ雲」や「朝もや」といった釉薬の詩的なネーミングもすてき。器のほか、花器やアクセサリーの制作も行っており、器と同様に自然な色合いがすっとなじむ。予約制のワークショップでは少人数でじっくりと陶芸が楽しめるのも魅力。

凛としたたたずまいが魅力の作品たち。釉薬の由来など、作り手である店主から直接話を聞きながら買い物できる。

店内がギャラリーとなり、さまざまな作家を招いて作品展をすることも。取材時は紙細工作家のコウゴ・カナエさんの作品を展示。

朝の海をイメージした青色がきれいな浅リム鉢3,520円。総菜など幅広い料理に使えそう。

ペイズリーや着物の織り模様をモチーフにしたピアス2,750円は、陶器の質感で耳元をさりげなくアピールできる。

店舗情報
[海角]2F
三日月屋みかづきや
  • 電話番号
    なし
  • 営業時間
    12:00〜18:00
  • 定休日
    月・火&不定
  • カード使用

⑤[siika by Soap & Perfume Shiho(シーカ バイ ソープ アンド パフューム シホ)]

ずっと愛用したくなる
香りにまつわるあれこれ

「心地よく髪・顔・体を洗えるものを」とせっけん作りをしている店主の森岡志保さん。アトリエショップとなるこちらでは、自身が手掛けるせっけんやリネンミストなどに加えてタオルやキャンドルなど、毎日使える日用品を幅広くセレクト。また、世界中から集めたエッセンシャルオイルから好みの芳香を選び、オリジナルのせっけんやオードトワレを手作りできるので、世界に一つの自分だけの香りを見つけてみて。

日々植物や調香と向き合っているという森岡さん。植物から採れる精油など天然由来の素材を使ったアイテムは、香りも優しい。

併設のキッチンにはハーブが保管された缶がずらり。イベントなどでは、森岡さんがその場でハーブティーを作って提供することも。

香りのよいハーブを独自で配合したブレンドハーブティー972円。ローズやミントなど、その時の気分に合わせて選んで。

天然の森や花の香りに癒やされるリネンミスト4,620円
店舗情報
[海角]2F
siika by Soap & Perfume Shihoシーカ バイ ソープ アンド パフューム シホ
  • 電話番号
    なし
  • 営業時間
    不定
  • 定休日
    月・火&不定
  • カード使用

写真/エレファント・タカ 取材・文/林 真央

※この記事は2024年11月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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