店主の好みやこだわりが反映された、個性豊かなグリーンショップがぞくぞくオープン。
大阪・清水［nil（ニール）］をご紹介。

“似合わせ”が得意な店主による
植物×アンティークの見立て

午前中は生け込みを担う大阪市内の各ショップへ切り花のメンテナンスへ。このお店を開けるのは、外回りが終わった午後から。花とグリーン、二足のわらじで大変じゃないですか? と聞くと「小さな頃からグリーンに囲まれて育ったので、ここに帰ってくると落ち着くんです。癒やしの時間なので、全然苦じゃない! 」と大原さん。垂れるものや風で揺れるナチュラルなもの、特にシダ系が好きで、店内にも種類豊富に並べる。生け込みの知識や持ち前のセンスから、趣味で集めた火鉢などのアンティークと植物を合わせる提案もユニーク。アンティークは購入可なのでコーデ買いも！

［nil］店主・大原 薫さん
花の専門学校を卒業後、京都や海外での修業を経て、大阪・中津にアトリエ［MIMOSA］を開業し、フリーランスでの生け込み業を中心に活動する。

内装は大阪のデザイン事務所・grafによるもの。深いグリーンの壁が落ち着く空間に。

大原さんのパートナーが手掛けるLiberoの一輪挿し1,210円〜

［nil］のグリーンをCHECK!

「食虫植物を、お膳にのせて」

サラセニア 3,300円
アンティーク膳 2,200円
昭和初期ガラス小鉢 550円
「直感で選びました」とお膳の上に切子の器、そして食虫植物をドン。植物の先端の赤いニュアンスと朱塗りのお膳が一体感を醸す。料理をのせるお膳に、虫を食べる植物を合わせる「食つながり」な一作。

「葉に光が透けたときの赤が火鉢と合うんです」

ベゴニアマクラータ 7,425円
火鉢 4,400円
こちらも「直感」で。葉の裏側の赤が光に透けると、器代わりの火鉢によく合う! 「水玉模様の斑（ふ）もかわいいですよね」

「壺がふわっと丸いので、あえてツンツンした葉っぱを」

カンガルーファン　4,158円
アンティーク壺　8,800円
「シダ系のわしゃわしゃ感が壺のサイズと合いそうだなと」。壺の丸いフォルムに対して尖った葉っぱを合わせるテクもさすが!

「くすみ感のあるニュアンスカラーがかわいい！」

リプサリス フロストシュガー　6,600円
サボテンの仲間で、比較的育てやすい品種。くすみ感のあるニュアンスカラーがかわいい!

「インパクトがあるけど暑苦しくないのが好き」

シェフレラ ノバ 8,580円
アンティークの力を借りずとも存在感のあるグリーンも。「ざくざくっとした葉の切れ込みがあるので、植物自体が大きくても圧迫感がないのがいい」

「ケトルのサイズ感が鉢カバーにぴったり！」

エバーフレッシュ 2,431円
アンティークケトル　5,775円
涼やかで、風に揺れる様子が人気のエバーフレッシュは、鉄製のケトルにイン。サイズ感の収まりの良さで見立てたそう。

写真／エレファント・タカ　取材・文／SAVVY